塾長ノート

take medicine はなぜ take を使うのか

「薬を飲む」を英語のかたまりで覚える

日本語では、薬を使うことを、

薬を飲む

と言う。

そのため、英語でもつい、

drink medicine

と言いたくなる。

しかし、自然な英語ではふつう、

take medicine

と言う。

これは、英語学習者がかなり間違えやすいコロケーションである。

この記事では、take medicine を入口に、 日本語の直訳ではなく、自然な英語のかたまりで覚える大切さを整理する。

基本は take medicine

まず、基本形は次の通りである。

take medicine
薬を飲む、薬を服用する

たとえば、

I took some medicine.
薬を飲みました。
You should take this medicine after meals.
この薬は食後に飲んだ方がよいです。
Did you take your medicine?
薬は飲みましたか。

のように使う。

日本語では「飲む」と言うが、英語では drink ではなく、 take と結びつくのが基本である。

薬を飲む → take medicine

まずはこのかたまりで覚えるのがよい。

drink は「液体を飲む」動作に注目する

drink は、基本的に液体を飲む動作に注目する語である。

drink water
水を飲む
drink coffee
コーヒーを飲む
drink juice
ジュースを飲む

drink は、口から液体を飲むという動作を表す。

そのため、液体の薬について、

drink the medicine

のように言う場面が絶対にないわけではない。

たとえば、シロップのような液体の薬を実際に飲む動作を強調するときには、 drink が使われることもありうる。

ただし、「薬を服用する」という一般的な意味では、 英語では take medicine が自然である。

つまり、drink medicine は完全に意味不明ではないが、 日本語の「薬を飲む」にそのまま対応させる表現としては不自然になりやすい。

take は「体に取り入れる・服用する」感覚

take には、いろいろな意味がある。

「取る」と覚えることが多いが、medicine と一緒に使うと、

体に取り入れる
服用する

という感じになる。

薬は、水のように「飲み物」として楽しむものではない。

体調を整えるために、決められた量を体に取り入れるものである。

そのため、英語では drink よりも take が自然に使われる。

take medicine
薬を服用する

と考えると分かりやすい。

pill や tablet も take を使う

薬の形が錠剤の場合も、やはり take を使う。

take a pill
錠剤を飲む
take two tablets
錠剤を2錠飲む

pill は「錠剤」、tablet も「錠剤」を表す語である。

日本語では錠剤についても「飲む」と言う。

しかし、英語では、

drink a pill

とは普通言わない。

錠剤は液体ではないので、drink とは相性が悪い。

そのため、

take a pill
take medicine
take tablets

のように、take とセットで覚えるとよい。

日本語の「飲む」は範囲が広い

ここで、日本語の「飲む」について考えてみたい。

日本語では、

水を飲む
コーヒーを飲む
薬を飲む
錠剤を飲む

のように言える。

日本語の「飲む」は、液体を飲むだけでなく、 薬や錠剤を体に入れることにも広く使われる。

一方、英語の drink は、基本的には液体を飲む動作に寄っている。

だから、日本語の「飲む」をすべて drink にすると、英語ではズレることがある。

水を飲む → drink water
薬を飲む → take medicine

ここが、日本語発想から英語にするときに注意したいところである。

コロケーションとして覚える

take medicine は、単語を一つずつ考えるより、 かたまりで覚えた方がよい表現である。

take medicine
take a pill
take tablets

これらは、自然な英語の組み合わせである。

このような単語同士の自然な結びつきを コロケーション という。

日本語から一語ずつ訳すと、

薬を飲む → drink medicine

としたくなる。

しかし、英語では、

take medicine

というかたまりで覚える必要がある。

英語学習では、単語の意味だけでなく、

どの動詞と結びつくのか
どの名詞と一緒に使うのか

を意識することが大切である。

入試・英作文での注意

英作文では、日本語の「薬を飲む」に引っ張られて、

I drank medicine.

と書いてしまうことがある。

しかし、一般的には、

I took medicine.

または、

I took some medicine.

とする方が自然である。

たとえば、

頭が痛かったので、薬を飲みました。

なら、

I had a headache, so I took some medicine.

のように言える。

ここで drink を使わないのがポイントである。

take medicine と take medication

medicine と似た語に medication がある。

medication も「薬」「薬物治療」「服用する薬」のような意味で使われる。

これも take とよく結びつく。

take medication
薬を服用する

medicine より medication の方が、少し硬め・医療的な響きになることがある。

日常的には、

take medicine

をまず押さえればよい。

さらに余裕があれば、

take medication

も一緒に覚えておくとよい。

一緒に覚えたい表現

take medicine と一緒に、次の表現も覚えておくと使いやすい。

take medicine after meals
食後に薬を飲む
take medicine before meals
食前に薬を飲む
take medicine three times a day
1日3回薬を飲む
forget to take medicine
薬を飲み忘れる

これらは、実際の英作文や会話でも使いやすい。

単に medicine という単語だけを覚えるのではなく、

take medicine after meals
take medicine three times a day

のように、少し長めのチャンクで覚えると、英語として出しやすくなる。

まとめ

日本語では「薬を飲む」と言うため、英語でも drink medicine と言いたくなる。

しかし、自然な英語ではふつう、

take medicine

と言う。

drink は、基本的に液体を飲む動作に注目する語である。

一方、take medicine の take は、

薬を体に取り入れる
薬を服用する

という感覚で使われる。

錠剤の場合も、

take a pill
take tablets

のように take を使う。

日本語の「飲む」をそのまま drink にするのではなく、 英語では take medicine というかたまりで覚えることが大切である。

英語は、単語を一つずつ覚えるだけではなく、

take medicine
take a pill
take medicine after meals

のような自然なチャンクで覚えると、ぐっと使いやすくなる。

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