塾長ノート

I am a student. と I play tennis. は何が違うのか

英語の文の中心になる語は、一種類ではない

中学校で英語を学び始めると、 はじめに次のような文が出てくる。

I am a student.
私は生徒です。

そして、少し進むと、 次のような文も出てくる。

I play tennis.
私はテニスをします。

どちらも、 I で始まる文である。

しかし、 二つの文では、 文を作っている中心の語が違う。

I am a student.
I play tennis.

一文目では、 am が文の中心になっている。

二文目では、 play が文の中心になっている。

ここが分からないまま英語を覚えていくと、

I am play tennis.

のように、 amplay を一つの文に並べてしまうことがある。

日本語では、 「私は生徒です」 「私はテニスをします」 のように、 文末の形が似て見える。

けれども英語では、 「どんな人・状態なのか」を述べる文と、 「何をするのか」を述べる文で、 使う動詞の種類が違う。

まずはこの違いを知ることが、 be動詞と一般動詞を学ぶための出発点になる。

I am a student. は「私は生徒だ」と説明する文

まず、 次の文を見てみよう。

I am a student.

この文では、 Ia student が、 am によって結びつけられている。

I = a student
私 = 生徒

つまり、 この文は、 「私は何者なのか」を説明している文である。

am は、 isare とともに、 be動詞 と呼ばれる。

be動詞は、 人や物が何であるか、 どのような状態であるかを述べるときに使われる。

I am Ken.
私は健です。
I am a student.
私は生徒です。
I am happy.
私は幸せです。
I am busy.
私は忙しいです。

Kena student は、 「私は何者なのか」を説明している。

happybusy は、 「私はどんな状態なのか」を説明している。

このように、

I am + 名前・立場
I am + 状態や性質

の形で、 自分について説明することができる。

ただし、 am は、 日本語の「です」を見たらいつでも置く語、 というわけではない。

英語では、 文にすでに別の動詞がある場合、 その動詞が文の中心になることがある。

I play tennis. は「私がすること」を述べる文

次に、 こちらの文を見てみよう。

I play tennis.

この文では、 play が、 「する」「プレーする」という動きを表している。

つまり、

I play tennis.
→ 私が何をするのかを述べる文

である。

play のように、 動作や行為、 気持ちや所有などを表す動詞を、 be動詞と区別して 一般動詞 と呼ぶ。

I play tennis.
私はテニスをします。
I like music.
私は音楽が好きです。
I have a dog.
私は犬を飼っています。
I study English.
私は英語を勉強します。

日本語では、 I like music. を 「私は音楽が好きです」と訳す。

そのため、 日本語だけを見ると、 I am happy.I like music. は、 どちらも「〜です」で終わる文に見える。

しかし英語では、 文の中心になる語が違う。

I am happy.
→ am が中心:私は幸せな状態である
I like music.
→ like が中心:私は音楽を好む

like だけで、 すでに「好きである」という意味の動詞になっている。

したがって、

I am like music.

としてしまうと、 「私は音楽が好きです」という文にはならない。

英文を作るときは、 日本語の「です」「ます」を探すのではなく、 英語の文では、何が中心の動詞になるのか を考える必要がある。

am と play は一つの文で取り替えるものではない

ここまでの違いを、 表にして整理すると次のようになる。

I am a student.
→ 私が何者なのかを説明する
→ 中心の動詞は am
I play tennis.
→ 私が何をするのかを述べる
→ 中心の動詞は play

英語では、 一つの基本的な文の中に、 文の中心となる動詞を置く。

そのため、 「私はテニスをします」と言いたいときに、

I am play tennis.

とは言わない。

この文には、 amplay という二つの動詞が、 必要な形の整理なしに並んでしまっている。

正しくは、

I play tennis.

である。

反対に、 「私は生徒です」と言いたいときには、

I a student.

とは言えない。

a student は名詞であり、 それだけでは、 I と結びついて文の中心になる動詞がないからである。

そこで、

I am a student.

と、 am を使って、 「I と a student が結びついている」と表す。

初めのうちは、 次のように考えるとよい。

「私は〜です」「私は〜な状態です」と説明する
→ I am ...
「私は〜します」「私は〜が好きです」「私は〜を持っています」と述べる
→ I play ... / I like ... / I have ...

もちろん、 英語を学び進めると、 be動詞にも一般動詞にも、 さらに多くの使い方が出てくる。

しかし、 最初の段階では、 am と play はどちらも文の中心になれるが、 表している内容は同じではない と理解しておくことが大切である。

最初に見るべきなのは、文の中心の動詞

中学英語では、 このあと、 be動詞の否定文や疑問文を学ぶ。

I am not a student.
私は生徒ではありません。
Are you a student?
あなたは生徒ですか。

さらに、 一般動詞の否定文や疑問文も学ぶ。

I do not play tennis.
私はテニスをしません。
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。

ここで、 be動詞の文と一般動詞の文を区別できていないと、

Are you play tennis?
Do you a student?

のような混乱が起きやすくなる。

だからこそ、 最初に覚えておきたいのは、

英語の文には、中心となる動詞がある。
その動詞が be動詞なのか、一般動詞なのかを見る。

という考え方である。

整理すると、

I am a student.
→ am は be動詞
→ 私が何者であるかを説明する
I play tennis.
→ play は一般動詞
→ 私が何をするかを述べる

日本語の文末が「です」「ます」になるかどうかではなく、 英語の中で、 どの語が文の中心として働いているかを見る。

この違いが分かれば、 be動詞の文と一般動詞の文を、 これから一つずつ学んでいく準備ができる。

英語の文は、 ただ決まった語を並べればよいものではない。

「何を説明したいのか」 「何をすることを述べたいのか」によって、 文の中心になる動詞を選ぶ。

I am a student.I play tennis. の違いは、 英語の文を作る最初の一歩として、 何度でも立ち戻りたい違いなのである。

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