塾長ノート

What do you do? と What are you doing? は何が違うのか

ふだんのことを聞くのか、今していることを聞くのか

前の記事では、 現在進行形を使って、 今していることをたずねる文を見た。

What are you doing?
あなたは何をしていますか。

この文は、 相手が今まさに何をしているのかを聞く文である。

ここで、 よく似た形として、 次の文もある。

What do you do?

直訳のように考えると、 これも 「あなたは何をしますか」 なので、 What are you doing? と同じように見えるかもしれない。

しかし、 英語ではこの二つは同じ意味ではない。

What do you do?
あなたは何をしている人ですか。/お仕事は何ですか。
What are you doing?
あなたはいま何をしていますか。

What do you do? は、 今この瞬間の動作ではなく、 ふだんしていること、 とくに職業や立場をたずねる文としてよく使われる。

一方、 What are you doing? は、 今まさにしている動作をたずねる文である。

今回は、 この二つを比べながら、 現在形と現在進行形の違いをもう一度整理しよう。

What do you do? は、ふだん何をしている人かを聞く

What do you do? は、 一般動詞 do を使った現在形の疑問文である。

What do you do?
あなたは何をしている人ですか。/お仕事は何ですか。

この文は、 相手が今この瞬間に何をしているかを聞いているのではない。

ふだんどんな仕事をしているのか、 どんな立場なのかを聞く表現としてよく使われる。

たとえば、 答えは次のようになる。

What do you do?
I'm a teacher.
お仕事は何ですか。
私は先生です。
What do you do?
I'm a student.
何をしている人ですか。
私は学生です。
What do you do?
I work at a hospital.
お仕事は何ですか。
私は病院で働いています。

ここでの do は、 相手の職業や日常的な活動を聞くために使われている。

現在形は、 ふだんのこと、 習慣、 普段していることを表しやすい形だった。

I play tennis on Sundays.
私は日曜日にテニスをします。
I study English every day.
私は毎日英語を勉強します。

それと同じように、 What do you do? も、 相手がふだん何をしている人なのかを聞いている。

そのため、 目の前でスマホを触っている友達に、 「今なにしてるの?」と聞きたい場面で、 What do you do? と言うと不自然になりやすい。

今していることを聞くなら、 現在進行形を使う。

What are you doing? は、今していることを聞く

今まさにしていることを聞くときは、 What are you doing? を使う。

What are you doing?
あなたはいま何をしていますか。

これは、 現在進行形の疑問文である。

You are doing something.
あなたは何かをしています。

その something の中身を What でたずねていると考えると分かりやすい。

What are you doing?
→ 今している動作の中身を聞く

答えは、 現在進行形で表すことが多い。

What are you doing?
I'm doing my homework.
宿題をしています。
What are you doing?
I'm watching a video.
動画を見ています。
What are you doing?
I'm cooking dinner.
夕食を作っています。

ここでの doing は、 「仕事として何をしているか」ではなく、 今行っている動作を広くたずねる語として使われている。

What do you do? と比べると、 違いははっきりする。

What do you do?
→ ふだん何をしている人かを聞く
What are you doing?
→ 今何をしているかを聞く

日本語では、 どちらも 「何をしている」 という言葉で訳せてしまうことがある。

しかし英語では、 ふだんのことを聞くのか、 今の動作を聞くのかによって、 文の形を変えているのである。

do が二つ出てくるように見えても、役割が違う

What do you do? を見て、 少しややこしく感じるところがある。

What do you do?

do が二つ出てくるからである。

ただし、 この二つの do は、 役割が同じではない。

一つ目の do は、 一般動詞の疑問文を作るために使われている。

Do you play tennis?
あなたはテニスをしますか。
Do you like music?
あなたは音楽が好きですか。

これらと同じように、 What do you do? の一つ目の do も、 疑問文を作るための語である。

一方、 二つ目の do は、 文の内容を表す一般動詞である。

What do you do?
あなたは何をしていますか。/お仕事は何ですか。

この二つを分けて見ると、 次のようになる。

What + do + you + do?
何を + 疑問文を作る do + あなたが + する

日本語に訳すときに、 二つの do をそれぞれ無理に訳す必要はない。

文全体として、 相手がふだん何をしている人なのかをたずねている、 と捉えればよい。

これに対して、 What are you doing? では、 be動詞 aredoing が使われている。

What + are + you + doing?
何を + 現在進行形の be動詞 + あなたが + しているところ

ここでは、 一般動詞の疑問文を作るための do は使われない。

現在進行形は、 be動詞を含む文なので、 疑問文では are を主語の前に出すからである。

場面で選ぶと、二つの違いが見えやすい

最後に、 場面ごとに二つの文を比べてみよう。

初対面の人に、 仕事や立場を聞きたいとき。

What do you do?
お仕事は何ですか。/何をしている人ですか。

友達が部屋で何か作業しているのを見て、 今していることを聞きたいとき。

What are you doing?
今なにしてるの?

相手が学生なのか、先生なのか、会社で働いているのかを知りたい。

What do you do?
I'm a student.
I work at a company.

相手がいまスマホで何をしているのかを知りたい。

What are you doing?
I'm watching a video.
I'm sending a message.

このように、 文の形だけでなく、 どんな情報を聞きたいのかを考えると、 使い分けは分かりやすくなる。

What do you do?
→ 現在形。職業・立場・ふだんしていることを聞く。
What are you doing?
→ 現在進行形。今していることを聞く。

まとめると、

What do you do? は、今この瞬間の動作ではなく、
ふだん何をしている人かを聞く表現としてよく使われる。
What are you doing? は、
今している動作の中身を聞く表現である。
What do you do? の二つの do は、
疑問文を作る do と、内容を表す一般動詞 do で役割が違う。

現在形と現在進行形は、 どちらも現在に関係する形である。

しかし、 英語では、 ふだんのことを述べるのか、 今まさに進んでいる動作を述べるのかによって、 文の形を使い分ける。

What do you do?What are you doing? の違いは、 その使い分けがはっきり見える、とてもよい例なのである。

次は、 過去のことを表す文へ進み、 I play tennis.I played tennis. の違いを見ていくことができる。

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