塾長ノート

customer / client / guest / visitor は何が違うのか

「客」を英語で使い分ける

日本語では、

お客さん
顧客
宿泊客
訪問者

のように、人が店や施設、家などに来る場面をまとめて「客」と言うことがある。

英語では、ここで customer / client / guest / visitor を使い分ける。

どれも「客」と訳されることがあるが、 その人が何をしに来たのかによって、かなり印象が変わる。

まず大きく分ける

ざっくり分けると、次のようになる。

customer:商品やサービスを買う客
client:専門的なサービスを依頼する顧客
guest:招かれた客・宿泊客
visitor:訪問者・見学者

「客=customer」とだけ考えると、 ホテル、弁護士、家への招待、見学者などの場面で少しズレることがある。

customer は「買う人」

customer は、店や会社から商品・サービスを買う人を表す。

The store has many customers.
その店には多くのお客さんがいる。
Customer service is important.
顧客対応は大切だ。
A customer asked a question.
お客さんが質問した。

customer は、買い物、飲食店、サービス業などでよく使われる。

基本イメージは、 商品やサービスを利用してお金を払う人である。

client は「専門サービスの依頼者」

client は、弁護士、会計士、コンサルタント、デザイナーなど、 専門的なサービスを依頼する顧客を表すことが多い。

The lawyer met with a client.
その弁護士は依頼人と会った。
We have an important client today.
今日は重要な顧客がいる。

client は、単に店で買い物をする人というより、 相談・依頼・契約の関係がある相手に使われやすい。

customer より少しビジネス寄り、専門サービス寄りの語である。

guest は「招かれた客・宿泊客」

guest は、家やイベントに招かれた人、ホテルなどの宿泊客を表す。

We had guests for dinner.
夕食にお客さんを招いた。
Hotel guests can use the pool.
ホテルの宿泊客はプールを利用できる。
She was a guest on the show.
彼女はその番組のゲストだった。

guest は、買う人というより、 迎えられる人・もてなされる人という感じがある。

日本語でも「ゲスト」と言うが、 英語でもホテル、家、イベント、番組などでよく使う。

visitor は「訪問者」

visitor は、ある場所を訪れる人を表す。

The museum had many visitors.
その博物館には多くの来館者がいた。
Visitors must sign in here.
訪問者はこちらで記名してください。
Kyoto has many visitors from abroad.
京都には海外から多くの訪問者が来る。

visitor は、買うかどうかより、 ある場所を訪れていることに注目する語である。

観光地、学校、会社、病院、美術館などで使われやすい。

customer と client の違い

customer と client は、どちらも「顧客」と訳されることがある。

customers at a store
店のお客さん
clients of a lawyer
弁護士の依頼人

customer は、商品やサービスを買う人。

client は、専門的なサービスを依頼する人。

customer:買う人
client:依頼する人

もちろん会社によっては customer と client の両方を使うこともあるが、 まずはこの違いで整理すると分かりやすい。

guest と visitor の違い

guest と visitor は、どちらも「来た人」を表せる。

guests at a hotel
ホテルの宿泊客
visitors to a museum
博物館の来館者

guest は、招かれたり、もてなされたりする人。

visitor は、ある場所を訪れる人。

guest:迎えられる客
visitor:訪問者

家に招いた人やホテルの宿泊客なら guest、 観光地や施設を訪れる人なら visitor が使いやすい。

入試・英作文で迷いやすい形

英作文では、次のような日本語で迷いやすい。

その店には多くのお客さんがいました。

店で買い物をする客なので、

There were many customers in the store.

と言える。

また、

そのホテルの宿泊客は朝食を無料で食べられます。

なら、

Hotel guests can have breakfast for free.

が使いやすい。

さらに、

その博物館には多くの訪問者が来ます。

なら、

Many visitors come to the museum.

のように言える。

よく使う形で覚える

customer / client / guest / visitor は、次の形で覚えておくと使いやすい。

customer service
顧客対応
regular customer
常連客
meet a client
顧客・依頼人と会う
hotel guest
ホテルの宿泊客
museum visitor
博物館の来館者

単語だけでなく、場面と一緒に覚えると使い分けやすくなる。

まとめ

customer / client / guest / visitor は、どれも「客」と訳されることがある。

しかし、英語では次のように使い分ける。

customer:商品やサービスを買う客
client:専門的なサービスを依頼する顧客
guest:招かれた客・宿泊客
visitor:訪問者・見学者

基本の形としては、

customer service
regular customer
meet a client
hotel guest
museum visitor

を押さえておきたい。

日本語では同じ「お客さん」でも、 英語では「買う人」「依頼する人」「迎えられる人」「訪れる人」を分けて考える。

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