塾に通っているのに、なかなか成績が伸びない。
これは保護者の方から本当によくいただく相談です。
塾に入れば自動的に成績が上がると思われがちですが、実際にはそう単純ではありません。
むしろ、塾に通っていても伸びない子には、かなりはっきりした共通点があります。
通っていること自体で安心してしまい、本人の中に「勉強したくない」が前面に出ている状態です。
塾に行っても伸びない子は「やらされている感」が強いです
塾に通っても伸びない子に多いのは、勉強そのものに前向きになれていないことです。
たとえば、
- 早く授業が終わらないかなと思っている
- 早く帰りたいと思っている
- とにかく勉強したくない気持ちが強い
こうした状態です。
個人的には、そんな状態でどれだけ時間をかけても、効果はかなり限定的だと思っています。
勉強は、ただ座っていれば伸びるものではありません。本人の中に少しでも「やらないとまずいかもしれない」「ここは何とかしたい」という感覚が出てこない限り、大きな変化は起きにくいです。
塾に通っていることで、かえって安心してしまうことがあります
塾に通っているのに伸びない子は、塾以外の時間にも問題を抱えていることが多いです。
典型的なのは、
塾でやっているから大丈夫
という安心感です。
特に集団授業の塾では、授業を受けること自体が目的になってしまいやすいです。
もちろん、授業には意味があります。ですが、学校の授業と同じで、受けただけで成績が伸びるわけではありません。
個人塾であれば、その子のレベルに合わせてピンポイントに指導できます。ですが、それでも結局大事なのは、塾以外の時間にどれだけ主体的に勉強できるかです。
週1回60分だけで試験対策をしようとしても、効果はかなり限定的です。
だからこそ私は、単に問題を解かせることよりも、意識改革や勉強習慣の形成に強く意識を向けています。
勉強習慣や主体性についてはこちら
→ 主体的に取り組まない限り、勉強は伸びません
保護者が勘違いしやすいのは「数字が上がった=その塾が最適」と考えてしまうことです
ここは少し難しいところですが、保護者が勘違いしやすいポイントもあります。
それは、模試や塾内テストの成績が上がったから、その塾や予備校がすばらしいとすぐ判断してしまうことです。
もちろん、成績が上がっていること自体は事実ですし、それを否定するつもりはありません。
ただ、塾内で実施しているテストや試験には、「授業の効果が出たことを示しやすいように作られている」という側面もあります。
ですから、目の前の数字だけで判断するのは少し危険です。
また、合格実績を大きく掲げている塾を、そのまま信じすぎるのも注意が必要だと思っています。
個人的には、合格実績という考え方そのものにあまり強い魅力を感じません。
本来、塾に来る子の多くは、何らかの学習上の問題を抱えています。そうした子たちを一人ひとり見て、その子に合った進路へ導いていくことが教育だと思っています。
生徒は、数字を取るための道具ではありません。
逆に、塾に入ってから伸びる子はとても素直です
逆に、塾に入ってから伸びる子には共通点があります。
それは、素直さです。
現状を伝えたときに、
- 俺、このままだとやばいんだ
- 私、このままだとまずいかも
と、ちゃんとショックを受けてくれる子は伸びます。
あとは、根本的に負けず嫌いな子も伸びやすいです。
現状を受け止めて、「じゃあどうするか」と前に進める子は強いです。
塾選びで見落とされやすいのは、先生の教育観です
塾選びの時点で見落とされやすいこともあります。
それは、しっかりした教育観を持った塾長や経営者が運営しているかどうかです。
大手やフランチャイズには大手の魅力があります。仕組みが整っていたり、情報量が多かったり、安心感もあります。
ただ、少なくとも「一人ひとりを育ててやろう」という気概については、個人塾の方が強いことも多いと思います。
そしてもう一つ大切なのは、学力だけではない先生の質です。
成績上位者を集めて教えることと、勉強に困っている子を支えることは、まったく別の力です。
塾選びについてはこちらもおすすめです
→ 個別指導塾の選び方|失敗する人の共通点と見るべきポイント
まとめ
塾に行っても成績が伸びない子には、いくつかの共通点があります。
- 勉強をやらされている感覚が強い
- 塾に通っているだけで安心してしまう
- 塾以外の時間に主体的に勉強できていない
- 現状を受け止める素直さが弱い
逆に伸びる子は、自分の現状を受け止めて、「このままではまずい」と思える子です。
そして保護者の方にお伝えしたいのは、
どこの塾にもメリットとデメリットがあり、すべての子に合う塾はない
ということです。
通学距離、先生との相性、塾の指導方針、費用など、さまざまな面から検討して、その子に合った環境を選ぶことが大切です。
「有名だから」「実績があるから」だけではなく、目の前の子に本当に合うかどうかを見てあげてください。