塾長ノート

I am going to play tennis. と I will play tennis. は何が違うのか

すでに考えていた予定と、その場で示す意志を比べる

ここまで、 be going towill を使って、 これからのことを述べる文を見てきた。

I am going to play tennis tomorrow.
私は明日、テニスをするつもりです。
I will play tennis tomorrow.
私は明日、テニスをします。

どちらの文にも tomorrow があり、 どちらも明日のことを述べている。

日本語に訳せば、 どちらも 「私は明日、テニスをします」 や 「私は明日、テニスをするつもりです」 と表せる場合がある。

それでは、 be going towill は、 まったく同じものなのだろうか。

実は、 二つの表現には、 話し手がその未来を どのように見ているか という違いが現れる。

たとえば、 すでに明日の予定を決めていて、 その予定を相手に伝えるなら、

I am going to play tennis tomorrow.
私は明日、テニスをする予定です。

と言いやすい。

一方、 会話の中で 「それなら私がやります」 と今決めたことを示すなら、

OK. I will play tennis with you tomorrow.
わかりました。では、明日私があなたとテニスをします。

のように、 will がよく使われる。

今回は、 二つの未来表現を並べて、 どちらを使うかを 日本語訳だけでなく、 話し手の考え方から整理していこう。

be going to は、すでに考えていた予定や意図を表しやすい

be going to + 動詞の原形 は、 これからすることについて、 すでに予定や意図があるときに使いやすい。

たとえば、 明日の予定をたずねられた場面を考えてみよう。

What are you going to do tomorrow?
あなたは明日、何をする予定ですか。

— I am going to visit my grandmother.
祖母を訪ねる予定です。

この答えでは、 話し手は質問される前から、 祖母を訪ねる予定を考えていたと受け取るのが自然である。

I bought a new racket yesterday.
I am going to play tennis tomorrow.
私は昨日、新しいラケットを買いました。明日、テニスをするつもりです。

この場合も、 ラケットを買ったことと、 明日テニスをする予定がつながっている。 すでに考えている計画を述べる文として、 be going to が自然に働いている。

以前の記事で確認したように、 be going to の文は、 形の上では be動詞 を含む文である。

I am going to study tonight.
She is going to visit Kyoto next week.
We are going to practice soccer after school.

そのため、 否定文や疑問文では、 am / is / are を使って形を変える。

I am not going to study tonight.
Are you going to play tennis tomorrow?

まずは、 前から予定していたことを述べるなら be going to と押さえておくとよい。

will は、その場で決めたことや意志を表しやすい

will + 動詞の原形 も、 これからすることを表す。

ただし、 will は、 その場で決めたことや、 「私がします」という意志を示す場面でよく使われる。

たとえば、 教室で先生が次のように言ったとする。

The windows are open.
窓が開いています。

それを聞いて、 その場で「私が閉めます」と申し出るなら、

I'll close them.
私が閉めます。

と言える。 I'llI will の短縮形である。

この人は、 朝から 「今日、窓を閉める予定だ」 と考えていたわけではない。 開いている窓を見たり、 先生の言葉を聞いたりして、 その場で自分がすることを決めた のである。

別の例も見てみよう。

I don't have a pen.
ペンを持っていません。

I'll lend you mine.
私のを貸しますよ。

相手が困っていると分かった時点で、 「では貸そう」と決めている。 このような場面でも、 will が自然に使われる。

文の形は、 be going to と異なる。 will は助動詞なので、 後ろには主語に関係なく 動詞の原形 を置く。

I will help you.
He will help you.
They will help you.

否定文や疑問文でも、 使うのは will 自身である。

I will not use this computer.
Will you help me?

つまり、 意味だけでなく、 文の作り方にも違いがある。

be going to の文:be動詞で形を変える
will の文:willで形を変える

予想を表すときは、今見えている根拠があるかを考える

be going towill は、 人がこれからする予定だけでなく、 これから起こることの 予想 にも使うことができる。

まず、 自分の考えとして、 明日の天気を予想する文を見てみよう。

I think it will be sunny tomorrow.
明日は晴れると思います。

この文では、 話し手が自分の考えや予測として、 明日の天気を述べている。 I think ... とともに will がよく使われる形である。

一方、 今、空を見て、 黒い雲が広がっているとする。 その場で、 雨が降りそうだと言うなら、

Look at those dark clouds.
It is going to rain soon.
あの黒い雲を見て。もうすぐ雨が降りそうです。

この文では、 黒い雲という 今見えている根拠 をもとに、 これから雨が降ると予想している。 このような予想では、 be going to が使われやすい。

I think our team will win the game.
私は、私たちのチームが試合に勝つと思います。

Look! Our team is far ahead.
We are going to win the game.
見て。大差でリードしています。私たちは勝ちそうです。

ただし、 予想を表す willbe going to は、 文脈によって重なることもある。

「予想なら必ず will」 「雨なら必ず be going to」 のように、 単語や日本語訳だけで機械的に決めるのではない。

大切なのは、 話し手が、 単にそうなると考えているのか、 それとも今ある手がかりから そうなると見ているのか、 という違いである。

どちらも「未来」だが、話し手の立ち位置が違う

ここまでの違いを、 予定や意志の場面で整理してみよう。

A: What are you going to do this Sunday?
今度の日曜日は何をする予定ですか。

B: I am going to clean my room.
部屋を掃除する予定です。

この場合、 B は、 質問される前から掃除することを考えていた。 そのため、 be going to が合う。

A: This room is very dirty.
この部屋はとても汚れています。

B: OK. I'll clean it now.
わかりました。今、私が掃除します。

この場合、 B は、 相手の言葉を受けて、 その場で掃除することを決めている。 そのため、 will が合う。

二つを表にする代わりに、 文の中身と形を並べて確認しておこう。

be going to
すでに考えていた予定・意図:I am going to study tonight.
否定文:I am not going to study tonight.
疑問文:Are you going to study tonight?

will
その場で決めたこと・意志:OK. I will study tonight.
否定文:I will not study tonight.
疑問文:Will you study tonight?

どちらも、 日本語では 「〜するつもりです」 や 「〜します」 となることがある。

しかし、 英語の形を選ぶときには、 日本語訳を一つ決めて当てはめるのではなく、 次のように考えるとよい。

すでに予定や意図がある → be going to
その場で決める・意志を示す → will
今見えている根拠から予想する → be going to が使いやすい
自分の考えとして予想する → will が使いやすい

これは、 あらゆる場面を一つに決め切るための規則ではなく、 二つの表現の中心的な違いをつかむための見方である。

be going towill は、 どちらも未来を表す形である。 ただし、 その未来がすでに考えていたものなのか、 今決めたものなのか、 どのような根拠から予想しているのかによって、 自然な表現は変わる。

文法は、 形を覚えるだけでなく、 話し手が出来事をどう見ているかを考えることで、 使い分けが分かりやすくなる。

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