中学生はどれくらい勉強すべきですか。
これは保護者の方からも、生徒本人からも、よく聞かれる質問です。
ですが、私はこの問いに対して、まず最初にこう答えたいです。
勉強時間そのものを軸に考えているうちは、あまり伸びません。
大切なのは、何時間机に向かったかではありません。
本当に大切なのは、何をどれだけ終わらせたかです。
勉強時間が大事なのではなく、質を伴った時間が大事です
「1日3時間勉強した」「今日は5時間やった」という言い方は、分かりやすいようでいて、実はかなり危ういです。
なぜなら、長時間机に向かっていても、質が伴っていなければ意味が薄いからです。
だらだら勉強する能力も、まったく無意味とは思いません。ですが、それが意味を持つのは、かなり長時間取り組むときです。
少なくとも普通の中学生が日々の勉強を考えるときに、最初から時間を基準に考えるべきではありません。
まず考えるべきなのは、
- 今日やるべきことは何か
- それを終えるには何が必要か
- どこまで終わったか
です。
中学生にとって最初に達成すべきラインは、宿題と課題をきちんとやることです
まず最低限の話をすると、中学生が最初に達成すべき到達ラインは、学校の宿題や課題をきちんとこなせることです。
これを軽く見る人は意外と多いです。
実際には、学校の課題よりも塾や模試を優先し、偏差値を上げることばかりを気にする人もいます。
ですが、中学生の段階では、それはかなり危うい考え方です。
理由は二つあります。
- 宿題や課題をやらなければ内申が上がらない
- 課題をこなす中で、勉強以外の力も身につく
特に後者はかなり大事です。
宿題をこなすというのは、与えられたノルマをこなす力です。課題に取り組むというのは、計画性を養うことでもあります。
つまり、宿題や課題にきちんと向き合うだけで、勉強以外のスキルも少しずつ身についていきます。
このトライ&エラーの積み重ねは、高校卒業後にはかなり大きな差として表れると私は思っています。
計画の立て方についてはこちら
→ 勉強計画の立て方|計画がうまくいかない人の共通点と改善方法
長時間やっているのに伸びない子は「実質勉強時間」が少ないです
「長時間やっているのに伸びません」という子もいます。
ですが、そのときにまず考えるべきなのは、本当に長時間やっているのかということです。
机には向かっていても、
- 手が止まっている
- ぼんやりしている
- 集中が切れている
- 問題に取り組んでいない時間が多い
ということはよくあります。
大事なのは、見かけ上の勉強時間ではなく、実際に問題を解いたり、集中して考えたりした時間がどれだけあるかです。
これを私は「実質勉強時間」と考えています。
その割合をできるだけ100%に近づけて、短い時間で集中してやるのか。あるいは集中度が少し落ちても、かなり長時間やるのか。
どちらの形でもかまいませんが、いずれにしても確保すべきなのは「実質勉強時間」です。
伸びる子は時間ではなく、やるべき量で考えています
逆に、そこまで長時間でなくても伸びる子もいます。
そういう子に共通するのは、そもそも時間単位で考えていないことです。
彼らは、
- やるべきことをリスト化する
- 必要な量を把握する
- その量を終えるにはどれくらいかかるかを考える
という流れで勉強しています。
つまり、時間から量を決めるのではなく、量から時間を決めているのです。
本来はこちらの方が自然です。
何時間やるかではなく、何を終わらせるかで考える
ここに切り替わらないと、長期的には伸びにくいと思います。
定期テスト前だけ急にやることが増えるのは、普段の勉強が弱いサインです
定期テスト前になると、急に勉強時間を増やそうとする子がいます。
もちろん、テスト前には多少時間を増やす必要があります。ですが、日々の勉強がしっかりできている子は、試験前だからといってやることが大きく変わるわけではありません。
ふだんから宿題や課題にきちんと向き合っている子は、自分の弱点や苦手なところをある程度把握しています。
そのため、試験前はその部分に重点的に時間をかければよいだけです。
逆に、テスト前になって初めて慌てている子は、普段の勉強の蓄積が弱い可能性があります。
定期テストについてはこちら
→ 定期テストの勉強法|短期間で結果を出すための考え方
まとめ
中学生の勉強時間を考えるときに、本当に大切なのは時間の長さではありません。
- まずは宿題と課題をきちんとこなす
- 実質勉強時間を意識する
- 時間ではなく、やるべき量で考える
- 量から必要時間を逆算する
時間ベースの勉強計画は、長期的には脱しなければいけません。
自分がやらなければいけないことをリスト化し、それらを達成するにはどれくらい時間がかかりそうかを考える。そして、期日までに全部は無理そうなら、優先順位の高いものから順にこなしていく。
こうした考え方ができるようになると、勉強はかなり変わります。
「何時間やったか」ではなく、「何を終わらせたか」。まずはそこから見直してみてください。