これまで、 How は、 「どのように」「どうやって」と方法をたずねる語として見てきた。
How do you go to school?
あなたはどうやって学校へ行きますか。
― I go to school by bus.
― バスで学校へ行きます。
しかし、 次の文を見てみよう。
How old are you?
あなたは何歳ですか。
この文の How は、 「どうやって」と訳すことはできない。 年齢について、 どれくらいか をたずねている。
英語では、 How の後ろに別の語を置くことで、 たずねる内容を細かく決めることができる。
How old ...?
→ どれくらい年を重ねているか、つまり年齢をたずねる
How long ...?
→ どれくらい長いか、またはどれくらいの期間かをたずねる
How often ...?
→ どれくらい頻繁にするか、つまり回数・頻度をたずねる
今回は、 How + 語 で作る疑問文を整理し、 「何をたずねたいのか」によって形を選べるようにしよう。
How old / How tall / How high は、年齢や高さをたずねる
まず、 How old ...? は、 年齢をたずねる形である。
How old is Mike?
マイクは何歳ですか。
― He is thirteen years old.
― 彼は13歳です。
old はもともと「年をとった」「古い」という意味をもつ語である。 そこに How をつけることで、 「どれくらいの年齢か」を聞く形になる。
How + old + is + Mike?
→ Mike は、どれくらいの年齢ですか。
この文は、 もとの説明の文と並べると分かりやすい。
Mike is thirteen years old.
マイクは13歳です。
How old is Mike?
マイクは何歳ですか。
知りたい部分である thirteen years old を、 How old に置きかえて、 文の先頭へ出していると考えられる。
高さをたずねるときには、 How tall ...? や How high ...? を使う。
How tall is Jiro?
次郎の身長はどれくらいですか。
― He is 160 centimeters tall.
― 彼は身長160センチメートルです。
How high is Mt. Fuji?
富士山の高さはどれくらいですか。
― It is 3,776 meters high.
― 高さは3,776メートルです。
人の身長や、 木・建物のように縦に立つものの高さには、 tall が使われやすい。 一方、 山の標高や、 地面から上方への高さを意識するときには、 high が使われやすい。
まず中学英語では、 次のような代表例で整理しておくとよい。
人の身長 → How tall is he?
山の高さ → How high is the mountain?
いずれも、 How が「方法」ではなく、 年齢や高さの 程度 をたずねている点が共通している。
How long / How far は、長さ・期間・距離をたずねる
How long ...? は、 「どれくらい長いか」をたずねる形である。 ただし、 何の長さを聞いているかによって、 日本語では訳し方が変わる。
How long is this street?
この通りの長さはどれくらいですか。
― It is two kilometers long.
― 2キロメートルの長さです。
この文では、 道という物の長さを聞いている。
This street is two kilometers long.
→ How long is this street?
一方、 同じ How long でも、 行動と一緒に使えば、 続いた時間や期間をたずねることができる。
How long did Bob stay in Japan?
ボブはどれくらい日本に滞在しましたか。
― He stayed in Japan for two weeks.
― 彼は日本に2週間滞在しました。
この場合は、 物の長さではなく、 滞在が続いた期間 を聞いている。
How long is this street?
→ 物の長さ
How long did Bob stay in Japan?
→ 行動が続いた期間
また、 二つの場所のあいだの距離を聞くなら、 How far ...? を使う。
How far is it from here to your school?
ここからあなたの学校までどれくらいの距離がありますか。
― It is about one kilometer.
― 約1キロメートルです。
距離をたずねる文では、 天気や時刻を述べる文と同じように、 it を主語に置く形がよく使われる。
How far is it from the station to the library?
駅から図書館までどれくらいの距離ですか。
long は長さや期間、 far は場所どうしの距離をたずねる。 日本語ではどちらも「どれくらい」と言えるため、 何についての程度を聞くのか で区別することが大切である。
How many / How much / How often は、数・量・頻度をたずねる
How は、 数や量、 行動の頻度をたずねる表現にも使われる。
まず、 数えられるものの数をたずねるなら、 How many + 名詞の複数形 を使う。
How many dictionaries do you have?
あなたは辞書を何冊持っていますか。
― I have three dictionaries.
― 3冊持っています。
How many books are there on the desk?
机の上には本が何冊ありますか。
― There are five books.
― 5冊あります。
How many の後ろには、 答えが一つとは限らないため、 books / dictionaries のように名詞の複数形を置く。
一方、 数ではなく、 値段や量をたずねる場面では、 How much ...? を使う。
How much is this book?
この本はいくらですか。
― It is 800 yen.
― 800円です。
この文では、 本の冊数ではなく、 本の 値段 を聞いている。
How many books do you have?
→ 本の数を聞く
How much is this book?
→ 本の値段を聞く
そして、 ある行動をどのくらいの頻度でするかをたずねるなら、 How often ...? を使う。
How often do you practice tennis?
あなたはどのくらいの頻度でテニスを練習しますか。
― I practice tennis three times a week.
― 週に3回テニスを練習します。
How often do you go to Tokyo in a year?
あなたは年に何回東京へ行きますか。
― I go there twice a year.
― 年に2回行きます。
often は「しばしば」という頻度を表す副詞である。 How often とすれば、 「どれくらい頻繁に」と、 行動をする回数や間隔を聞くことができる。
How の後ろの語を選び、その後に疑問文を作る
How old / How long / How often などを使うときは、 いきなり英文全体を作ろうとするより、 まず 何を聞きたいのか を決めるとよい。
年齢を聞きたい
→ How old ...?
身長を聞きたい
→ How tall ...?
山などの高さを聞きたい
→ How high ...?
長さ・期間を聞きたい
→ How long ...?
距離を聞きたい
→ How far ...?
数を聞きたい
→ How many + 名詞の複数形 ...?
値段・量を聞きたい
→ How much ...?
頻度を聞きたい
→ How often ...?
そのうえで、 後ろには、 もとの文に合う疑問文の形を置く。
Mike is thirteen years old.
→ How old is Mike?
Bob stayed in Japan for two weeks.
→ How long did Bob stay in Japan?
You practice tennis three times a week.
→ How often do you practice tennis?
be動詞の文なら、 be動詞を前へ出す。 一般動詞の現在の文なら、 do / does を使う。 過去の一般動詞の文なら、 did + 動詞の原形 を使う。
つまり、 How のまとまりは、何を聞くかを決める部分 であり、 その後ろの語順は、これまで学んだ疑問文のルール で作られている。
まとめると、
How old ...? は、年齢をたずねる。
How old is Mike?
How tall ...? / How high ...? は、高さをたずねる。
How tall is Jiro? / How high is Mt. Fuji?
How long ...? / How far ...? は、長さ・期間・距離をたずねる。
How long did Bob stay in Japan? / How far is it from here to your school?
How many ...? / How much ...? / How often ...? は、数・値段や量・頻度をたずねる。
How many books do you have? / How much is this book? / How often do you practice tennis?
How を「どのように」と一つの訳だけで覚えると、 How old や How often が分かりにくくなる。 How は、程度や量をたずねる語にもなる と押さえておけば、 一つひとつの表現がつながって見えてくる。
次は、 You like tennis, don't you? のように、 文の最後に短い疑問をつけて 「〜ですね」「〜でしょう」と確認する 付加疑問文 へ進もう。