前の記事では、 some と any を使って、 いくつかのものがあることを述べたり、 あるかどうかをたずねたりする文を見た。
I have some books.
私は何冊か本を持っています。
Do you have any books?
あなたは本を持っていますか。
Do you have any books? は、 本を持っているかどうかをたずねる文である。
この質問に Yes と答えた相手に対して、 さらに、
何冊持っていますか。
と数をたずねたいこともある。
そのときに使うのが、 How many で始まる疑問文である。
How many books do you have?
あなたは本を何冊持っていますか。
この文では、 How many のすぐ後ろに books が置かれ、 そのあとに do you have が続いている。
How many books + do you have?
なぜ book ではなく books になるのか。
そして、 なぜ do you have という順番になるのか。
今回は、 複数形と一般動詞の疑問文をつなぎながら、 How many ...? の文の組み立て方を見ていこう。
How many の後ろには、数えるものを置く
How many は、 「いくつの」「何人の」「何冊の」のように、 ものの数をたずねるときに使う。
How many books ...?
何冊の本を〜
How many dogs ...?
何匹の犬を〜
How many students ...?
何人の生徒が〜
ここで大切なのは、 How many の後ろに、 「何の数をたずねているのか」を表す名詞を置くことである。
How many books do you have?
→ 本の数をたずねる
How many dogs do you have?
→ 犬の数をたずねる
How many brothers do you have?
→ 兄弟の数をたずねる
How many は、 数をたずねる表現であるため、 後ろには一つ、二つと数えられる名詞が来る。
前に学んだ語で言えば、
book
dog
apple
student
のような名詞である。
一方で、 water や milk のように、 そのまま一つ、二つと数えないものには、 基本的に How many は使わない。
How many books do you have?
○ 本を何冊持っていますか。
How many water do you have?
×
水の量をたずねる表現は、 後で学ぶ How much water ...? のような形になる。
今はまず、
How many + 数えられる名詞
という組み合わせを押さえておこう。
How many books と、名詞が複数形になる理由
How many の後ろの名詞は、 ふつう複数形になる。
How many books do you have?
これは、 数をまだ知らない状態で、 「一冊なのか、二冊なのか、それ以上なのか」をたずねているからである。
たとえば、 次の答えが考えられる。
I have one book.
私は本を一冊持っています。
I have three books.
私は本を三冊持っています。
I have ten books.
私は本を十冊持っています。
答えが一冊になる可能性もあるが、 質問の時点では数が決まっていない。
そこで、 「何冊の本」と数をたずねるまとまりでは、 名詞を複数形にして、
How many books ...?
とする。
同じように、
How many apples do you have?
あなたはりんごをいくつ持っていますか。
How many students are in the classroom?
教室には生徒が何人いますか。
How many pens do you use?
あなたはペンを何本使いますか。
のように、 数をたずねる名詞には複数形を使う。
ここで、 前に学んだ形と並べると、 名詞の使い方の違いが見えやすい。
I have a book.
→ 一冊の本を持っている
I have some books.
→ 何冊か本を持っている
Do you have any books?
→ 本を持っているかたずねる
How many books do you have?
→ 本を何冊持っているかたずねる
a book、 some books、 any books、 how many books は、 すべて book という同じ名詞を使っている。
しかし、 一冊なのか、 いくつかあるのか、 あるかどうかを聞くのか、 数そのものを聞くのかによって、 名詞の前に置く語や名詞の形が変わるのである。
数を聞く語を前に出して、残りは疑問文の形にする
次に、 How many books do you have? の語順を考えてみよう。
もとの文として、 まず次の文を思い浮かべることができる。
You have three books.
あなたは本を三冊持っています。
この文で、 知りたいのは three の部分である。
You have three books.
→ 本を何冊持っているのか知りたい
英語では、 たずねたい部分を How many books というまとまりにし、 文の前に置く。
How many books ...
そして、 残った部分は、 一般動詞 have の疑問文の形にする。
You have ...
→ Do you have ...?
これを組み合わせると、
How many books + do you have?
→ How many books do you have?
となる。
ここで、 語順を日本語のまま考えてしまうと、
Do you have how many books?
のようにしたくなるかもしれない。
しかし、 英語の疑問詞を使った質問では、 数をたずねる How many books を文の先頭に置く。
How many books do you have?
○
同じ作り方で、 次のような文も作ることができる。
You have two dogs.
↓
How many dogs do you have?
あなたは犬を何匹飼っていますか。
You have three brothers.
↓
How many brothers do you have?
あなたには兄弟が何人いますか。
You use four notebooks.
↓
How many notebooks do you use?
あなたはノートを何冊使いますか。
つまり、 How many ...? の文を作るときは、
1. 何の数を聞くか決める
2. How many + 複数形の名詞 を前に置く
3. 残りを疑問文の語順にする
と考えるとよい。
Do you have any books? との違いを整理する
How many books do you have? は、 前の記事の Do you have any books? とよく似ている。
Do you have any books?
あなたは本を持っていますか。
How many books do you have?
あなたは本を何冊持っていますか。
二つとも、 一般動詞 have を使った疑問文である。
そのため、 どちらにも do you have という形が現れる。
ただし、 聞いていることは違う。
Do you have any books?
→ 本を持っているかどうかを聞く
→ Yes / No で答えられる
How many books do you have?
→ 持っている本の数を聞く
→ 数を答える
答え方も比べてみよう。
Do you have any books?
Yes, I do. / No, I don't.
How many books do you have?
I have three books.
Three.
How many ...? で数をたずねられたら、 Yes や No だけでは、 質問に十分答えたことにはならない。
相手が知りたいのは、 あるかないかではなく、 いくつあるかだからである。
ここまでの流れをまとめると、
This is a book.
→ 一冊の本を示す
I have some books.
→ 何冊か本を持っていると述べる
Do you have any books?
→ 本を持っているかどうか聞く
How many books do you have?
→ 本を何冊持っているか聞く
同じ book という名詞でも、 伝えたいことやたずねたいことによって、 前に置く語や文の形が変わる。
まとめると、
How many の後ろには、数えられる名詞の複数形を置く。
How many books / How many dogs / How many students
一般動詞の文で数をたずねるなら、
How many + 複数形の名詞 + do you + 一般動詞 ...?
How many books do you have?
Do you have any books? は存在の有無を聞き、
How many books do you have? は数を聞く。
名詞の複数形、 some / any、 一般動詞の疑問文。
これらは別々のルールとして学ぶように見えるが、 実際の文の中では、 このように組み合わさって使われる。
英語では、 学んだ形を一つずつ増やすだけでなく、 すでに知っている形をつなげて、 伝えられる内容やたずねられる内容を広げていくことが大切である。
次は、 Where や When など、 数以外の情報をたずねる疑問詞へ進むこともできる。