塾長ノート

He plays tennis. の s は何を表しているのか

主語が変わると、現在の一般動詞にも形の変化が現れる

一般動詞を学んだとき、 次のような文を見た。

I play tennis.
私はテニスをします。
You play tennis.
あなたはテニスをします。

Iyou を主語にするとき、 一般動詞の play は、 そのままの形で使うことができた。

では、 自分でも相手でもない、 別の一人の人について、

彼はテニスをします。

と言いたいときは、 どうなるだろうか。

英語では、

He plays tennis.
彼はテニスをします。

と言う。

I play では play だった動詞が、 He plays では plays に変わっている。

I play tennis.
He plays tennis.

この -s は、 中学英語では 三単現の s と呼ばれる。

名前だけを見ると、 急に難しい文法が出てきたように感じるかもしれない。

しかし、 最初に押さえたいのは、 主語が変わったことで、 現在の一般動詞の形にも変化が現れる、 ということである。

三単現とは「三人称・単数・現在」のこと

三単現 という言葉は、 三つの条件を短くまとめたものである。

三:三人称
単:単数
現:現在

一つずつ見ていこう。

まず、 一人称 は、 話している人自身を表す。

I play tennis.
私はテニスをします。

I は、 自分のことを指す一人称である。

次に、 二人称 は、 話しかけている相手を表す。

You play tennis.
あなたはテニスをします。

You は、 相手を指す二人称である。

そして、 話し手でも聞き手でもない人や物を表すのが、 三人称 である。

He plays tennis.
彼はテニスをします。
She likes music.
彼女は音楽が好きです。
Tom studies English.
トムは英語を勉強します。

hesheTom は、 話し手でも聞き手でもないため、 三人称である。

次に、 単数 とは、 一人または一つを表すことである。

he:一人の男性
she:一人の女性
Tom:一人の人
my dog:一匹の犬

最後に、 現在 とは、 現在の習慣やふだんのことを述べる形である。

He plays tennis every Sunday.
彼は毎週日曜日にテニスをします。
She likes cats.
彼女は猫が好きです。

したがって、 三単現の -s が現れる基本の条件は、

主語が三人称で、
一人・一つを表し、
現在の一般動詞の文であるとき

となる。

He plays tennis.
She likes music.
Tom studies English.
My dog runs fast.

まずは、 I / you の文と、 he / she の文を並べて、 動詞の形が変わることを確かめるところから始めればよい。

I play と He plays を比べる

三単現の -s は、 文の意味を大きく別のものに変える語ではない。

次の二文では、 どちらも 「テニスをする」という内容を表している。

I play tennis.
私はテニスをします。
He plays tennis.
彼はテニスをします。

違うのは、 だれがテニスをするのかである。

英語では、 現在の一般動詞の文で、 主語が he のような三人称単数になると、 動詞に -s が付く。

like を使った文でも同じである。

I like music.
私は音楽が好きです。
She likes music.
彼女は音楽が好きです。

have の場合は、 形が少し大きく変わる。

I have a dog.
私は犬を飼っています。
He has a dog.
彼は犬を飼っています。

have は、 三単現の文では has になる。

また、 主語が人ではなく、 一つの物や動物であっても、 三人称単数なら動詞に変化が現れる。

My dog likes apples.
私の犬はりんごが好きです。
This train stops at Oshiage.
この電車は押上に停まります。

my dogthis train も、 話し手でも聞き手でもない一つのものなので、 三人称単数である。

一方、 主語が複数なら、 三人称であっても -s は付けない。

He plays tennis.
彼はテニスをします。
They play tennis.
彼らはテニスをします。
My dog runs fast.
私の犬は速く走ります。
My dogs run fast.
私の犬たちは速く走ります。

hemy dog は単数なので、 playsruns となる。

theymy dogs は複数なので、 playrun のままになる。

つまり、 三単現の -s を付けるかどうかは、 「人の名前が出たか」だけでなく、 主語が一人・一つなのか、複数なのか まで見て判断する必要がある。

plays / studies / watches / has の形を確認する

三単現では、 多くの一般動詞に -s を付ける。

play → plays
like → likes
run → runs
speak → speaks

文にすると、

He plays soccer.
彼はサッカーをします。
She likes books.
彼女は本が好きです。
My brother speaks English.
私の兄(弟)は英語を話します。

ただし、 動詞の終わり方によっては、 -es を付けるものがある。

watch → watches
wash → washes
go → goes
do → does
He watches TV after dinner.
彼は夕食後にテレビを見ます。
She goes to school by bus.
彼女はバスで学校へ行きます。

また、 子音字の後ろに y がある動詞では、 yi に変えて -es を付ける。

study → studies
try → tries
Tom studies English every day.
トムは毎日英語を勉強します。

一方、 play のように y の前が母音字の場合は、 そのまま -s を付ける。

play → plays

そして、 よく使う動詞 have は、 三単現で has となる。

I have a bike.
He has a bike.

まず押さえたい形を整理すると、

基本:play → plays / like → likes
-es:watch → watches / go → goes
y を変える:study → studies
特別な形:have → has

最初からすべてを完璧に暗記する必要はない。

ただ、 he / she / 一人の名前 / 一つの物 が主語の現在の文では、 一般動詞の形を確認する必要がある、 という意識は持っておきたい。

can があると、He can play になる

前の記事では、 can を使うと、 「〜できる」と表せることを学んだ。

I can play tennis.
私はテニスができます。

では、 主語を he に変えると、 どうなるだろうか。

一般動詞だけの文では、

He plays tennis.
彼はテニスをします。

と、 play-s が付いた。

しかし、 can がある文では、

He can play tennis.
彼はテニスができます。

となる。

can の後ろでは、 主語が he であっても、 一般動詞は原形の play を使う。

He plays tennis.
He can play tennis.
He can plays tennis.
×

この違いは、 三単現を学ぶ前に can を見ておいたからこそ、 比較して理解しやすくなる部分である。

ただし、 今回の中心は、 まず He plays tennis. のような一般動詞だけの肯定文である。

doesn't を使った否定文や、 Does を使った疑問文では、 動詞がまた play の形になる。

He plays tennis.
He doesn't play tennis.
Does he play tennis?

この仕組みは、 次の記事で改めて整理する。

まとめると、

三単現とは、三人称・単数・現在のことである。
he / she / Tom / my dog などが主語の、現在の一般動詞の文である。
三単現の肯定文では、一般動詞に -s などの変化が現れる。
He plays tennis. / She likes music. / Tom studies English.
主語が複数なら、三人称でも -s は付けない。
They play tennis. / My dogs run fast.
can の後ろでは、主語が he でも動詞は原形になる。
He plays tennis. / He can play tennis.

He plays tennis.-s は、 「彼」という意味を追加するための語ではない。

主語が三人称単数である現在の文に合わせて、 一般動詞が取る形なのである。

次は、 He plays tennis. を否定文や疑問文にすると、 なぜ plays ではなく play に戻るのかを見ていく。

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