塾長ノート

keep a promise はなぜ keep を使うのか

「約束を守る」を英語のかたまりで覚える

日本語では、約束したことをきちんと実行することを、

約束を守る

と言う。

そのため、英語でもつい、

hold a promise

のように言いたくなるかもしれない。

しかし、自然な英語ではふつう、

keep a promise

と言う。

この記事では、keep a promise を入口に、 「約束する」「約束を守る」「約束を破る」に関する英語のコロケーションを整理する。

基本は keep a promise

まず、基本形は次の通りである。

keep a promise
約束を守る

たとえば、

He kept his promise.
彼は約束を守った。
You should keep your promise.
約束は守るべきだ。
I always try to keep my promises.
私はいつも約束を守るようにしている。

のように使う。

日本語では「約束を守る」と言うが、英語では 守る をそのまま protect などにするのではなく、 keep を使う。

約束を守る → keep a promise

まずはこのかたまりで覚えるのがよい。

keep は「持ち続ける・保つ」

keep は「保つ」「持ち続ける」という感覚を持つ動詞である。

keep quiet
静かにしている
keep the room clean
部屋をきれいに保つ
keep a secret
秘密を守る

keep には、何かをそのまま保ち続ける感じがある。

約束も同じである。

一度した約束を、途中で崩さず、最後まで保つ。

その感覚から、

keep a promise

で「約束を守る」という意味になる。

hold は「物理的に持つ」感じが強い

hold も「持つ」と訳されることがある。

hold a bag
かばんを持つ
hold a baby
赤ちゃんを抱く
hold the door open
ドアを開けたまま押さえる

hold は、手で持つ、支える、押さえるという感覚が強い。

そのため、約束について、

hold a promise

と言うと、自然な英語としてはかなり不安定になる。

約束は、手で物理的に持つものではない。

むしろ、一度言ったことを最後まで保つものである。

だから、英語では hold ではなく keep が自然になる。

約束は make し、keep する

ここで、約束に関する重要なセットを押さえておきたい。

make a promise
約束する
keep a promise
約束を守る

約束は、まず make する。

つまり、相手との間に約束を作る。

そして、その約束を守るときには keep を使う。

I made a promise.
私は約束した。
I kept my promise.
私は約束を守った。

このように、

make a promise
keep a promise

はセットで覚えるとよい。

日本語ではどちらも「約束する」「約束を守る」と別々に覚えがちだが、 英語では動詞との組み合わせまで押さえることが大切である。

約束を破るは break a promise

では、「約束を破る」は英語でどう言うのだろうか。

自然な表現は、

break a promise

である。

He broke his promise.
彼は約束を破った。
Don't break your promise.
約束を破ってはいけない。

break は「壊す」「破る」という意味を持つ。

約束は、守られれば keep される。

しかし、守られなければ break される。

keep a promise:約束を守る
break a promise:約束を破る

この対比で覚えると分かりやすい。

promise は「約束する」という動詞にもなる

promise は名詞だけでなく、動詞としても使える。

I promise.
約束します。
She promised to help me.
彼女は私を助けると約束した。

この場合、promise 自体が「約束する」という動詞である。

つまり、英語では、

make a promise
promise to do

の両方が使える。

たとえば、

I made a promise to help him.
I promised to help him.

は、どちらも「私は彼を助けると約束した」という意味で使える。

ただし、コロケーションとしては、

make / keep / break a promise

のセットを覚えておくと非常に使いやすい。

日本語の「守る」に引っ張られない

日本語の「守る」は、いろいろな場面で使える。

約束を守る
ルールを守る
秘密を守る
家族を守る

しかし、英語ではそれぞれ自然な動詞が少しずつ違う。

keep a promise
follow the rules / obey the rules
keep a secret
protect my family

日本語では同じ「守る」でも、英語では keep / follow / obey / protect などに分かれる。

だから、「守る=protect」と機械的に覚えると危険である。

約束については、

keep a promise

というかたまりで覚えるのがよい。

コロケーションとして覚える

keep a promise は、単語を一つずつ考えるより、 かたまりで覚えた方がよい表現である。

make a promise
keep a promise
break a promise
keep my promise
break his promise

このような自然な単語の組み合わせを コロケーション という。

promise という単語を知っていても、 keep a promise という形を知らなければ、英作文では使いにくい。

英語では、単語の意味だけでなく、

どの動詞と結びつくのか
どんな場面で使うのか
反対表現は何か

まで覚えることが大切である。

入試・英作文での注意

英作文では、次のような日本語が出たときに注意したい。

彼は約束を守った。

これを英語にするとき、

He held his promise.

とすると不自然である。

自然には、

He kept his promise.

である。

また、

約束を破ってはいけない。

なら、

You must not break your promise.

と言える。

約束については、

make
keep
break

の3つをセットで覚えておくと、かなり使いやすい。

一緒に覚えたい表現

promise と一緒に、次の表現も覚えておくとよい。

make a promise
約束する
keep a promise
約束を守る
break a promise
約束を破る
keep my word
約束を守る、自分の言ったことを守る
go back on one's word
約束を破る、前言をひるがえす

keep my word は、promise という語を使わずに「約束を守る」という意味を表せる表現である。

まずは、

make / keep / break a promise

を基本として覚え、余裕があれば keep one's word まで広げるとよい。

まとめ

日本語では「約束を守る」と言うため、英語でも hold a promise や protect a promise のように考えたくなるかもしれない。

しかし、自然な英語ではふつう、

keep a promise

と言う。

keep は「保つ」「持ち続ける」という感覚を持つ動詞である。

一度した約束を最後まで保つので、

keep a promise

が「約束を守る」という意味になる。

一緒に覚えたい表現は、次の通りである。

make a promise
keep a promise
break a promise

日本語の「守る」をそのまま1つの英語に置き換えるのではなく、 英語では keep a promise というかたまりで覚えることが大切である。

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