塾長ノート

パーカーは英語で hoodie

同じフード付きの服を、日英は違う範囲で呼ぶ

日本語では、

パーカーを着る
ジップパーカーを買う
学校にグレーのパーカーを着ていく

のように、「パーカー」という言葉を自然に使う。

現在の日本語で「パーカー」と言うと、 フードの付いたスウェット生地の上着を思い浮かべる人も多いだろう。

英語にも parka という語はある。 そのため、日本語の「パーカー」も英語でそのまま parka と言えそうに見える。

しかし、日本語で日常的に「パーカー」と呼ぶスウェット型の服を英語で表すなら、

hoodie

を使うのが自然である。

一方、英語の parka は、 防寒用のフード付きコートやジャケットを表す語である。

今回は、同じフード付きの服を、 日本語と英語がどのような範囲で呼び分けているのかを見ていきたい。

フード付きのスウェットなら hoodie

英語の hoodie は、 フードの付いたスウェットシャツを表す語である。

hoodie
フード付きのスウェット・日本語でいうパーカー

たとえば、

I bought a new hoodie yesterday.
昨日、新しいパーカーを買いました。
He was wearing a black hoodie.
彼は黒いパーカーを着ていました。
This hoodie is warm and comfortable.
このパーカーは暖かくて着心地がよいです。

のように言える。

日本語で、普段着として着るフード付きのスウェットを「パーカー」と呼んでいるなら、 英語ではまず hoodie と考えるとよい。

zip-up hoodie と pullover hoodie

日本語では、

ジップパーカー
プルオーバーパーカー

のように、前にファスナーがあるかどうかで呼び分けることがある。

英語でも、同じように、

zip-up hoodie
前開きのジッパー付きパーカー
pullover hoodie
頭からかぶって着るパーカー

と言うことができる。

I prefer zip-up hoodies.
私はジップパーカーの方が好きです。
She wore a pullover hoodie with jeans.
彼女はジーンズにプルオーバーのパーカーを合わせていました。

日本語の「パーカー」と英語の hoodie は、 このようなスウェット型の服についてはかなり対応しやすい。

英語の parka は防寒用の上着

英語にも parka という語はある。

ただし、英語の parka は、 日常的なスウェット型のパーカーというより、 寒さや雨風を防ぐためのフード付きの上着を表す。

parka
フード付きの暖かいコート・防寒用ジャケット
He wore a heavy parka in the snow.
彼は雪の中で厚手の防寒コートを着ていました。
I need a waterproof parka for winter camping.
冬のキャンプ用に防水のフード付き防寒着が必要です。

つまり、

hoodie:フード付きのスウェット
parka:防寒・防風用のフード付きコートやジャケット

という違いが基本になる。

日本語で「パーカー」と呼ぶ服のすべてを、 英語で必ず hoodie と言うわけではない。

雪の日に着る厚手の防寒用アウターを指しているなら、 英語でも parka が合うことがある。

日本語の「パーカー」は範囲が広い

日本語の「パーカー」は、 現在の会話や衣料品売り場では、かなり広く使われている。

スウェット素材のパーカー
薄手のUVパーカー
ジップパーカー
防寒用のパーカー

のように、素材や用途が異なるフード付きの上着を、 まとめて「パーカー」と呼ぶことがある。

一方、英語では、 スウェット型なら hoodie、 防寒用コートなら parka、 雨風を防ぐ薄手の上着なら hooded jacket など、 素材や目的に応じて表現を選びやすい。

日本語のパーカー:フード付きの上着を広く呼びやすい
英語:服の素材や用途に応じて hoodie / parka / hooded jacket などを選ぶ

同じようにフードが付いている服でも、 日本語と英語では、どこまでを一つの語でまとめるかが少し違うのである。

英語の parka が、日本語では日常着へ広がった

日本語の「パーカー」は、 英語の parka と関係する語である。

もともと parka は、寒さや風を防ぐためのフード付きの上着を表す。

しかし、日本語では、 フード付きの服という共通点が前面に出て、 スウェット型の普段着にも「パーカー」という呼び方が広く定着した。

英語の parka:防寒用のフード付き上着
日本語のパーカー:普段着のフード付きスウェットまで広く表せる

ここでは、外来語が日本語に入ったあと、 もとの語が持っていた範囲とは少し違う形で使われるようになっている。

日本語話者にとっては、 「フードが付いた着やすい上着」というまとまりが便利だったからこそ、 「パーカー」という語が日常着の名前として定着したと見ることができる。

「英語では hoodie」で終わらせない

英語学習としては、

普段着のパーカー → hoodie

と覚えておくことが実用的である。

しかし、日本語の「パーカー」を、 「英語ではそう言わないから変な言葉だ」と考える必要はない。

日本語では、フード付きの服という特徴を中心に、 スウェット型の上着まで「パーカー」として自然にまとめている。

一方、英語では、 スウェット型の服を hoodie、 防寒用の上着を parka と呼び分ける。

外来語のおもしろさは、 元の英語と日本語で意味の範囲が完全には一致しないことにある。

そのズレを見ることで、 日本語が服をどのように分類し、日常語として整理しているのかが見えてくる。

英作文・英会話での注意

英作文や英会話では、次のような日本語で迷いやすい。

彼は黒いパーカーを着ています。

普段着のスウェット型のパーカーなら、

He is wearing a black hoodie.

と言える。

また、

新しいジップパーカーを買いました。

なら、

I bought a new zip-up hoodie.

が使いやすい。

一方で、

雪の中で厚手のパーカーを着ていました。

のように、防寒用のコートを指しているなら、

He was wearing a heavy parka in the snow.

のように parka を使うことができる。

よく使う形で覚える

「パーカー」まわりの英語は、 次の形で整理しておくと使いやすい。

hoodie
フード付きのスウェット・普段着のパーカー
zip-up hoodie
ジップパーカー
pullover hoodie
かぶって着るパーカー
parka
防寒用のフード付きコート・ジャケット
wear a hoodie
パーカーを着る
buy a zip-up hoodie
ジップパーカーを買う

日本語の「パーカー」を英語にするときは、 フードが付いていることだけでなく、 スウェット型の普段着なのか、防寒用の上着なのか を考えると選びやすい。

まとめ

日本語の「パーカー」は、 フード付きの上着を表す自然な日常語である。

日本語でよく「パーカー」と呼ぶ、 フード付きのスウェットを英語で表すなら、

hoodie

が基本になる。

一方、英語の、

parka

は、防寒用の暖かいフード付きコートやジャケットを表す。

hoodie:普段着のフード付きスウェット
parka:防寒用のフード付きコートやジャケット

日本語の「パーカー」は、 英語の parka と関係する語でありながら、 日本語の中で、普段着のフード付きトップスまで広く表す語として定着している。

外来語やカタカナ語を見るときは、 英語では何と言えば自然なのか を学ぶと同時に、 日本語では元の言葉の意味がどのような範囲へ広がったのか を見ることが大切である。

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