だれかに、 英語が好きだと言われたとする。
I like English.
私は英語が好きです。
この文を聞いて、 「何が好きなのか」ではなく、 なぜ英語が好きなのか を聞きたいことがある。
そのときに使うのが、 Why である。
Why do you like English?
あなたはなぜ英語が好きなのですか。
理由を答えるなら、 次のように言える。
Because it is interesting.
おもしろいからです。
Why は、 「なぜ」と理由をたずねる疑問詞である。 そして、 Because ... は、 「なぜなら〜だからです」と理由を示す表現である。
今回は、 Why + 疑問文 の作り方と、 Because ... による答え方を、 これまでに学んだ文の形と結びつけながら整理していこう。
Why は、理由をたずねる疑問詞である
これまで、 疑問詞は「何を知りたいのか」によって選ぶと考えてきた。
What do you study after dinner?
あなたは夕食後、何を勉強しますか。
― I study English.
When do you study English?
あなたはいつ英語を勉強しますか。
― I study it after dinner.
Why do you study English?
あなたはなぜ英語を勉強しますか。
― Because I like it.
同じように英語を勉強することについて聞いていても、 知りたい内容は異なる。
What
→ 勉強するものをたずねる
When
→ 勉強する時をたずねる
Why
→ 勉強する理由をたずねる
Why は、 相手の行動や状態について、 その理由を知りたいときに使う。
Why are you happy?
あなたはなぜうれしいのですか。
Why did you go to the library?
あなたはなぜ図書館へ行ったのですか。
Why is Ken running?
健はなぜ走っているのですか。
日本語では、 「なぜ」や「どうして」を加えるだけで問いかけられるように感じる。 しかし英語では、 Why の後ろにも、もとの文に合わせた疑問文の形が必要になる。
Why の後ろには、もとの文に合う疑問文を置く
まず、 一般動詞の現在の文を見てみよう。
You like English.
あなたは英語が好きです。
この文を疑問文にすると、 do を使う。
Do you like English?
あなたは英語が好きですか。
理由をたずねるときは、 この疑問文の前に Why を置けばよい。
Why do you like English?
あなたはなぜ英語が好きなのですか。
be動詞の文なら、 be動詞を主語の前に置く。
You are sad.
あなたは悲しいです。
Are you sad?
あなたは悲しいのですか。
Why are you sad?
あなたはなぜ悲しいのですか。
一般動詞の過去の文なら、 did + 動詞の原形 を使う。
You went to the library.
あなたは図書館へ行きました。
Did you go to the library?
あなたは図書館へ行きましたか。
Why did you go to the library?
あなたはなぜ図書館へ行ったのですか。
ここで注意したいのは、 did を使った後ろの動詞は原形になることである。
Why did you go to the library? ○
Why did you went to the library? ×
未来の予定を表す be going to と組み合わせるなら、 be動詞を前に出す。
You are going to visit Kyoto.
あなたは京都を訪れる予定です。
Why are you going to visit Kyoto?
あなたはなぜ京都を訪れる予定なのですか。
つまり、 Why 自体が文の作り方をすべて変えるわけではない。 Why の後ろでは、 もとの文が be動詞なのか、一般動詞なのか、過去なのか、未来なのかに応じて、 すでに学んだ疑問文のルールを使う。
Why + be動詞 + 主語 ...?
Why are you sad?
Why + do / does + 主語 + 動詞の原形 ...?
Why do you like English?
Why + did + 主語 + 動詞の原形 ...?
Why did you go there?
Because ... は、理由を文として示す
Why で理由をたずねられたら、 基本的には Because ... を使って答えることができる。
Why do you like English?
― Because it is interesting.
なぜ英語が好きなのですか。
― おもしろいからです。
because は、 「〜だから」と理由を示す接続詞である。 後ろには、 理由を表す文が続く。
Because it is interesting.
→ それはおもしろいからです。
Because I was tired.
→ 私は疲れていたからです。
Because she can speak French.
→ 彼女はフランス語を話せるからです。
たとえば、 状態の理由を聞くなら、 次のようになる。
Why are you happy?
― Because I got a new bike.
あなたはなぜうれしいのですか。
― 新しい自転車を手に入れたからです。
過去の行動の理由を聞くなら、 次のようになる。
Why did you go to the library?
― Because I wanted this book.
あなたはなぜ図書館へ行ったのですか。
― この本が欲しかったからです。
これからの予定の理由を聞くこともできる。
Why are you going to visit Kyoto?
― Because my aunt lives there.
あなたはなぜ京都を訪れる予定なのですか。
― おばがそこに住んでいるからです。
大切なのは、 Why は理由を聞き、Because は理由を述べる という対応である。
Why ...?
→ なぜ〜なのですか。
Because ... .
→ 〜だからです。
また、 because は、 質問への答えだけでなく、 一つの文の中で理由を付け加えることもできる。
I like English because it is interesting.
私は、おもしろいので英語が好きです。
前回扱った and / but / or と同じように、 because も文と文の関係を示す接続詞である。 ただし because は、 前後を並べたり対比したりするのではなく、 理由の関係 を示す。
Why don't you ...? は「なぜしないのか」だけではない
Why を使った文には、 中2英語で注意しておきたい形がもう一つある。
Why don't you ask your teacher?
形だけを見ると、 「あなたはなぜ先生にたずねないのですか」と、 理由を聞いているように見える。
実際にその意味で使われることもある。 しかし、 会話では、 次のように相手への提案として使われることが多い。
Why don't you ask your teacher?
先生にたずねてみたらどうですか。
Why don't we play tennis after school?
放課後、テニスをしませんか。
この形は、 「理由を答えなさい」という質問ではなく、 相手に行動をすすめたり、いっしょにすることを提案したりする表現 として用いられる。
文の形は同じように見えても、 会話の場面によって働きが変わることがある。 まずは、 次の二つを分けて覚えておくとよい。
Why do you like English?
→ 理由をたずねる
― Because it is interesting.
Why don't you study with me?
→ 「いっしょに勉強したらどうですか」と提案する
まとめると、
Why は、理由をたずねる疑問詞である。
Why do you like English?
Why の後ろでは、もとの文に合う疑問文の形を使う。
Why are you sad? / Why did you go there?
Because ... は、理由を示す答えに使える。
Because it is interesting.
Why don't you ...? は、提案として使われることがある。
Why don't you ask your teacher?
疑問詞を学ぶときは、 ただ日本語の対応を覚えるだけでなく、 相手は何を知りたくて質問しているのか を考えることが大切である。
次は、 How old / How tall / How long / How often のように、 How と別の語を組み合わせて、 年齢・高さ・長さ・回数などをたずねる形へ進もう。