中1の範囲で、 can を使った文を学んだ。
I can play tennis.
私はテニスをすることができます。
この文の can は、 「〜することができる」 という能力を表している。
では、 次の文も同じように考えればよいだろうか。
You can use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
この文は、 「あなたにはペンを使う能力があります」 と言いたいのではない。
話し手が相手に、 「私のペンを使っていいですよ」 と伝えている。
つまり、 can は、 能力だけでなく、 許可 を表すこともある。
そして、 中2英語では、 許可を表すもう一つの助動詞として may を学ぶ。
You may use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
can と may は、 この場面ではどちらも 「〜してもよい」 という許可を表す。
ただし、 まったく同じ雰囲気で使われるわけではない。
今回は、 may + 動詞の原形 の形を確認しながら、 許可を表す may と can の基本的な違いを整理していこう。
can は「できる」だけでなく、「してよい」も表す
まず、 すでに学んだ can を確認しよう。
Emi can swim well.
絵美は上手に泳ぐことができます。
この文では、 絵美が泳ぐ能力を持っていることを述べている。
一方で、 次の文を見てみよう。
You can use this computer after class.
あなたは授業のあと、このコンピューターを使ってもよいです。
ここでは、 コンピューターを使う能力の話ではなく、 使うことが認められているという話である。
can + 動詞の原形
→ 「〜することができる」ことも表せる
→ 「〜してもよい」ことも表せる
同じ形であっても、 どちらの意味になるかは、 文の内容や場面によって判断する。
I can speak English.
→ 英語を話す能力がある
You can speak English in this class.
→ この授業では英語を話してよい
もちろん、 後者の文でも 「話すことができる」 という意味になる場面はある。
しかし、 教室で先生が生徒に向かって言えば、 「この授業では英語を使ってよい」 という許可として自然に受け取られる。
文法では、 形だけを見て機械的に訳すのではなく、 誰が誰に、 どのような場面で言っているのかを見ることが大切である。
may + 動詞の原形で、許可を表す
may も、 can や will と同じく、 後ろに動詞の原形を置く助動詞である。
You may use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
文の形は、 次のように考えればよい。
主語 + may + 動詞の原形
You + may + use my pen.
may の後ろに置く動詞は、 主語が変わっても原形のままである。
You may use this room.
あなたはこの部屋を使ってもよいです。
She may use this room.
彼女はこの部屋を使ってもよいです。
The students may use dictionaries during this activity.
生徒たちはこの活動中、辞書を使ってもよいです。
主語が she になっても、 uses にはならない。
She uses this room.
→ 普段、この部屋を使う
She may use this room.
→ この部屋を使ってもよい
may が入ると、 動詞の形は原形になり、 文全体に 「許可されている」 という意味が加わる。
また、 may のあとに to を置かないことにも注意しよう。
You may use my pen. ○
You may to use my pen. ×
may は、 後ろの動詞に直接つながり、 その動作をしてよいことを表す。
You can ... と You may ... は、どちらも許可を表せる
ここまでを見ると、 次の二つは、 どちらも許可を表していることが分かる。
You can use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
You may use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
「許可を表すなら、 can は間違いで may だけが正しい」 と考える必要はない。
現代英語では、 can も日常的に許可を表す。
たとえば、 友達がペンを忘れたとき、 次のように言うのはとても自然である。
You can use mine.
私のを使っていいよ。
一方、 may は、 より改まった響きを持ちやすい。
Students may use a dictionary during this activity.
生徒はこの活動中、辞書を使用してもよい。
このように、 規則を説明する場面や、 少し改まった許可を示す場面では、 may がよく合う。
逆に、 友達に対して You may use my pen. と言っても文法的に誤りではないが、 場面によっては少し改まった言い方に聞こえる。
can
→ 日常的で、会話でも使いやすい許可
You can use my pen.
may
→ 改まった場面や、規則・許可の提示に合いやすい
Students may use a dictionary.
中2英語では、 まず 「どちらも許可を表せる」 ことを押さえたうえで、 may のほうが改まった表現になりやすいと理解しておけばよい。
may は、文脈によって意味が変わる
ここで注意したいのは、 may がいつでも 「〜してもよい」 という意味になるわけではないことである。
You may use my pen.
あなたは私のペンを使ってもよいです。
It may rain tomorrow.
明日は雨が降るかもしれません。
一つ目の文では、 話し手が相手にペンを使うことを認めている。 したがって、 may は許可を表す。
二つ目の文では、 雨が降ることを誰かが許可しているわけではない。 明日雨が降る可能性があることを述べている。
may + 動詞の原形
→ 許可:「〜してもよい」
→ 可能性:「〜かもしれない」
この二つの意味を、 日本語訳だけで丸暗記するのではなく、 文の場面から考えると見分けやすい。
誰かが、ある行動を認めているか
→ 許可の may
出来事が起こるかどうかを述べているか
→ 可能性の may
今回扱ったのは、 許可を表す may である。
まとめると、
can は、能力だけでなく許可も表せる。
You can use my pen.
may も、許可を表す助動詞として使える。
You may use my pen.
may の後ろには、動詞の原形を置く。
She may use this room.
許可を表す場合、can は日常的で、may は改まった響きを持ちやすい。
may には「〜かもしれない」という可能性の意味もある。
助動詞を学ぶと、 同じ動作でも、 「できる」のか、 「してよい」のか、 「するかもしれない」のかを、 話し手の見方に合わせて言い分けられるようになる。
次は、 It may rain tomorrow. のように、 may が可能性を表す場合を整理していこう。