塾長ノート

raise your hand はなぜ raise を使うのか

「手を挙げる」を英語のかたまりで覚える

授業中に発言したいとき、日本語では、

手を挙げる

と言う。

英語では、この表現にあたる基本形として、

raise your hand

をよく使う。

日本語の「挙げる」から考えると、lift を使ってもよさそうに見える。

実際、lift your hand も文脈によって使えないわけではない。

しかし、授業や会議などで「発言・質問のために手を挙げる」と言うなら、 raise your hand がとても自然である。

基本は raise your hand

まず、基本形は次の通りである。

raise your hand
手を挙げる

たとえば、

Please raise your hand.
手を挙げてください。
Raise your hand if you have a question.
質問がある人は手を挙げてください。
Many students raised their hands.
多くの生徒が手を挙げた。

のように使う。

授業・会議・アンケートなどで「意思表示として手を挙げる」ときは、

raise one's hand

というかたまりで覚えるとよい。

raise は「上にあげる」

raise は「上げる」「高くする」という意味を持つ動詞である。

raise your hand
手を挙げる
raise your voice
声を上げる
raise the price
値段を上げる

raise には、何かを低い位置・状態から高い位置・状態へ上げる感じがある。

手を挙げるときも、手を上の方へ動かす。

そのため、英語では、

raise your hand

が自然な表現になる。

lift your hand との違い

lift も「持ち上げる」という意味を持つ。

lift a box
箱を持ち上げる
lift your arm
腕を持ち上げる

lift は、物理的に何かを持ち上げる動作に注目しやすい。

そのため、体操や医療の場面で、

Lift your hand slowly.
ゆっくり手を上げてください。

のように言うことはありうる。

一方、授業中に「質問がある人は手を挙げてください」と言う場合は、 単に手の物理的な移動だけでなく、

発言したい
質問がある
意思表示をする

という意味がある。

その場面では、raise your hand の方が自然である。

raise one's hand の形で覚える

raise your hand は、人称によって形が変わる。

raise my hand
raise your hand
raise his hand
raise her hand
raise their hands

たとえば、

I raised my hand.
私は手を挙げた。
He raised his hand.
彼は手を挙げた。
They raised their hands.
彼らは手を挙げた。

のように使う。

英作文では、hand の前に所有格を置くことにも注意したい。

raise hand

ではなく、

raise your hand
raise my hand

のように言う。

raise は「上げる」系の表現に広がる

raise は、手だけでなく、さまざまなものに使える。

raise your hand
手を挙げる
raise your voice
声を上げる
raise a question
問題を提起する
raise money
資金を集める

raise a question は、「質問する」というより、 「問題を提起する」「論点を持ち出す」という少し硬めの表現である。

また、raise money は「お金を上げる」ではなく、 「資金を集める」という意味になる。

このように、raise は「上げる」という基本イメージから、 いろいろな表現に広がっている。

日本語の「挙げる」に引っ張られすぎない

日本語では「手を挙げる」と言う。

この場合は、英語の raise とかなり対応しやすい。

ただし、日本語の「挙げる」「上げる」が、いつも raise になるわけではない。

成績を上げる → improve one's grades
音量を上げる → turn up the volume
値段を上げる → raise the price

このように、英語では対象によって自然な動詞が変わる。

だから、raise という単語だけを覚えるのではなく、

raise your hand
raise your voice
raise the price

のように、かたまりで覚えることが大切である。

コロケーションとして覚える

raise your hand は、単語を一つずつ考えるより、 かたまりで覚えた方がよい表現である。

raise your hand
raise my hand
raise their hands
raise your voice
raise a question

このような自然な単語の組み合わせを コロケーション という。

hand という単語を知っていても、 raise your hand という形を知らなければ、自然な英語として使いにくい。

英語では、単語の意味だけでなく、どの動詞と結びつくのかを覚えることが大切である。

入試・英作文での注意

英作文では、次のような日本語が出たときに注意したい。

質問がある人は手を挙げてください。

これは、

Please raise your hand if you have a question.

と言える。

また、

私は手を挙げた。

なら、

I raised my hand.

である。

「手を挙げる」は、まず raise one's hand と覚えるとよい。

まとめ

「手を挙げる」は、英語で、

raise your hand

と言う。

raise は「上げる」「高くする」という意味を持つ動詞である。

授業や会議で発言・質問のために手を挙げるときは、 raise your hand が自然である。

lift your hand も文脈によって使えるが、物理的に手を持ち上げる動作に注目しやすい。

まず覚えたい形は、次の通りである。

raise your hand
raise my hand
raise their hands
raise your voice
raise a question

英語では、単語を一つずつ覚えるだけではなく、 raise your hand のような自然なかたまりで覚えることが大切である。

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