「私は、この本はおもしろいと思います」と言いたいとき、 英語では次のように表せる。
I think that this book is interesting.
私は、この本はおもしろいと思います。
この文の中には、 まず次の内容が入っている。
This book is interesting.
この本はおもしろいです。
これは、 それだけでも一つの文として成り立つ。
しかし、 ただ「この本はおもしろい」と言うのではなく、 それを 「私はそう思う」という自分の考えとして伝えたいなら、 前に I think を置く。
I think.
私は思います。
This book is interesting.
この本はおもしろいです。
↓
I think that this book is interesting.
私は、この本はおもしろいと思います。
この that は、 「あれ」「あの」と指し示す that ではない。
後ろに続く this book is interesting という文を、 think の内容としてつなぐための 接続詞 である。
今回は、 この接続詞 that を使って、 思うこと・知っていること・言っていることなどを 文の中に組み込む形を整理していこう。
that の後ろには、伝えたい内容を表す文が続く
接続詞 that の基本は、 次の形で押さえるとよい。
主語 + 動詞 + that + 主語 + 動詞 ...
→ 「〜が…であるということ」を、前の動詞の内容として加える
たとえば、 次の二つの文を見てみよう。
Kumi is kind.
久美は親切です。
I know that Kumi is kind.
私は、久美が親切であることを知っています。
二つ目の文では、 Kumi is kind がなくなると、 何を知っているのかが示されない。
I know.
私は知っています。
→ 何を知っているのかは、まだ示されていない
そこで、 that Kumi is kind を続けることで、 知っている内容を伝える。
I know that Kumi is kind.
→ 知っている内容は「久美は親切である」ということ
前の記事で扱った because は、 行動や結果に 「なぜなら〜だから」と理由を加える接続詞だった。
I stayed home because it was raining.
私は、雨が降っていたので家にいました。
→ because 以下は、家にいた理由を表す
一方、 that は、 「〜だと思う」「〜だと知っている」の 中身 を表す。
I think that this book is interesting.
→ 思っている内容を表す
I know that Kumi is kind.
→ 知っている内容を表す
つまり、 that + 文 は、 「〜ということ」というひとかたまりになって、 前の動詞の目的語のように働いている。
I know Kumi.
私は久美を知っています。
I know that Kumi is kind.
私は、久美が親切であることを知っています。
一つ目では Kumi という人を知っている。 二つ目では that Kumi is kind という内容を知っている。
中2英語では、 まず that の後ろに文を置けば、 考えや知識の内容を表せる とつかむことが大切である。
think / know / say / hope の後ろで that を使う
接続詞 that は、 さまざまな動詞の後ろで使われる。
まずは、 教材でもよく扱う次の動詞を押さえておこう。
think that ...
〜だと思う
know that ...
〜だと知っている
say that ...
〜だと言う
hope that ...
〜であればよいと思う、〜を願う
think を使えば、 自分の考えや判断を伝えられる。
I think that English is interesting.
私は、英語はおもしろいと思います。
I think that he is a good player.
私は、彼はよい選手だと思います。
know を使えば、 自分が知っている事実や情報を伝えられる。
I know that she can speak French.
私は、彼女がフランス語を話せることを知っています。
We know that Ken lives in Hokkaido.
私たちは、健が北海道に住んでいることを知っています。
say を使えば、 誰かが述べている内容を伝えられる。
She says that she is busy today.
彼女は、今日は忙しいと言っています。
John says that you cook well.
ジョンは、あなたは料理が上手だと言っています。
hope を使えば、 これから起きてほしいことや、 望んでいる内容を伝えられる。
I hope that it will be sunny tomorrow.
私は、明日は晴れるとよいと思います。
We hope that you will enjoy the trip.
私たちは、あなたが旅行を楽しむことを願っています。
ここまで学んだ文法を、 that の後ろに入れることもできる。
I think that he will come here tomorrow.
→ will を使った未来の文を内容として入れる
I know that there is a library near the station.
