塾長ノート

You must do your homework. の must は何を表しているのか

しなければならない義務を、助動詞 must で表す

ここまで、 may を使った文を見てきた。

It may rain tomorrow.
明日は雨が降るかもしれません。

この文の may は、 雨が降るという出来事を、 「起こる可能性があること」 として述べている。

では、 次の文ではどうだろうか。

You must do your homework.
あなたは宿題をしなければなりません。

この文は、 宿題をする可能性がある、 と言っているのではない。

宿題をすることが 必要である、 しなければならないことだ、 と述べている。

must は、 このように 「〜しなければならない」 という義務や必要を表す助動詞である。

今回は、 must + 動詞の原形 の基本の形と、 助動詞 must が文にどのような意味を加えるのかを整理していこう。

must は「〜しなければならない」を表す

まず、 次の二つの文を比べてみよう。

I study English every day.
私は毎日英語を勉強します。
I must study English today.
私は今日、英語を勉強しなければなりません。

一つ目の文は、 私が英語を勉強するという事実や習慣を述べている。

一方、 二つ目の文では、 must が加わることによって、 英語を勉強することが 「必要なこと」 として示されている。

I study English.
→ 英語を勉強する。

I must study English.
→ 英語を勉強することが必要だ。

must は、 行動そのものを表す動詞ではない。

studydo のような動詞に、 「それをする必要がある」 という意味を加える語である。

We must use computers in this class.
私たちはこの授業でコンピュータを使わなければなりません。
You must bring your notebook tomorrow.
あなたは明日、ノートを持ってこなければなりません。
Students must follow the rules.
生徒は規則を守らなければなりません。

授業の決まり、 学校や社会の規則、 その場で必要な行動などを述べるときに、 must を使うことができる。

日本語では、 文脈によって 「〜しなければならない」 「〜する必要がある」 などと訳し分けることがある。

どちらも中心にあるのは、 その行動をすることが 必要だという意味である。

must の後ろには動詞の原形を置く

must は、 canwillmay と同じく、 助動詞である。

助動詞の後ろには、 動詞の原形 を置く。

must + 動詞の原形
→ 「〜しなければならない」
I must study English.
私は英語を勉強しなければなりません。
You must do your homework.
あなたは宿題をしなければなりません。
We must help each other.
私たちはお互いに助け合わなければなりません。

ここで大切なのは、 主語が変わっても、 must の形も、 その後ろの動詞の形も変わらないということである。

I must study English.
You must study English.
He must study English.
She must study English.

主語が heshe のような三人称単数であっても、

He must studies English.

とはしない。

一般動詞だけの現在の文なら、

Ken studies English every day.
健は毎日英語を勉強します。

のように、 主語が三人称単数の場合は studies となる。

しかし、 must を使う文では、

Ken must study English today.
健は今日、英語を勉強しなければなりません。

のように、 動詞は原形の study になる。

これは、 すでに学んだ He can playHe will playHe may play と同じ仕組みである。

「〜でなければならない」「〜にいなければならない」は must be

must の後ろに置けるのは、 一般動詞だけではない。

「静かである」 「時間どおりである」 「学校にいる」 のように、 状態や居場所について 「そうでなければならない」 と述べることもできる。

その場合は、 be動詞の原形 bemust の後ろに置く。

must + be + 形容詞 / 場所など
→ 「〜でなければならない」「〜にいなければならない」
You must be quiet in the library.
あなたは図書館では静かにしなければなりません。
We must be at school by eight.
私たちは8時までに学校にいなければなりません。
You must be careful on this road.
あなたはこの道では気をつけなければなりません。

普通のbe動詞の文では、 主語によって am / is / are を使い分ける。

You are quiet.
We are at school.
He is careful.

しかし、 must の後ろでは、 be動詞も原形になる。

You must be quiet.
We must be at school by eight.
He must be careful.

must aremust is とはならない。

一般動詞であっても、 be動詞であっても、 助動詞の後ろは原形になる。 ここまでに学んだ助動詞のルールが、 must にもそのまま当てはまる。

must は、行動や状態を「必要なもの」として示す

ここまでに学んだ助動詞を並べると、 同じ動詞でも、 文が表す意味が変わることが見えてくる。

You can use this computer.
あなたはこのコンピュータを使うことができます/使ってもよいです。

You may use this computer.
あなたはこのコンピュータを使ってもよいです。

You will use this computer tomorrow.
あなたは明日、このコンピュータを使うでしょう。

You must use this computer today.
あなたは今日、このコンピュータを使わなければなりません。

使うという動作そのものは、 どの文でも use が表している。

その動作を、 能力や許可として述べるのか、 未来のこととして述べるのか、 必要なこととして述べるのかを示すのが、 助動詞である。

can:できる/してもよい
may:してもよい/かもしれない
will:これから〜するだろう、〜するつもりだ
must:〜しなければならない

まとめると、

must は、「〜しなければならない」と義務や必要を表す。
You must do your homework.

must の後ろには、動詞の原形を置く。
Ken must study English today.

主語が変わっても、must の形は変わらない。
I must study. / He must study.

be動詞を続けるときは、原形の be を使う。
You must be quiet.

なお、 must には、 Ken must be busy. のように、 「〜にちがいない」 という推量を表す使い方もある。

ただし、 まずは You must do your homework. のような、 義務や必要を表す基本の使い方を確実に捉えたい。

次は、 You must not use this pen.You don't have to use this pen. を比べながら、 「してはいけない」と 「する必要はない」の違いを見ていこう。

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