塾長ノート

a dog と dogs は何が違うのか――名詞の複数形

一つのものと、二つ以上のものを英語で言い分ける

前の記事までで、 be動詞の文と一般動詞の文を学んだ。

This is a dog.
これは犬です。
I have a dog.
私は犬を飼っています。
I like dogs.
私は犬が好きです。

ここで、 三つ目の文に注目してみよう。

I like dogs.

一つ目と二つ目の文では、 a dog と言っていた。

ところが、 「私は犬が好きです」と言うときには、 dogs と、 dogs が付いている。

日本語では、 「犬を飼っています」の犬も、 「犬が好きです」の犬も、 同じように「犬」と言える。

しかし英語では、 一つの犬について述べるのか、 複数の犬や犬という種類について述べるのかによって、 名詞の形が変わる。

a dog
一匹の犬
dogs
二匹以上の犬 / 犬というもの

英語を学ぶときは、 動詞の形だけでなく、 名詞が一つなのか複数なのかにも注意する必要がある。

a dog は一つ、dogs は二つ以上を表す

dogbookpen のような名詞は、 一つ、二つと数えることができる。

one dog / two dogs
one book / three books
one pen / four pens

このような名詞について、 一つだけを表すときには、 前の記事で学んだように、 a / an などを名詞の前に置く。

a dog
一匹の犬
a book
一冊の本
an apple
一個のりんご

一方、 二つ以上を表すときには、 名詞の形を 複数形 にする。

two dogs
二匹の犬
three books
三冊の本
five apples
五個のりんご

もっとも基本的な複数形は、 名詞の最後に -s を付けて作る。

dog → dogs
book → books
pen → pens
student → students

文の中で比べると、 一つか複数かがよりはっきり見える。

I have a dog.
私は犬を一匹飼っています。
I have two dogs.
私は犬を二匹飼っています。
This is a book.
これは本です。
I have three books.
私は本を三冊持っています。

ここで大切なのは、 一つだけの a dog と、 複数の dogs を混ぜないことである。

a dog
○ 一匹の犬
dogs
○ 複数の犬
a dogs
×

a は一つを表し、 -s は複数を表すため、 a dogs のようにはしない。

複数形は、いつも s を付けるだけとは限らない

多くの名詞は、 最後に -s を付ければ複数形になる。

dog → dogs
cat → cats
bike → bikes
teacher → teachers

ただし、 名詞の終わり方によっては、 -es を付けるものがある。

box → boxes
bus → buses
watch → watches
dish → dishes

boxbus のような語に -s だけを付けると発音しにくい。

そのため、 -es を付けて、 複数形を作る。

また、 子音字の後ろに y がある語では、 yi に変えて -es を付けるものがある。

city → cities
baby → babies
story → stories

ただし、 boyday のように、 y の前が母音字の場合は、 そのまま -s を付ける。

boy → boys
day → days

さらに、 数は多くないが、 形が大きく変わる名詞もある。

child → children
man → men
woman → women

これらは、 すべてを一度に覚えようとするより、 出てきたものから少しずつ身につければよい。

まず押さえたいのは、

基本は -s
box / bus / watch などは -es
city などは y を i に変えて -es

という基本的な作り方である。

書くときには、 名詞の意味だけでなく、 「一つなのか複数なのか」を確認し、 必要なら複数形の形まで整えることが大切になる。

I like dogs. は「犬というものが好き」を表せる

複数形は、 二つ、三つという数をはっきり述べるときだけに使うのではない。

次の文を見てみよう。

I like dogs.
私は犬が好きです。

この文では、 「私は二匹の犬が好きです」と、 特定の数を言いたいわけではない。

dogs と複数形にすることで、 「犬という動物が好きだ」 「犬一般が好きだ」 という意味を表している。

同じように、

I like cats.
私は猫が好きです。
I like books.
私は本が好きです。
I like apples.
私はりんごが好きです。

のように言うことができる。

ここで、 a dogdogs の違いを比べてみよう。

I have a dog.
私は犬を一匹飼っています。
→ 一匹の犬について述べる
I like dogs.
私は犬が好きです。
→ 犬というものについて述べる

「私は犬が好きです」を I like a dog. とすると、 通常は 「ある一匹の犬が好きです」 というように、 一匹の犬を思い浮かべる文になる。

犬という動物全体が好きだと言いたいなら、

I like dogs.

のように、 複数形を使うのが基本になる。

これは、 一般動詞を学んだ直後だからこそ、 とても大切な使い方である。

I like music.
私は音楽が好きです。
I like dogs.
私は犬が好きです。

music は、 ふつう a musicmusics のようにはしない。

一方、 dog は一匹、二匹と数えられるため、 犬全般が好きだと述べるときには dogs と複数形にする。

名詞によって形が変わる理由は、 その名詞がどのように数えられるかに関係しているのである。

一つか複数かを意識すると、英文が整う

英作文では、 日本語に数がはっきり書かれていなくても、 英語では名詞の形を決めなければならないことがある。

私は犬を飼っています。

一匹の犬を飼っているなら、

I have a dog.

となる。

二匹以上なら、

I have dogs.
I have two dogs.

のように複数形にする。

また、

私は本が好きです。

と、 本というものが好きだと述べるなら、

I like books.

と表せる。

これまで学んだ文と並べると、 名詞の形の違いが見えやすい。

This is a book.
これは本です。
→ 一冊の本を示す
I have two books.
私は本を二冊持っています。
→ 二冊の本を表す
I like books.
私は本が好きです。
→ 本というものが好きだと述べる

まとめると、

一つの数えられる名詞
→ a / an + 名詞
a dog / a book / an apple
二つ以上の数えられる名詞
→ 名詞の複数形
dogs / books / apples
数えられるものを種類全体として述べるとき
→ 複数形を使うことが多い
I like dogs. / I like books.

英語では、 名詞を置くときに、 それが一つなのか、 複数なのか、 種類全体について述べているのかを考える。

a dogdogs の違いが分かると、 I have ...I like ... を使った文を、 より正確に作れるようになる。

次は、 複数のものについて 「いくつかの〜」 「何か〜」 と表すときに使う someany の違いを見ていく。

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