塾長ノート

「インファイト」はなぜ英語で Close Combat なのか|close の意味と発音をポケモンから学ぶ

close は「閉じる」だけではない

ポケモンの技「インファイト」は、英語では Close Combat と呼ばれる。

インファイト → Close Combat

combat は「戦闘」。 close は、ここでは「閉じる」ではなく、近い、接近したという意味である。

つまり Close Combat は、

近距離での戦闘
接近戦

という意味になる。

ここでおもしろいのが close である。

英単語としてはかなり基本的なのに、 「近い」と「閉じる」で意味だけでなく発音まで変わる。

今回は「インファイト」と Close Combat の違いから、 close と combat の意味、そして普段の英語での使い方まで見ていきたい。

close combat は、ゲーム専用の英語ではない

close combat は、ポケモンのために作られた造語ではない。

一般英語でも、遠くから攻撃するのではなく、 人同士が近い距離で行う戦闘を表す表現として使われる。

close combat
→ 接近戦、近距離での戦闘

combat 自体は「戦闘」「戦い」という意味の名詞である。

その combat に close がついて、 「距離が近い戦闘」という意味になる。

つまり、技の動きを知らなくても、 close combat という英語を知っていれば、 「かなり近い距離で戦う技なのだろう」と想像できる。

close は「閉じる」だけではない

close を見て、まず「閉じる」を思い浮かべる人は多いと思う。

Close the door.
→ ドアを閉めてください。

この close は動詞で、「閉じる」という意味である。

しかし、Close Combat の close は違う。

close combat
→ 近距離での戦闘

ここでは close は形容詞で、 「近い」「接近した」という意味で combat を説明している。

close という一つの綴りに、 複数の意味と使い方があるわけである。

しかも「近い」と「閉じる」で発音が変わる

close は、意味によって発音まで変わる。

close /kloʊs/
→ 近い、親しい

close /kloʊz/
→ 閉じる

最後の音に注目すると分かりやすい。

「近い」の close は /s/ の音。

「閉じる」の close は /z/ の音になる。

Close Combat は「近い」の close なので、 発音も /kloʊs/ の方である。

Close Combat の close は「閉じる」ではない。
意味は「近い」、発音は /kloʊs/。

綴りだけで単語を覚えていると、この違いは見落としやすい。

意味・品詞・発音をセットで見ると、 一つの単語の広がりが見えてくる。

close は人間関係にも使える

「近い」という close は、物理的な距離だけではない。

a close friend
→ 親しい友人

人間関係が「近い」というイメージから、 「親しい」という意味にもなる。

また、

My house is close to the station.
→ 私の家は駅の近くです。

のように、close to ~ で 「~の近くに」という意味でも使える。

Close Combat で覚えた close は、 こうした日常英語にもそのままつながっている。

combat は「戦闘」

combat は、特に戦争などでの「戦闘」「戦い」を表す語である。

in combat
→ 戦闘中に

名詞としてだけでなく、動詞では 「好ましくないものと戦う」「食い止めようとする」 という意味でも使われる。

combat crime
→ 犯罪と戦う

combat disease
→ 病気と戦う

Close Combat の combat は名詞である。

close が combat を説明し、 「接近した戦闘」というまとまりを作っている。

「インファイト」をそのまま英語だと思うと少し危ない

日本語では「インファイト」という名前を見て、 英語でも in-fight のような形を使うのではないかと考えたくなる。

しかし、一般英語の infighting は、 「接近戦」という意味で覚える語ではない。

辞書では、同じ集団の内部で起こる争いや対立を表す。

political infighting
→ 政治組織内部の対立、内輪もめ

つまり、カタカナの「インファイト」を見て、 英語の infighting も同じ意味だと思うとずれやすい。

英語で「接近戦」をはっきり表すなら、 close combat という表現がある。

この違いも、ローカライズを見るおもしろさの一つである。

技名から一般英語へ広げる

ポケモンの技名を覚えて終わりにする必要はない。

Close Combat から覚えた close は、 普段の英文でもよく使う。

Please stay close to me.
→ 私の近くにいてください。
She is a close friend of mine.
→ 彼女は私の親しい友人です。
Please close the window.
→ 窓を閉めてください。

上の二つと最後の一つでは、 同じ close でも意味も発音も違う。

一つの意味だけで覚えるより、 「この文ではどの close なのか」と見る方が、 実際の英文では使いやすい。

日本語名と英語名は、違う言葉で同じ動きを見せている

日本語名は「インファイト」。

英語名は Close Combat。

表面上の言葉はかなり違う。

しかし、どちらも 相手との距離を詰めて戦う というイメージにつながる。

英語版では、一般英語として意味がはっきり通じる Close Combat を選んでいる。

ここで大切なのは、 「日本語名を英語へ一語ずつ訳した」と考えることではない。

同じ技のイメージを、 それぞれの言語でどう短く伝えるか。

そう考えると、技名の違いから ローカライズの工夫が見えてくる。

日本語名と英語名を比べると、近い距離で戦うイメージが共通している。

まとめ

ポケモンの技「インファイト」は、 英語では Close Combat と呼ばれる。

close:近い、接近した
combat:戦闘

close combat は一般英語でも「接近戦」を表す。

また、close は意味によって発音が変わる。

close /kloʊs/
→ 近い

close /kloʊz/
→ 閉じる

Close Combat の close は、/kloʊs/ の方である。

close friend、close to ~、close the door。

一つの技名から始めても、 そこから普通の英語へかなり広げることができる。

ポケモンの英語名を入口にして、 単語の意味・品詞・発音まで見ていくと、 ゲームで出会った言葉がそのまま英語学習の材料になる。

Dodai英単語

この記事で覚えたい英単語・英語表現

Close Combat

インファイト / 接近戦

close Dodai英単語 24級
「近い、親しい」と「閉じる」で意味・品詞・発音が変わる多義語。
combat Dodai英単語 7級
Close Combat では名詞で「戦闘」。Dodaiでは動詞「交戦する」として収録されている。

級はHirakuStudyの「Dodai英単語」の学習体系に基づいています。

Dodai英単語について見る

この記事について

本記事は、ポケモンの技名を入口に、一般英語とローカライズを考える独自の解説です。 ゲームやカードでの技・ワザの性質と、一般英語の意味を分けて整理しています。

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