前の記事では、 一般動詞の文を否定するとき、 do not、 短くすると don't を使うことを見た。
I play tennis.
私はテニスをします。
I don't play tennis.
私はテニスをしません。
では、 相手に向かって、
あなたはテニスをしますか。
とたずねたいときは、 どうすればよいのだろうか。
英語では、 一般動詞の文を質問にするとき、 do を主語の前に置く。
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。
ここで、 質問したい内容の中心は、 あくまで play tennis である。
do は、 この文で 「する」という新しい内容を加えているのではない。
一般動詞の文を 質問の形にするために現れている のである。
You play tennis.
↓ 質問にする
Do you play tennis?
一般動詞の疑問文では、 なぜこのように do を使うのか。
そして、 be動詞の疑問文で学んだ Are you ...? とは、 どのように見分ければよいのだろうか。
一般動詞は、そのまま前に出して質問を作らない
まず、 一般動詞の肯定文を見てみよう。
You play tennis.
あなたはテニスをします。
この文では、 play が文の中心になっている。
play は、 「プレーする」「する」という具体的な内容を表す一般動詞である。
では、 これを質問にするために、 play をそのまま前に出して、
Play you tennis?
とするのだろうか。
現代の標準的な英語では、 このような形にはしない。
一般動詞の文を疑問文にするときは、 do を文の前に置き、 内容を表す一般動詞は後ろに残す。
You play tennis.
→ Do you play tennis?
like や have、 study の文でも同じである。
You like music.
→ Do you like music?
あなたは音楽が好きですか。
You have a dog.
→ Do you have a dog?
あなたは犬を飼っていますか。
You study English.
→ Do you study English?
あなたは英語を勉強しますか。
このとき、 play、 like、 have、 study は、 それぞれ質問したい内容を表している。
一方で、 do は、 それらの一般動詞の文を 質問の形にするための役割を担っている。
Do + you + play tennis?
Do + you + like music?
Do + you + have a dog?
初めの段階では、
一般動詞の文を質問にするときは、Do を主語の前に置く
と覚えてよい。
ただ、 その中でも 内容の中心は後ろの一般動詞にある という見方を持っておくと、 後の学習で混乱しにくくなる。
Do は「する」と訳すための語ではない
do は、 もともと 「する」という意味を表す動詞として使われることもある。
I do my homework.
私は宿題をします。
この文では、 do 自体が 「宿題をする」という内容を表す一般動詞である。
しかし、
Do you play tennis?
の最初の Do は、 「する」と日本語に訳すために置かれているわけではない。
質問の内容は、
play tennis
テニスをする
にある。
文頭の Do は、 「一般動詞の内容について質問しています」と示すために働いている。
そのため、 次の文を日本語にするとき、 do と play を二回「する」と訳すわけではない。
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。
同じように、
Do you like cats?
あなたは猫が好きですか。
では、 質問の中身は like cats であり、 文頭の Do を別に訳すことはない。
ここは、 英語を日本語に一語ずつ対応させようとすると、 分かりにくくなりやすいところである。
英語では、 文を否定したり質問したりするために、 意味の中心となる動詞とは別に、 文の形を支える do が現れることがある。
前の記事で見た否定文も同じである。
I don't play tennis.
私はテニスをしません。
この文でも、 内容の中心は play tennis であり、 don't がそれを否定の形にしていた。
don't + play tennis
→ テニスをすることを否定する
Do + you + play tennis?
→ テニスをするか質問する
否定文でも疑問文でも、 一般動詞の内容を残したまま、 do が文の形を支えているのである。
答えるときも do を使う
Do you play tennis? と質問されたとき、 答えには do を使う。
Do you play tennis?
Yes, I do. / No, I don't.
あなたはテニスをしますか。
はい、します。/いいえ、しません。
質問では、 相手についてたずねるため、 you が使われている。
答える側は自分について答えるので、 I を使う。
Do you like music?
Yes, I do.
これは、 be動詞の疑問文で見た関係と同じである。
Are you busy?
Yes, I am. / No, I'm not.
Do you play tennis?
Yes, I do. / No, I don't.
ただし、 答えに使う動詞は異なる。
Are you ...? とbe動詞で質問されたら、 be動詞で答える。
Are you a student?
Yes, I am.
Do you ...? と一般動詞の文について質問されたら、 do で答える。
Do you study English?
Yes, I do.
これは、 答えの中で同じ内容を繰り返さずに済むためでもある。
Do you play tennis?
Yes, I play tennis.
と答えても意味は伝わる。
しかし、 ふつうの短い答えでは、
Yes, I do.
とすれば、 play tennis という内容を繰り返さずに、 「はい、します」と答えられる。
同じように、
Do you like dogs?
Yes, I do. / No, I don't.
Do you have a bike?
Yes, I do. / No, I don't.
のように答えることができる。
初めのうちは、 質問と答えを一つのまとまりで覚えておくとよい。
Do you play tennis?
Yes, I do. / No, I don't.
Are you ...? と Do you ...? は、文の中心で決まる
ここまでで、 be動詞の疑問文と、 一般動詞の疑問文がそろった。
Are you busy?
あなたは忙しいですか。
Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。
日本語では、 どちらも最後に「ですか」「しますか」を付けた質問に見える。
しかし英語では、 もとの肯定文の中心が何かによって、 質問の作り方が決まる。
You are busy.
→ 中心は be動詞 are
→ Are you busy?
You play tennis.
→ 中心は一般動詞 play
→ Do you play tennis?
したがって、
Are you play tennis?
とは言わない。
play は一般動詞なので、 質問にするときは do を使う。
また、
Do you busy?
とも言わない。
busy は状態を説明する語であり、 もとの文は You are busy. である。
したがって、
Are you busy?
とする。
まとめると、
一般動詞の疑問文では、Do を主語の前に置く。
You play tennis. → Do you play tennis?
Do は、質問の内容を表す動詞ではなく、
一般動詞の文を質問の形にするために働く。
Do you ...? と聞かれたら、
Yes, I do. / No, I don't. と答える。
be動詞の文と一般動詞の文では、疑問文の作り方が違う。
Are you busy? / Do you play tennis?
be動詞と一般動詞は、 肯定文だけを見ると、 どちらも「英語の文」として並んでいるように見える。
しかし、 否定文や疑問文になると、 二つの違いがはっきり現れる。
次は、 ここまで学んだ Are you ...? と Do you ...? を正面から並べ、 どちらを選ぶべきかを整理する。