→ There is ... の文を内容として入れる
She says that she likes playing volleyball.
→ 動名詞を使った文を内容として入れる
このように、 that は新しい情報を一つ覚えるだけの文法ではない。 これまで作れるようになった文を、 「思う」「知っている」「言う」「願う」の中身として さらに大きな文へ組み込むための形である。
that はよく省略され、疑問文や否定文の中でも使われる
接続詞 that は、 会話や文章の中で省略されることがよくある。
I think that this book is interesting.
I think this book is interesting.
私は、この本はおもしろいと思います。
I know that she can speak French.
I know she can speak French.
私は、彼女がフランス語を話せることを知っています。
that を省略しても、 後ろの this book is interesting や she can speak French が、 前の動詞の内容を表している点は変わらない。
したがって、 英文を読むときに think や know の後ろへ もう一つの文が続いていたら、 省略された that を補って考えると理解しやすい。
I think he is kind.
= I think that he is kind.
私は、彼は親切だと思います。
また、 前の動詞を疑問文にすれば、 相手の考えや知識をたずねることができる。
Do you think that English is interesting?
あなたは、英語はおもしろいと思いますか。
Do you know that she can speak French?
あなたは、彼女がフランス語を話せることを知っていますか。
ここで大切なのは、 疑問文にするのは Do you think ...? や Do you know ...? の部分だということである。
You think that English is interesting.
↓
Do you think that English is interesting?
さらに、 「〜ではないと思う」と言いたいときには、 英語では I don't think that ... の形がよく使われる。
I don't think that it will rain tomorrow.
私は、明日は雨が降らないと思います。
日本語では、 「雨が降らないと思う」と、 後ろの内容を否定する形で考えやすい。
しかし英語では、 think を否定して、 「雨が降るとは思わない」という形で表すことが多い。
I think that it will not rain tomorrow.
→ 雨が降らないと思います。
I don't think that it will rain tomorrow.
→ 雨が降るとは思いません。
→ 普通には「雨が降らないと思います」と訳せる
中2英語では、 まず I don't think that ... が 「〜ではないと思う」を表す基本形として使われることを、 文ごと覚えておくとよい。
that は、文を並べるのではなく「内容」として入れる
ここまで学んだ接続詞を並べてみると、 同じ「文をつなぐ語」でも、 役割が異なることがわかる。
I was tired, so I went to bed early.
疲れていたので、早く寝ました。
→ 結果を続ける
I stayed home because it was raining.
雨が降っていたので、家にいました。
→ 理由を加える
I will play tennis if it is sunny tomorrow.
明日晴れなら、テニスをします。
→ 条件を加える
I think that he is kind.
彼は親切だと思います。
→ 思っている内容を入れる
so / because / if は、 出来事どうしの関係を表す。
一方、 that は、 後ろの文を think / know / say / hope などの内容として、 文の中に入れる。
そのため、 that を使えるようになると、 ただ事実を述べるだけでなく、 その事実について自分がどう考えているのか、 何を知っているのか、 誰が何を言っているのかを伝えられるようになる。
He is kind.
彼は親切です。
I think that he is kind.
私は、彼は親切だと思います。
I know that he is kind.
私は、彼が親切であることを知っています。
She says that he is kind.
彼女は、彼は親切だと言っています。
後ろに入る文は同じでも、 前に置く動詞によって、 その情報を 考え として示すのか、 知識 として示すのか、 発言 として示すのかが変わる。
まとめると、
that + 主語 + 動詞 ... は、 「〜ということ」という内容を表す。
I think that this book is interesting.
接続詞 that は、 think / know / say / hope などの後ろで、 思うこと・知っていること・言うこと・願うことの中身をつなぐ。
that は省略されることがよくある。
I think this book is interesting.
「〜ではないと思う」は、 I don't think that ... の形で表すことが多い。
I don't think that it will rain tomorrow.
次は、 英文を 「主語」「動詞」「目的語」「補語」などの役割から見直し、 文の骨格を整理していこう。