前回までに、 must と have to を使って、 「〜しなければならない」という義務や必要を表す文を見てきた。
You must do your homework.
あなたは宿題をしなければなりません。
I have to go home now.
私は今、家に帰らなければなりません。
では、 相手に対して、 「絶対にそうしなければならない」とまでは言わないが、 「そうしたほうがよい」と勧めたいときは、 どう言えばよいだろうか。
You should get more sleep.
あなたはもっと睡眠をとったほうがよいです。
この文で使われている should は、 「〜すべきだ」 「〜したほうがよい」 という意味を表す助動詞である。
日本語の「〜すべきだ」は、 場面によってはかなり強く聞こえる。 しかし英語の should は、 日常会話では 「そうするのがよいと思う」 「そうしたほうがいいよ」 という助言にもよく使われる。
今回は、 should の形と意味を確認しながら、 must との違いや、 否定文・疑問文の作り方まで整理していこう。
should は「〜したほうがよい」「〜すべきだ」を表す
should は、 相手や自分にとって望ましい行動を示すときに使う。
You should study English every day.
あなたは毎日英語を勉強したほうがよいです。
We should help each other.
私たちはお互いに助け合うべきです。
He should see a doctor.
彼は医者に診てもらったほうがよいです。
いずれの文でも、 話し手は、 それをするとよい、 またはそれが望ましいと考えている。
形は、 これまでに学んだ can、 will、 may、 must と同じである。
主語 + should + 動詞の原形
You should eat breakfast.
あなたは朝食を食べたほうがよいです。
should の後ろに置く動詞は、 必ず原形になる。
You should study English.
○ should study
× should studies
× should to study
主語が he や she になっても、 動詞に s はつかない。
She studies English every day.
彼女は毎日英語を勉強します。
She should study English every day.
彼女は毎日英語を勉強したほうがよいです。
一般動詞だけの文では、 she studies のように動詞が変化する。 しかし、 should が文に入ると、 「助動詞の後ろは動詞の原形」 というルールが働く。
be動詞を使いたいときも、 be を原形のまま置く。
You should be kind to your friends.
あなたは友達に親切にするべきです。
He should be careful.
彼は気をつけたほうがよいです。
should is や should are とはせず、 should be とすることに注意したい。
must と should は、伝える強さが違う
must と should は、 どちらも相手の行動について述べることができる。
しかし、 伝える強さは同じではない。
You must wear a helmet here.
ここではヘルメットを着用しなければなりません。
You should wear a hat today.
今日は帽子をかぶったほうがよいです。
一つ目の文の must は、 守らなければならない決まりや、 強い必要を表している。
二つ目の文の should は、 日差しが強いなどの理由から、 帽子をかぶるのが望ましいと助言している。
must
→ しなければならないという強い必要・義務
should
→ するのが望ましいという助言・判断
たとえば、 体調の悪そうな友達に対して、
You should go home and rest.
家に帰って休んだほうがいいよ。
と言えば、 相手を気づかって助言している感じになる。
一方で、 学校の決まりとして 「生徒は制服を着なければならない」と述べるなら、
Students must wear uniforms.
生徒は制服を着なければなりません。
のように、 must が自然である。
ただし、 実際の英語では、 場面や話し方によって強さは変わる。 should だからいつも軽い助言、 must だからいつも法律のような絶対命令、 と機械的に分けるわけではない。
中2英語の段階では、 まず、 must は強い必要・義務、 should は望ましい行動への助言、 という基本の違いをつかめればよい。
should not は「〜すべきではない」「〜しないほうがよい」
should を使った文を否定するときは、 should の直後に not を置く。
主語 + should not + 動詞の原形
You should not stay up late.
あなたは夜更かしをしないほうがよいです。
should not は、 shouldn't と短縮することもできる。
You shouldn't eat too much candy.
あなたはあまり多くのキャンディーを食べないほうがよいです。
We shouldn't use this table.
私たちはこのテーブルを使わないほうがよいです。
ここで注意したいのは、 shouldn't と mustn't の違いである。
You mustn't run in this room.
あなたはこの部屋で走ってはいけません。
You shouldn't run before you warm up.
準備運動をする前に走らないほうがよいです。
mustn't は、 「してはいけない」という禁止を表す。
一方、 shouldn't は、 「しないほうがよい」 「するのは望ましくない」 という助言を表すのが基本である。
mustn't
→ してはいけない
shouldn't
→ しないほうがよい、すべきではない
日本語では、 どちらも強い言い方に訳せてしまうことがあるが、 英文を作るときには、 「禁止なのか」 「助言なのか」 を考えて選ぶことが大切である。
Should I ...? は、どうするのがよいかをたずねる
should を使った疑問文では、 should を主語の前に置く。
Should + 主語 + 動詞の原形 ... ?
Should I call him now?
私は今、彼に電話したほうがよいですか。
これは、 「電話する義務がありますか」 というより、 「電話するのがよいと思いますか」 と相手の助言や判断を求める文である。
Should we leave now?
私たちは今、出発したほうがよいですか。
Should she talk to her teacher?
彼女は先生に話したほうがよいですか。
答えるときは、 should を使って短く答えることができる。
Should I see a doctor?
医者に診てもらったほうがよいですか。
Yes, you should.
はい、そうしたほうがよいです。
No, you shouldn't.
いいえ、そうしないほうがよいです。
また、 「私は何をすればよいですか」と、 内容そのものをたずねるなら、 what を前に置く。
What should I do?
私はどうすればよいですか。
You should talk to your teacher.
先生に相談したほうがよいです。
What should I do? は、 困っているときに助言を求める、 とても実用的な表現である。
should を使うと、相手に助言できる
ここまでをまとめると、 should は、 「するのが望ましい」 「そうしたほうがよい」 という判断や助言を表す助動詞である。
肯定文:主語 + should + 動詞の原形
You should study every day.
毎日勉強したほうがよいです。
否定文:主語 + should not [shouldn't] + 動詞の原形
You shouldn't go to bed too late.
あまり遅く寝ないほうがよいです。
疑問文:Should + 主語 + 動詞の原形 ... ?
Should I take an umbrella?
傘を持っていったほうがよいですか。
should は、must よりも、助言や望ましさを表しやすい。
You should rest. → 休んだほうがよい。
You must rest. → 休まなければならない。
must や have to だけでは、 「必要なこと」や「守るべきこと」を伝えるのが中心になる。
そこに should が加わると、 相手の状況を見て、 「こうするとよいよ」と助言することができるようになる。
次は、 Can you help me? や May I use your pen? のように、 助動詞を使って依頼や許可をやり取りする表現を見ていこう。