日本語では、電車やバスに間に合わなかったとき、
電車に乗り遅れた
バスに乗り遅れた
と言う。
この「乗り遅れる」を英語にするとき、自然な表現は、
miss the train
miss the bus
である。
ここで、mistake を使って、
mistake the train
とは言わない。
この記事では、miss the train を入口に、 miss の「逃す・間に合わない」という感覚を整理する。
基本は miss the train
まず、基本形は次の通りである。
miss the train
電車に乗り遅れる
たとえば、
I missed the train.
電車に乗り遅れた。
Don't miss the last train.
終電に乗り遅れないで。
We missed the bus this morning.
今朝、私たちはバスに乗り遅れた。
のように使う。
日本語では「乗り遅れる」と言うが、英語では、
miss + 交通機関
で表す。
まずは、
miss the train
miss the bus
miss the last train
のように、かたまりで覚えるとよい。
miss は「逃す」
miss は、「さびしく思う」という意味で覚えることも多い。
I miss you.
あなたがいなくてさびしい。
しかし、miss にはもう一つ大事な意味がある。
逃す
間に合わない
取りそこねる
という意味である。
電車に乗り遅れるというのは、
乗るチャンスを逃す
ことだと考えられる。
だから英語では、
miss the train
になる。
mistake は「間違える」
一方、mistake は「間違える」である。
たとえば、
I made a mistake.
私はミスをした。
のように使う。
また、
mistake A for B
で「AをBと間違える」という意味になる。
I mistook him for his brother.
私は彼を彼の兄弟と間違えた。
つまり、mistake は「間違って認識する」という方向の語である。
電車に乗り遅れることは、「電車を別のものと間違えた」という意味ではない。
そのため、
mistake the train
とは言わない。
「電車に間に合わなかった」「乗る機会を逃した」ので、
miss the train
を使う。
miss は交通機関とよく結びつく
miss は、交通機関とよく結びつく。
miss the train
電車に乗り遅れる
miss the bus
バスに乗り遅れる
miss the flight
飛行機に乗り遅れる
どれも、「乗るべき機会を逃す」という意味である。
日本語では「乗り遅れる」と言うが、英語では、
miss + train / bus / flight
という形で考える。
交通機関の表現では、かなり大事なチャンクである。
miss は「授業を休む」にも使える
miss は、交通機関だけでなく、授業や会議にも使える。
miss class
授業を欠席する
miss a meeting
会議を欠席する、会議に出られない
miss school
学校を休む
これらも、何かに参加する機会を逃していると考えると分かりやすい。
たとえば、
I missed class yesterday.
昨日、授業を休んだ。
は、「授業に出る機会を逃した」という感じである。
miss は、
電車に乗り遅れる
授業を休む
会議に出られない
のように、「本来行く・参加するはずだったものを逃す」ときによく使われる。
miss a chance も一緒に覚える
miss は、chance ともよく結びつく。
miss a chance
チャンスを逃す
たとえば、
Don't miss this chance.
このチャンスを逃すな。
I missed a chance to talk to her.
彼女と話すチャンスを逃した。
のように使う。
miss the train も、miss a chance も、
得られるはずだったものを逃す
という点で共通している。
だから、
miss the train
miss a chance
miss an opportunity
をセットで覚えると、miss の感覚がつかみやすい。
日本語の「遅れる」に引っ張られない
日本語では「電車に乗り遅れる」と言うため、 「遅れる」から late を使いたくなることもある。
もちろん、
be late for the train
と言えば、「電車に対して遅れている」という意味にはなる。
しかし、「電車に乗り遅れた」と言いたいなら、
I missed the train.
がずっと自然である。
日本語の「遅れる」をそのまま英語にするのではなく、 英語では「乗る機会を逃した」と考える。
コロケーションとして覚える
miss the train は、単語を一つずつ考えるより、 かたまりで覚えた方がよい表現である。
miss the train
miss the bus
miss the last train
miss class
miss a chance
このような自然な単語の組み合わせを コロケーション という。
miss という単語を「さびしく思う」だけで覚えていると、 miss the train が見えにくくなる。
しかし、miss には「逃す」という意味もある。
この感覚で覚えると、いろいろな表現につながる。
入試・英作文での注意
英作文では、次のような日本語が出たときに注意したい。
今朝、電車に乗り遅れました。
これは、
I missed the train this morning.
と言える。
また、
終電に乗り遅れないで。
なら、
Don't miss the last train.
である。
mistake や late だけで考えるのではなく、 miss the train という形をそのまま出せるようにしたい。
まとめ
「電車に乗り遅れる」は、英語で、
miss the train
と言う。
miss は「さびしく思う」だけでなく、
逃す
間に合わない
参加する機会を失う
という意味を持つ。
そのため、
miss the train
miss the bus
miss class
miss a chance
のように使える。
mistake は「間違える」という意味なので、 「電車に乗り遅れる」という意味では使わない。
日本語の「乗り遅れる」を一語ずつ訳すのではなく、 英語では miss the train というかたまりで覚えることが大切である。