塾長ノート

tell a lie はなぜ tell を使うのか

「うそをつく」を英語のかたまりで覚える

日本語では、事実ではないことを言うときに、

うそを言う
うそをつく

と言う。

そのため、英語でもつい、

say a lie

と言いたくなるかもしれない。

しかし、自然な英語ではふつう、

tell a lie

と言う。

この記事では、tell a lie を入口に、 「うそをつく」「本当のことを言う」に関する英語のコロケーションを整理する。

基本は tell a lie

まず、基本形は次の通りである。

tell a lie
うそをつく

たとえば、

He told a lie.
彼はうそをついた。
Don't tell a lie.
うそをついてはいけない。
I knew she was telling a lie.
彼女がうそをついていると分かっていた。

のように使う。

日本語では「うそを言う」と言えるが、英語では say ではなく、 tell と結びつくのが自然である。

うそをつく → tell a lie

まずはこのかたまりで覚えるのがよい。

tell は「内容を相手に伝える」

tell は、「言う」と訳されることがある。

しかし、tell は単に声に出すというより、

内容を相手に伝える

感じが強い。

たとえば、

tell a story
物語を語る
tell the truth
本当のことを言う
tell a lie
うそをつく

のように使う。

story、truth、lie は、どれも相手に伝えられる内容である。

そのため、英語では tell と結びつきやすい。

うそも、単なる音ではなく、相手に伝えられる内容である。

だから、

tell a lie

が自然になる。

say は「言葉を発する」感じ

一方、say は「言う」という意味で非常によく使われる動詞である。

He said, "I'm sorry."
彼は「ごめんなさい」と言った。
What did you say?
何と言いましたか。

say は、言葉そのものを口に出す感じが強い。

そのため、後ろには実際に言った言葉や内容が続きやすい。

say hello
あいさつする
say something
何か言う
say that 〜
〜と言う

もちろん、うそを言った内容を文で表すなら、

He said something that wasn't true.

のように言うことはできる。

しかし、「うそをつく」という決まった表現としては、

tell a lie

を使う。

tell the truth とセットで覚える

tell a lie と一緒に覚えたいのが、

tell the truth

である。

これは「本当のことを言う」という意味である。

Please tell the truth.
本当のことを言ってください。
He finally told the truth.
彼はついに本当のことを言った。

lie の反対が truth である。

そして、どちらも tell と結びつく。

tell a lie
tell the truth

この対比で覚えるとかなり分かりやすい。

うそも真実も、相手に伝える内容として考えられる。

だから、英語では tell が使われる。

lie は動詞としても使える

lie は名詞として「うそ」を表すだけではない。

動詞として「うそをつく」という意味でも使える。

He lied.
彼はうそをついた。
Don't lie to me.
私にうそをつかないで。

この場合は、

lie to 人

の形になる。

He lied to his parents.
彼は両親にうそをついた。

つまり、「うそをつく」は、

tell a lie
lie

の両方で表すことができる。

ただし、コロケーションとしては、

tell a lie

をまず押さえておくとよい。

lie と lay には注意

ここで少しだけ注意したい。

lie には「うそをつく」という意味のほかに、 「横たわる」という別の意味もある。

さらに、lay という似た動詞もある。

この lie / lay の違いは、それだけで1つの記事にできるテーマである。

この記事では深入りしない。

ここではまず、

うそをつく → tell a lie / lie

と押さえておけばよい。

日本語の「言う」に引っ張られない

日本語の「言う」はかなり広い。

あいさつを言う
うそを言う
本当のことを言う
意見を言う

しかし、英語ではすべて say になるわけではない。

say hello
tell a lie
tell the truth
express an opinion

日本語では同じ「言う」でも、英語では内容や場面によって動詞が変わる。

だから、「言う=say」と機械的に覚えると危険である。

うそについては、

tell a lie

というかたまりで覚えるのがよい。

コロケーションとして覚える

tell a lie は、単語を一つずつ考えるより、 かたまりで覚えた方がよい表現である。

tell a lie
tell the truth
tell a story
tell someone something

このような自然な単語の組み合わせを コロケーション という。

lie という単語を知っていても、 tell a lie という形を知らなければ、英作文では使いにくい。

英語では、単語の意味だけでなく、

どの動詞と結びつくのか
どんな目的語を取るのか
反対表現は何か

まで覚えることが大切である。

入試・英作文での注意

英作文では、次のような日本語が出たときに注意したい。

彼はうそをついた。

これを英語にするとき、

He said a lie.

と書くと不自然である。

自然には、

He told a lie.

である。

また、動詞の lie を使って、

He lied.

と言うこともできる。

さらに、

彼は私にうそをついた。

なら、

He lied to me.

と言える。

tell a lielie to 人 をセットで覚えておくと便利である。

一緒に覚えたい表現

lie と truth に関する表現は、セットで覚えると使いやすい。

tell a lie
うそをつく
tell the truth
本当のことを言う
lie to someone
人にうそをつく
a white lie
悪意のないうそ、方便
a big lie
大きなうそ

特に、

tell a lie
tell the truth

は反対表現として非常に覚えやすい。

英作文でも会話でもよく使えるので、かたまりで押さえておきたい。

まとめ

日本語では「うそを言う」と言うため、英語でも say a lie と言いたくなることがある。

しかし、自然な英語ではふつう、

tell a lie

と言う。

tell は、内容を相手に伝える感じの動詞である。

うそも真実も、相手に伝える内容なので、

tell a lie
tell the truth

のように tell と結びつく。

また、lie は動詞としても使える。

He lied.
He lied to me.

日本語の「言う」をすべて say にするのではなく、 英語では tell a lie というかたまりで覚えることが大切である。

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