英語が話せない理由は、文法不足だけではない|事実に感情や評価を足す練習

英語が話せない理由は、文法不足だけではない
英語で話すには、事実を言うだけでなく、自分の感情や評価を足す練習が必要です。

日本人は、英語をかなり長い期間勉強します。

中学校、高校、場合によっては大学まで含めれば、かなりの時間を英語に使っているはずです。

それにもかかわらず、

英語を読めるのに、話せない。
文法問題は解けるのに、会話になると止まる。

ということがよく起こります。

もちろん、理由はいくつもあります。

単語力の不足もありますし、発音への不安もあります。 英語を使う経験そのものが少ないという問題もあります。

ただ、私は最近もう一つ大きな原因があるのではないかと考えています。

日本の英語学習では、事実を述べる練習は多い。
しかし、その事実に対して自分がどう感じたか、どう評価したかを足す練習が少ない。

ここに、英語が会話につながりにくい理由の一つがあるように思います。

学校英語は「正しい文」を作る練習に偏りやすい

学校英語では、文法的に正しい文を作ることが重視されます。

たとえば、次のような文です。

My father gave me this watch.

「父が私にこの時計をくれました」という文です。

文法的にはとても大事です。

第4文型、give の使い方、目的語の並び、過去形。 こうした文法事項を確認するには、よい例文です。

しかし、会話として見ると、この文だけでは少し足りません。

聞き手からすると、

それで?
うれしかったの?
気に入っているの?
ずっと欲しかったの?
それとも、あまり好みではないの?

と思うわけです。

つまり、 事実を言うだけでは、会話はそこで止まりやすい のです。

会話には「だから自分はどう思ったか」が必要です

先ほどの文に、少しだけ情報を足してみます。

My father gave me this watch.
I really like it.

これだけで、かなり会話らしくなります。

さらに、

My father gave me this watch.
It looks really cool.

と言えば、その時計に対する評価が入ります。

また、

My father gave me this watch.
I had wanted it for a long time.

と言えば、もらったときの背景や気持ちが見えてきます。

逆に、

My father gave me this watch.
But honestly, it is not really my style.

と言えば、少し複雑な気持ちも表せます。

どれも、最初の事実は同じです。

しかし、そのあとに感情や評価を足すことで、話の意味が大きく変わります。

事実文だけでは、会話が広がりにくい

英語で会話をするというのは、単に事実を並べることではありません。

もちろん、事実を正しく言う力は必要です。

しかし、実際の会話では、その事実に対して、

  • どう感じたのか
  • どう評価したのか
  • どれくらい強く思っているのか
  • なぜそう思ったのか

まで言えることが大切です。

たとえば、

I watched a movie yesterday.

だけでは、事実を伝えただけです。

そこに、

It was really interesting.
I was surprised by the ending.
I did not like the main character.
It was better than I expected.

のような評価や感情が入ると、会話が続きます。

つまり、会話に必要なのは、 事実文だけでなく、評価文・感情文を足す力 なのです。

「英語が話せない」は、文法不足だけではありません

英語が話せないというと、すぐに「文法が足りない」「単語が足りない」と考えがちです。

もちろん、それもあります。

ただ、文法や単語を知っていても、会話が止まってしまう子はいます。

その場合、問題は英語知識だけではないかもしれません。

そもそも、

その事実に対して、自分がどう感じたかを言う練習

が足りていない可能性があります。

これは英語以前に、日本語で考えても大事なことです。

「何があったか」だけではなく、「それをどう受け止めたか」を言う。

その練習が、英語で話す力にもつながります。

まずは「事実+感情」で十分です

最初から長い英語を話す必要はありません。

むしろ、最初は短い文で十分です。

大事なのは、事実文のあとに、感情や評価を一文足すことです。

たとえば、

I bought a new bag.
I really like it.
I went to Tokyo yesterday.
It was very crowded.
I ate ramen for lunch.
It was delicious.
I finished my homework.
I was tired.

このくらいで十分です。

事実を一文で言う。 そのあとに、自分の感情や評価を一文足す。

これだけでも、かなり会話らしくなります。

慣れてきたら理由を足す

次の段階では、理由を足します。

たとえば、

My father gave me this watch.
I really like it because it looks cool.

のような形です。

ここまで言えると、かなり自然です。

ほかにも、

I watched a movie yesterday.
It was interesting because the story was very exciting.
I went shopping with my friend.
I had a good time because we talked a lot.
I studied English for two hours.
It was hard, but I was happy because I understood the grammar better.

のように広げられます。

ポイントは、難しい文法を無理に使うことではありません。

まずは、

事実を言う
感情・評価を足す
理由を足す

この流れを身につけることです。

評価語と感情語を意識して増やす

英語で自分の立場を表すには、評価語や感情語を増やすことも大切です。

たとえば、評価語には次のようなものがあります。

  • good:よい
  • bad:悪い
  • interesting:面白い
  • boring:退屈な
  • cool:かっこいい
  • useful:役に立つ
  • difficult:難しい
  • important:重要な

感情語なら、

  • happy:うれしい
  • sad:悲しい
  • surprised:驚いた
  • excited:わくわくした
  • tired:疲れた
  • nervous:緊張した
  • disappointed:がっかりした

などがあります。

こうした言葉を知っていると、英語で話すときに自分の立場を表しやすくなります。

逆に、評価語や感情語が少ないと、事実は言えても、会話が広がりにくくなります。

Study+では「事実で終わらせない」練習を大切にしたい

英語の文法を学ぶことは大切です。

しかし、文法的に正しい文を作って終わりでは、会話にはつながりにくいです。

Study+では、今後こうした練習も大切にしていきたいと考えています。

事実を言う。
それについてどう感じたかを言う。
なぜそう思ったかを言う。

この練習は、英会話だけでなく、英作文にも役立ちます。

また、日本語で自分の考えを整理する力にもつながります。

勉強とは、ただ知識を覚えることだけではありません。

自分が何を見て、どう感じて、どう考えたのか。

それを言葉にすることも、学びの大事な一部です。

まとめ

英語が話せない理由は、文法不足だけではありません。

もちろん、文法や単語は大切です。

しかし、それだけでは会話になりにくいことがあります。

会話では、事実を述べるだけでなく、その事実に対して自分がどう感じたか、どう評価したかを伝える必要があります。

たとえば、

My father gave me this watch.

で終わるのではなく、

My father gave me this watch.
I really like it because it looks cool.

まで言えると、会話になります。

まずは難しい表現でなくてかまいません。

事実を言う。 感情や評価を足す。 余裕があれば理由を足す。

この練習を積み重ねることで、英語は「正しい文を作る勉強」から、「自分の立場を表す言葉」に近づいていきます。

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