日本語では、
背が高い
山が高い
値段が高い
点数が高い
温度が高い
のように、いろいろな場面で「高い」という言葉を使う。
しかし、英語ではすべてを同じ単語で表すわけではない。
high
tall
は、どちらも「高い」と訳されることがある。
ただし、英語では、 位置や水準が高いのか、 人や物が縦に高いのかで使い分ける。
この記事では、high / tall の違いを、 英作文や英会話で使いやすい形で整理する。
まず大きく分ける
まず、ざっくり分けると次のようになる。
high:位置・水準・数値が高い
tall:人や物が縦に高い
high は、地面や基準から見て「高い位置にある」「数値や水準が高い」という感じである。
tall は、人・木・建物などが、下から上に向かって長く伸びている感じである。
日本語ではどちらも「高い」と言えるため、 英作文ではここがかなり混乱しやすい。
tall は「縦に長く立っている」感じ
tall は、人や物が縦に高いときに使う。
He is tall.
彼は背が高い。
She is a tall girl.
彼女は背の高い女の子だ。
There is a tall tree in the garden.
庭に背の高い木がある。
tall は、人間の身長を表すときの基本語である。
そのため、
How tall are you?
身長はどれくらいですか。
のように言う。
日本語では「どれくらい高いですか」と考えるかもしれないが、 人の身長については tall を使う。
建物や木にも tall を使う
tall は、人だけでなく、 縦に伸びて立っているものにも使える。
a tall building
高い建物
a tall tree
高い木
a tall tower
高い塔
これらは、下から上に向かってまっすぐ伸びているイメージがある。
つまり、tall は単なる「高い」ではなく、 縦方向に長く立っているものに合いやすい。
人・木・建物・塔のように、 「足元」や「土台」から上に伸びているものは tall と相性がよい。
high は「位置が高い」
high は、位置が高いときに使う。
The shelf is too high.
その棚は高すぎる。
The plane is flying high in the sky.
飛行機が空高く飛んでいる。
The picture is too high on the wall.
その絵は壁の高すぎる位置にある。
high は、「もの自体が縦に長い」というより、 そのものがある位置が高いときに使いやすい。
たとえば、絵そのものが縦に長いかどうかではなく、 壁の高い位置にかかっているなら high を使う。
high は、基準点から見た位置の高さに注目する語である。
山は high が基本
山については、基本的に high を使う。
Mt. Fuji is a high mountain.
富士山は高い山だ。
How high is Mt. Fuji?
富士山の高さはどれくらいですか。
山は、建物や人のように「細長く立っている」というより、 地面からの標高・高さとして考えられやすい。
そのため、
a high mountain
が基本になる。
日本語では「高い山」と言うので tall を使いたくなるかもしれないが、 山は high と覚えておくとよい。
high は「数値・水準が高い」にも使う
high は、物理的な位置だけでなく、 数値や水準が高いときにも使う。
a high price
高い値段
a high score
高い点数
a high temperature
高い温度
high speed
高速
このように、high は「基準より上にある」感じを広く表す。
値段、点数、温度、速度などは、 物理的に縦に立っているわけではない。
そのため、tall ではなく high を使う。
値段は expensive も使う
値段については、
a high price
高い値段
と言える。
ただし、「このかばんは高い」と言いたいときは、 ふつうは、
This bag is expensive.
このかばんは値段が高い。
のように expensive を使う。
high は price などの「数値」にかかりやすい。 expensive は「物が高価だ」と言うときに使いやすい。
a high price
高い値段
an expensive bag
高価なかばん
「高い」という日本語だけで考えず、 「値段が高い」のか「物が高価なのか」を分けるとよい。
人には tall が基本
人の身長については、基本的に tall を使う。
He is tall.
彼は背が高い。
My brother is taller than me.
兄は私より背が高い。
ここで、
He is high.
と言うと、「背が高い」という意味にはならない。
high は「位置や水準が高い」語なので、 人の身長には合わない。
英作文では、
背が高い → tall
とまず覚えておきたい。
建物は tall と high の両方が関わる
建物については、少し注意が必要である。
a tall building
高い建物
は自然である。
建物は下から上に伸びて立っているので、 tall と相性がよい。
一方で、
The building is 100 meters high.
その建物は高さ100メートルだ。
のように、数値としての高さを表すときは high も使う。
つまり、
a tall building
縦に高い建物
100 meters high
高さ100メートル
のように、見ているポイントが少し違う。
high と tall の違いを比べる
high と tall の違いは、 次のように比べると分かりやすい。
a tall man
背の高い男性
a high shelf
高い位置にある棚
a tall tree
背の高い木
a high mountain
標高の高い山
tall は、もの自体が縦に長い。
high は、位置・標高・水準・数値が高い。
この違いを押さえておくと、 「高い」という日本語に引っ張られにくくなる。
入試・英作文で迷いやすい形
英作文では、次のような日本語で迷いやすい。
彼はクラスで一番背が高い。
これは、人の身長なので、
He is the tallest in his class.
と言える。
また、
この山はとても高い。
なら、
This mountain is very high.
が自然である。
さらに、
この店は値段が高い。
と言いたいなら、
The prices at this store are high.
のように price を主語にすることもできる。
ただし、「この店は高い」と日常的に言うなら、
This store is expensive.
の方が自然なことも多い。
よく使う形で覚える
high / tall も、単語だけで覚えるより、 よく使う形で覚えると使いやすい。
a tall man
背の高い男性
a tall building
高い建物
a tall tree
高い木
a high mountain
高い山
a high price
高い値段
a high score
高い点数
a high temperature
高い温度
特に、
tall person
tall building
high mountain
high price
high score
は、英作文でも使いやすいかたまりである。
日本語の「高い」に引っ張られすぎない
日本語では、
背が高い
山が高い
値段が高い
点数が高い
棚が高い
のように、すべて「高い」で表せる。
しかし、英語では、
縦に長く立っているのか
位置が高いのか
標高が高いのか
数値や水準が高いのか
によって、単語の選び方が変わる。
「高い=high」と機械的に考えると、 人の身長などで間違えやすい。
逆に、「高い=tall」と考えすぎると、 山・値段・点数・温度などで不自然になりやすい。
まとめ
high / tall は、どちらも「高い」と訳されることがある。
しかし、英語では次のように使い分ける。
high:位置・水準・数値が高い
tall:人や物が縦に高い
基本の形としては、
a tall person
a tall building
a tall tree
a high mountain
a high price
a high score
a high temperature
を押さえておきたい。
日本語では同じ「高い」でも、 英語では「縦に伸びている高さ」なのか、 「位置・水準・数値の高さ」なのかを分けて考える。
英作文や英会話では、単語の意味だけでなく、 何が高いのか までセットで見ることが大切である。