塾長ノート

ノートパソコンは英語で laptop

英語由来の要素が日本語の中で組み合わさる

日本語では、持ち運べるタイプのパソコンを、

ノートパソコン

と言う。

「ノート」も「パソコン」も英語由来に見えるので、 そのまま英語でも note computernote PC と言えそうに感じるかもしれない。

しかし、英語では普通、

laptop

を使う。

ただし、「ノートパソコン」は単に英語を間違えて使っている言葉、というだけではない。

英語由来のように見える要素を日本語の中で組み合わせ直し、 「持ち運べるパソコン」を表す語として定着した言葉である。

つまり、英語では laptop と言う必要があるが、 日本語としての「ノートパソコン」は、日本語の語彙体系の中できちんと役割を持っている。

英語では laptop が基本

「ノートパソコン」と言いたいとき、まず覚えたいのは laptop である。

laptop
ノートパソコン

たとえば、

I bought a new laptop.
新しいノートパソコンを買った。
I use my laptop for work.
仕事でノートパソコンを使っている。
Can I charge my laptop here?
ここでノートパソコンを充電してもいいですか。

のように使う。

日常会話では、わざわざ laptop computer と言わず、 laptop だけで十分なことが多い。

note computer とは言いにくい

日本語の「ノートパソコン」につられると、

note computer

と言いたくなるかもしれない。

しかし、これは自然な英語表現ではない。

英語の note は「メモ」「注記」「音符」などを表す語であり、 「ノートパソコン」の「ノート」と同じ感覚で使えるわけではない。

take notes
メモを取る
a note
メモ・短い書き置き

そのため、「ノートパソコン」を英語にするときは、 note から考えない方が安全である。

notebook computer という言い方もある

英語にも、

notebook computer

という言い方はある。

ただし、日常会話で「ノートパソコン」と言うなら、 laptop の方がかなり使いやすい。

特に英作文や会話では、

laptop

を基本として覚えておけばよい。

notebook computer は、製品カテゴリや説明文などで見ることがある表現として押さえておくくらいでよい。

desktop との対比で覚える

laptop は、desktop と対比すると覚えやすい。

laptop
ノートパソコン
desktop
デスクトップパソコン

laptop は、もともと「膝の上」という意味の lap と関係する語である。

膝の上に置けるくらい持ち運びやすいコンピューターだから、 laptop と呼ばれる。

一方、desktop は机の上に置いて使うタイプのパソコンである。

I use a laptop at home.
家ではノートパソコンを使っている。
My office computer is a desktop.
職場のパソコンはデスクトップです。

このように、laptop / desktop をセットで覚えると使いやすい。

日本語の「パソコン」も外来語として定着している

日本語の「パソコン」は、もともと personal computer から来た言葉である。

ただし、英語では日常的に「パソコン」をそのまま pasocon とは言わない。

文脈によって、

computer
PC
laptop
desktop

などを使い分ける。

日本語では「パソコン」という短い語がかなり自然に定着しているが、 英語では状況に応じて表現を選ぶ必要がある。

ここにも、外来語の面白さがある。 英語由来の語が日本語に入ると、音が短くなり、日本語の中で使いやすい形に変わる。

ノートパソコンは混成語として面白い

「ノートパソコン」は、英語由来の要素が日本語の中で組み合わさった言葉として見ると面白い。

ノート
パソコン

どちらも英語由来に見えるが、英語の自然な表現をそのまま写したものではない。

日本語の中で、

ノートのように持ち運べる
パソコンの一種である

という感覚が組み合わさり、「ノートパソコン」という語が自然に使われるようになったと考えられる。

これは、「英語として正しいかどうか」だけではなく、 日本語が外来語をどう受け取り、どう組み合わせ、どう定着させたかを見る題材になる。

日本語教師の視点ではこう説明できる

日本語学習者に説明するなら、

ノートパソコンは、日本語では laptop の意味で使われる外来語です。

と言える。

英語学習者に説明するなら、

英語では note computer ではなく laptop と言います。

と整理するとよい。

このように、同じ語でも、 日本語を学ぶ人にとっての説明と、英語を学ぶ人にとっての説明は少し違う。

外来語や和製英語を扱うときは、 どちらの言語の中でその語を見ているのかを分けることが大切である。

英作文・英会話での注意

英作文や英会話では、次のような日本語で迷いやすい。

新しいノートパソコンを買いました。

これは、

I bought a new laptop.

と言える。

また、

ノートパソコンを仕事で使っています。

なら、

I use my laptop for work.

が自然である。

さらに、

ノートパソコンを充電したいです。

なら、

I want to charge my laptop.

のように言える。

よく使う形で覚える

「ノートパソコン」まわりの英語は、次の形で覚えておくと使いやすい。

laptop
ノートパソコン
desktop
デスクトップパソコン
buy a laptop
ノートパソコンを買う
use a laptop
ノートパソコンを使う
charge a laptop
ノートパソコンを充電する

単語だけでなく、実際に使う動詞とセットで覚えると、 英作文や会話で使いやすくなる。

まとめ

日本語の「ノートパソコン」は自然な外来語だが、 英語ではそのまま note computer とは言いにくい。

英語では、

laptop

を使うのが基本である。

必要に応じて、

laptop computer
notebook computer

という表現を見ることもあるが、 日常会話や英作文では laptop をまず押さえたい。

ただし、「ノートパソコン」は単なる間違った英語ではない。 英語由来の要素が日本語の中で組み合わされ、 持ち運べるパソコンを表す日本語として定着した言葉である。

和製英語やカタカナ語を見るときは、 「英語では何と言うのか」と同時に、 日本語がその語をどう消化し、どう意味づけたのか を見ることが大切である。

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