前の記事では、 be動詞の過去形として、 was / were を学んだ。
I am busy.
私は忙しいです。
I was busy yesterday.
私は昨日忙しかったです。
am を was に変えることで、 今の状態ではなく、 過去の状態を表すことができた。
では、 この文を否定して、
私は昨日忙しくありませんでした。
と言いたいときは、 どのような形になるだろうか。
正しくは、
I was not busy yesterday.
私は昨日忙しくありませんでした。
である。
また、 相手に 「昨日忙しかったですか」とたずねたいなら、
Were you busy yesterday?
あなたは昨日忙しかったですか。
となる。
ここで、 一般動詞の過去の疑問文を思い出すと、 少し混乱するかもしれない。
Did you play tennis yesterday?
あなたは昨日テニスをしましたか。
一般動詞の過去では、 疑問文を作るときに Did を使った。
それなら、 「あなたは忙しかったですか」も、
Did you busy yesterday?
と言いたくなるかもしれない。
しかし、 busy を使うもとの文は、 一般動詞の文ではなく、 be動詞の文である。
You were busy yesterday.
→ be動詞の過去の文
そのため、 否定文や疑問文でも was / were を使って形を変えるのである。
was / were の否定文は、後ろに not を置く
まず、 be動詞の現在の否定文を振り返ってみよう。
I am busy.
I am not busy.
私は忙しくありません。
be動詞の文では、 be動詞の後ろに not を置けば、 否定文を作ることができた。
be動詞が過去形になっても、 この作り方は変わらない。
I was busy yesterday.
I was not busy yesterday.
私は昨日忙しくありませんでした。
つまり、 be動詞の過去の否定文は、
主語 + was / were + not + 説明
という形で作る。
was not と were not には、 短縮形もある。
was not → wasn't
were not → weren't
一般動詞の過去の否定文と並べると、 違いが分かりやすい。
I didn't play tennis yesterday.
私は昨日テニスをしませんでした。
→ 一般動詞 play の文
I wasn't busy yesterday.
私は昨日忙しくありませんでした。
→ be動詞 was の文
過去の否定文だからといって、 すべて didn't を使うわけではない。
もとの肯定文が I played ... のような一般動詞の文なら didn't を使う。
もとの肯定文が I was ... のようなbe動詞の文なら、 was not / wasn't を使うのである。
was / were の疑問文は、be動詞を前に出す
次に、 be動詞の過去の疑問文を見てみよう。
be動詞の現在の疑問文では、 be動詞を主語の前に出した。
You are busy.
↓
Are you busy?
あなたは忙しいですか。
過去形でも、 作り方は同じである。
You were busy yesterday.
↓
Were you busy yesterday?
あなたは昨日忙しかったですか。
was を使う文なら、 Was を前に出す。
He was at home last night.
↓
Was he at home last night?
彼は昨晩家にいましたか。
were を使う文なら、 Were を前に出す。
They were in the library.
↓
Were they in the library?
彼らは図書館にいましたか。
質問への短い答えでも、 was / were を使う。
Were you busy yesterday?
Yes, I was. / No, I wasn't.
あなたは昨日忙しかったですか。
はい、忙しかったです。/いいえ、忙しくありませんでした。
ここで、 一般動詞の過去の疑問文と比べてみよう。
Did you play tennis yesterday?
Yes, I did. / No, I didn't.
Were you busy yesterday?
Yes, I was. / No, I wasn't.
どちらも過去についてたずねる文である。
しかし、 もとの文の中心が違うため、 疑問文の作り方も、 短い答えに使う語も違う。
You played tennis.
→ 一般動詞の文
→ Did you play tennis?
You were busy.
→ be動詞の文
→ Were you busy?
Did you busy? と言えないのは、busy が動詞ではないから
Were you busy? と Did you play tennis? を比べると、 なぜ形が違うのかをさらに確認できる。
play は、 「する」「プレーする」という内容を表す一般動詞である。
You played tennis yesterday.
あなたは昨日テニスをしました。
この一般動詞の過去の文を質問にするときは、 Did を使って、 後ろの動詞を原形にする。
Did you play tennis yesterday?
一方、 busy は、 「忙しい」という状態を表す語であり、 一般動詞ではない。
busy を使った文では、 be動詞が必要になる。
You were busy yesterday.
あなたは昨日忙しかったです。
したがって、 この文を質問にするときは、 were を前に出して、
Were you busy yesterday?
○
とする。
次のようにはしない。
Did you busy yesterday?
×
busy は、 この位置に置いて動作を表す一般動詞ではないため、 Did you busy? という形にはできない。
現在の文で学んだ Are you ...? と Do you ...? の違いは、 過去の文でも残っているのである。
現在:Are you busy? / Do you play tennis?
過去:Were you busy? / Did you play tennis?
過去でも、be動詞か一般動詞かを見分ける
ここまでの内容を、 肯定文・否定文・疑問文で並べて整理しよう。
【be動詞の過去】
You were busy yesterday.
You were not busy yesterday. / You weren't busy yesterday.
Were you busy yesterday?
【一般動詞の過去】
You played tennis yesterday.
You did not play tennis yesterday. / You didn't play tennis yesterday.
Did you play tennis yesterday?
be動詞の過去では、 was / were 自身が否定文や疑問文の形を作る。
was / were + not
Was / Were + 主語 ...?
一般動詞の過去では、 didn't / Did を使って否定文や疑問文を作る。
didn't + 動詞の原形
Did + 主語 + 動詞の原形 ...?
過去形を学ぶと、 was / were、 played、 didn't、 Did など、 新しい形がいくつも出てくる。
しかし、 根本の見分け方は、 現在の文を学んだときと同じである。
状態・場所・立場を be動詞で説明する文か。
行動や好みなどを一般動詞で述べる文か。
もとの文の種類が分かれば、 過去の否定文や疑問文も組み立てやすくなる。
まとめると、
be動詞の過去の否定文では、was / were の後ろに not を置く。
I wasn't busy. / They weren't at home.
be動詞の過去の疑問文では、was / were を主語の前に出す。
Were you busy? / Was he at home?
一般動詞の過去の疑問文では Did を使うが、
be動詞の文に Did は使わない。
Did you play tennis? / Were you busy?
Were you busy? が Did で始まらないのは、 過去について聞いていないからではない。
もとの文が You were busy. という、 be動詞の過去の文だからである。
次は、 過去のある時点で進行中だったことを表す I was playing tennis. のような過去進行形へ進み、 I played tennis. との違いを整理することができる。