前の記事では、 持ち主をたずねる Whose を見た。
Whose bag is this?
これは誰のかばんですか。
この質問は、 目の前にある一つのかばんについて、 それが誰のものなのかを聞いている。
Whose bag is this?
It's mine.
これは誰のかばんですか。
私のものです。
では、 いくつかのかばんが並んでいて、 その中のどれが相手のものなのかを知りたいときは、 どう言えばよいだろうか。
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
Which は、 いくつかの選択肢の中から、 「どれ」「どの〜」をたずねる疑問詞である。
which bag
どのかばん
その後ろに is yours? を続けることで、
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
という質問になる。
今回は、 Which がどんな情報を聞く語なのかを、 Whose や mine / yours とつなげながら整理していこう。
Which + 名詞で「どの〜」をたずねる
Which は、 後ろに名詞を置いて、 「どの〜」というかたまりを作ることができる。
which bag
どのかばん
たとえば、 赤いかばんと青いかばんがあり、 どちらが相手のものなのかを聞きたいとする。
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
この質問では、 持ち主が you であることは分かっている。
知りたいのは、 並んでいるかばんの中で、 どれがその人のものなのかである。
答えるときは、 選んだ物を示して答える。
Which bag is yours?
This one is mine.
どのかばんがあなたのものですか。
こちらが私のものです。
Which bag is yours?
The blue one is mine.
青い方が私のものです。
one は、 ここでは bag をもう一度繰り返さずに表すために使われている。
the blue bag
→ the blue one
青いかばん
→ 青い方
同じように、 本やペンについてもたずねることができる。
Which は、 何もないところから答えを自由に出してもらうというより、 目の前の物や話題になっている選択肢の中から、 該当するものを選んでもらう感覚を持つ語である。
Whose は持ち主を、Which は選択肢の中のどれかを聞く
Whose bag is this? と Which bag is yours? は、 どちらも かばんと持ち主に関係する質問である。
そのため、 似た表現に感じるかもしれない。
しかし、 聞きたい情報は反対の向きになっている。
Whose bag is this?
これは誰のかばんですか。
→ このかばんの持ち主を聞く
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
→ あなたのかばんがどれかを聞く
Whose bag is this? では、 どの物について話しているのかは決まっている。
目の前の this bag について、 持ち主が誰なのかを聞いている。
Whose bag is this?
It's Emi's.
これは誰のかばんですか。
絵美のものです。
一方、 Which bag is yours? では、 持ち主は you だと示されている。
そのうえで、 かばんの選択肢の中から、 相手のものを聞いている。
Which bag is yours?
The red one is mine.
どのかばんがあなたのものですか。
赤い方が私のものです。
英語では、 その違いを Whose と Which の使い分けで表しているのである。
整理すると、
Whose + 名詞
→ 誰の〜かを聞く
Which + 名詞
→ どの〜かを聞く
質問を作る前に、 自分が知りたいのは 「誰のものか」なのか、 「どれか」なのかを考えると、 疑問詞を選びやすくなる。
yours は「あなたのもの」、mine は「私のもの」を表す
Which bag is yours? の文には、 yours という語が使われている。
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
yours は、 後ろに名詞を置かずに、 「あなたのもの」を表す形である。
your と比べると、 article228で学んだ my / mine と同じ関係が見える。
your bag
あなたのかばん
yours
あなたのもの
my bag
私のかばん
mine
私のもの
したがって、 かばんを並べて、 相手のものを聞く文は、
Which bag is yours?
となる。
答える側は、 自分のものを指して、
This one is mine.
こちらが私のものです。
と答えることができる。
このように、 Which を使う質問では、 選ぶ物を示す this one / that one / the blue one と、 持ち主を示す mine / yours / Ken's が組み合わさって使われやすい。
Which の後ろは、聞きたい文の種類によって変わる
Which bag is yours? は、 be動詞 is を使った文である。
This bag is yours.
このかばんはあなたのものです。
この this bag の部分を 「どのかばん」と聞くために、
Which bag is yours?
どのかばんがあなたのものですか。
となっている。
しかし、 Which を使う質問が、 いつも is を使うわけではない。
たとえば、 「あなたはどの本が好きですか」と聞くなら、 もとの文は一般動詞 like の文である。
You like this book.
あなたはこの本が好きです。
Which book do you like?
あなたはどの本が好きですか。
一般動詞の疑問文なので、 do を使う。
主語が三人称単数なら、 does を使い、 後ろの動詞は原形になる。
She likes this color.
Which color does she like?
彼女はどの色が好きですか。
Which bag is yours?
→ be動詞の文
Which book do you like?
→ 一般動詞の文
Which color does she like?
→ 三単現の一般動詞の文
まとめると、
Which は、選択肢の中から「どれ」「どの〜」かをたずねる。
Which bag is yours?
Whose は持ち主を聞き、Which は該当する物を聞く。
Whose bag is this? / Which bag is yours?
your + 名詞 は「あなたの〜」、yours は「あなたのもの」を表す。
your bag / yours
Which の後ろは、もとの文がbe動詞か一般動詞かによって変わる。
Which bag is yours? / Which book do you like?
Which bag is yours? を学ぶと、 mine や yours を使って、 選択肢の中から自分や相手のものを示せるようになる。
Whose が持ち主を知るための質問なら、 Which は、 いくつかの中から該当するものを選び出すための質問である。
次は、 人をたずねる Who を使って、 Who is that boy? と Who plays tennis? の違いを見ていく。