ポケモンの技「てだすけ」は、英語では Helping Hand と呼ばれる。
てだすけ → Helping Hand
helping は「助ける」という help からできた形。 hand は「手」である。
直訳すると、
helping hand
→ 助ける手
となる。
ただし、英語の helping hand は、 ただ「助けている手」というだけではない。
一般英語でも、 「手助け」「援助」 という意味で使われる表現である。
今回は「てだすけ」と Helping Hand を入口に、 hand が「手」から「助け」へ広がる英語の使い方を見ていきたい。
ここでおもしろいのは、 Helping Hand という英語自体が、 ゲームの中だけで使われる言葉ではないことだ。
helping hand は一般英語でも「手助け」
helping hand は、 英語で「助け」「援助」を表すことができる。
She needs a helping hand.
→ 彼女には手助けが必要です。
もちろん、本当に手を差し出す場面もある。
しかし、多くの場合は、 実際の「手」そのものより、 誰かを助けること を表している。
Cambridge Dictionaryでも、 give / lend someone a helping hand は「人を助ける」という意味のイディオムとして掲載されている。
give someone a helping hand
→ 人を手伝う
つまり、Helping Hand という技名を知ると、 そのまま一般英語の表現にもつながる。
hand は「手」だけではない
hand の基本的な意味は、 もちろん体の「手」である。
Raise your hand.
→ 手を挙げてください。
しかし、英語では hand が 「助け」 という意味でも使われる。
Can you give me a hand?
→ 手伝ってくれる?
この文で、 相手の「手」をもらいたいわけではない。
「手を貸してほしい」 というところから、 「手伝ってほしい」という意味になっている。
hand は「手」だけでなく、「助け」という意味にもなる。
give someone a hand = 人を手伝う。
日本語との比較:「手を貸す」と少し似ている
この感覚は、日本語でもそれほど遠くない。
日本語でも、
手を貸す
手助けする
のように、 「手」を「助け」の意味に広げて使う。
英語でも、
give someone a hand
lend someone a hand
give someone a helping hand
のように、hand が援助の意味に広がる。
日本語と英語がまったく同じ発想からできた、 とまで言う必要はない。
ただ、 体の「手」が「助け」を表す という比喩が両方の言語にあるのはおもしろい。
give someone a hand と lend someone a hand
hand を使った代表的な表現をもう少し見てみよう。
give someone a hand
→ 人を手伝う
lend someone a hand
→ 人に手を貸す、手伝う
lend は「貸す」なので、 lend someone a hand は、 日本語の「手を貸す」にかなり近く感じられる。
また、
Do you need a hand?
→ 手伝いが必要?
のように、 need a hand でも「助けが必要」という意味になる。
hand 一語から、 日常会話で使える表現がいくつも広がっていく。
help と hand はどう違うのか
help は、 そのまま「助ける」「助け」という非常に基本的な語である。
Can you help me?
→ 手伝ってくれる?
一方、
Can you give me a hand?
→ 手を貸してくれる?
も、ほぼ同じ場面で使える。
give me a hand の方が、 「ちょっと手を貸して」 というイメージが見えやすい表現である。
Helping Hand という技名も、 単に Help とするより、 味方へ手を差し伸べるイメージ が感じられる名前になっている。
「手を差し出す」イメージから「助ける」意味へ広がった表現として覚えやすい。
技名と意味の方向もよく合っている
『Pokémon UNITE』のハピナスの Helping Hand は、 味方を支援する技として説明されている。
『Pokémon UNITE』では、 ハピナスと近くの味方ポケモンの移動速度や通常攻撃速度を高める技である。
つまり、
Helping Hand
→ 手助け、援助
という一般英語の意味と、 味方を支援する技の方向がかなり分かりやすく重なっている。
技の細かな効果は作品によって異なるため、 ここでは『Pokémon UNITE』での効果を、 一般的な「てだすけ」の効果として扱っているわけではない。
技名から一般英語へ広げる
Helping Hand から覚えた hand は、 日常英語でもかなり使える。
Could you give me a hand with these boxes?
→ この箱を運ぶのを手伝ってくれる?
My friend lent me a hand with my homework.
→ 友達が宿題を手伝ってくれた。
She needs a helping hand.
→ 彼女には手助けが必要だ。
hand を「手」とだけ覚えていると、 こうした文は少し不思議に見える。
しかし、 手を差し出す → 助ける という広がりを知っていれば、 どれもかなり理解しやすい。
まとめ
ポケモンの技「てだすけ」は、 英語では Helping Hand と呼ばれる。
helping hand
→ 手助け、援助
hand は「手」という意味だけではない。
give someone a hand
→ 人を手伝う
lend someone a hand
→ 人に手を貸す
need a hand
→ 手助けを必要とする
Helping Hand という技名から、 hand が「手」から「助け」へ広がる英語の使い方まで学ぶことができる。
ゲームの中で出会った英語を、 そのまま日常の表現へ広げていく。
こうしたつながりを見つけると、 一つの単語を日本語訳一つだけで覚えるより、 ずっと使いやすい形で理解できる。