中学英語で、 はじめに学ぶ動詞の一つが、 be動詞 である。
代表的な文として、 次のようなものが出てくる。
I am a student.
私は生徒です。
この文から、 am は「〜です」を表す語だと覚えることが多い。
最初の覚え方としては、 それでも大きな問題はない。
ただし、 am をいつでも日本語の「です」に置き換えられる語だと思うと、 後で少し困ることがある。
たとえば、 次の文を見てみよう。
I am happy.
私はうれしいです。
I am in the classroom.
私は教室にいます。
I am from Japan.
私は日本出身です。
どの文にも am が使われている。
しかし、 日本語では、 「です」と訳すこともあれば、 「います」と訳すこともある。
つまり、 be動詞を理解するときに大切なのは、 日本語の訳語を一つ覚えることではない。
am / is / are は、 主語について何かを説明するための動詞である と捉えることが大切である。
be動詞は、主語とその説明を結びつける
まず、 I am a student. をもう一度見てみよう。
I am a student.
この文では、 I について、 a student であると説明している。
I → a student
私 → 生徒
同じように、
I am happy.
では、 I について、 happy な状態であると説明している。
I → happy
私 → うれしい状態
また、
I am in the classroom.
では、 I が in the classroom、 つまり教室の中にいることを述べている。
I → in the classroom
私 → 教室の中にいる
このように、 be動詞の後ろには、 主語について説明するための語が置かれる。
I am Ken.
私は健です。
I am a student.
私は生徒です。
I am busy.
私は忙しいです。
I am at home.
私は家にいます。
右側に置かれているものは、 名前、立場、状態、場所と少しずつ異なる。
けれども、 どの文でも、
主語について、どのような人・状態・場所なのかを説明する
という点は共通している。
最初のうちは、 be動詞を「イコールのような働きをする」と考えると分かりやすい場合もある。
ただし、 I am in the classroom. のように、 完全な「私=教室の中」と考えると不自然な文もある。
そこで、 be動詞は、 主語と、主語についての説明を結びつける動詞 と捉えておくのが使いやすい。
am / is / are は、主語に合わせて形が変わる
be動詞には、 中1英語の最初に学ぶ現在の形として、
am
is
are
がある。
どれを使うかは、 文の主語によって決まる。
I am a student.
私は生徒です。
You are a student.
あなたは生徒です。
He is a student.
彼は生徒です。
She is a student.
彼女は生徒です。
We are students.
私たちは生徒です。
They are students.
彼らは生徒です。
整理すると、
I のとき → am
he / she / it や、一人・一つのもののとき → is
you / we / they や、複数のもののとき → are
となる。
たとえば、 Tom は一人の人なので、
Tom is busy.
トムは忙しいです。
となる。
My dogs は複数の犬なので、
My dogs are cute.
私の犬たちはかわいいです。
となる。
初めのうちは、 am / is / are をばらばらの単語として暗記するより、 主語と組み合わせた形で声に出して覚える方がよい。
I am ...
You are ...
He is ...
She is ...
We are ...
They are ...
また、 実際の英文では、 次のような短縮形もよく使われる。
I am → I'm
You are → You're
He is → He's
She is → She's
We are → We're
They are → They're
まずは、 主語を見たときに、 どのbe動詞が続くのかを自然に言えるようにしておくとよい。
be動詞の文と、一般動詞の文は混ぜない
前の記事では、 次の二文を比べた。
I am a student.
私は生徒です。
I play tennis.
私はテニスをします。
I am a student. では、 am が文の中心になる。
一方、 I play tennis. では、 play が文の中心になる。
したがって、 「私はテニスをします」と言いたいときに、
I am play tennis.
とは言わない。
play だけで、 「プレーする」という文の中心になる動詞だからである。
同様に、
I like music.
私は音楽が好きです。
では、 like が 「好きである」という意味の動詞になっている。
そのため、 「私は音楽が好きです」と言いたいときに、
I am like music.
とはしない。
日本語では、 「私は生徒です」 「私は忙しいです」 「私は音楽が好きです」 のように、 どれも文末に「です」が現れることがある。
しかし、 英語では、 何を述べるかによって、 文の中心になる動詞が異なる。
I am a student.
→ am を使って、私が何者かを説明する
I am busy.
→ am を使って、私の状態を説明する
I like music.
→ like を使って、私が好むものを述べる
I play tennis.
→ play を使って、私がすることを述べる
なお、 英語を学び進めると、
I am playing tennis.
私はテニスをしています。
のように、 am と playing が一緒に現れる文も学ぶ。
これは、 後で学ぶ現在進行形という別の仕組みである。
今の段階では、 play をそのまま使って 「私はテニスをします」と言う文では、
I play tennis.
となり、 am を付けないことを押さえておけばよい。
be動詞を見るときは、主語の説明を探す
be動詞の文を読むときは、 am / is / are を見つけたら、 その後ろにある説明を探すとよい。
I am a student.
→ 私は何者か:a student
She is kind.
→ 彼女はどんな状態・性質か:kind
They are in the library.
→ 彼らはどこにいるか:in the library
反対に、 英作文でbe動詞を使うときは、 主語について、 何を説明したいのかを考える。
私は健です。
→ I am Ken.
私は中学生です。
→ I am a junior high school student.
私は疲れています。
→ I am tired.
私は家にいます。
→ I am at home.
どれも、 自分について、 名前・立場・状態・場所を説明している。
まとめると、
be動詞は、主語について説明するための動詞である。
現在の形には am / is / are がある。
どの形を使うかは、主語によって決まる。
一般動詞が文の中心になる文とは、基本の作り方が異なる。
be動詞を単に「〜です」と覚えるだけではなく、 主語について説明をつなぐ動詞 として捉えておくと、 このあと学ぶ否定文や疑問文も理解しやすくなる。
次に見るべきなのは、 be動詞の文を否定するとき、 なぜ not をbe動詞の後ろに置くのか、 という点である。