塾長ノート

It is important for us to study English. の for us は何を表しているのか

「誰がするのか」を、不定詞の前に加える

これまで、 to + 動詞の原形 を使って、 「〜すること」を表す形を見てきた。

To play tennis is fun.
テニスをすることは楽しいです。

この文では、 To play tennis が文の主語になっている。

同じように、 「英語を勉強することは大切です」と言うなら、 次のように表すことができる。

To study English is important.
英語を勉強することは大切です。

ただし、 英語では、 to study English のような少し長い主語を、 文の最初に置かず、 後ろに置く言い方がよく使われる。

It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。

では、 次の文では、 for us が加わることで、 何が変わるのだろうか。

It is important for us to study English.
私たちが英語を勉強することは大切です。
私たちにとって、英語を勉強することは大切です。

今回は、 It is ... for 人 to 〜. の形を通して、 不定詞が表す行動を 「誰がするのか」を加える方法を整理していこう。

It is ... to 〜. は、「〜することは…です」を表す

まず、 for us がない形から確認しよう。

It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。

この文で、 本当に「大切です」と説明されている内容は、 to study English である。

to study English
英語を勉強すること

したがって、 意味のうえでは、 次の二つはほぼ同じ内容を表している。

To study English is important.
It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。

二つ目の文では、 文の最初に it を置き、 内容の中心である to study English を後ろへ置いている。

このときの it は、 「それ」という具体的なものを指しているわけではない。 後ろに来る to study English のために、 まず文を始める役割をしている。

It is easy to read this book.
この本を読むことは簡単です。
It is difficult to answer this question.
この質問に答えることは難しいです。
It is fun to play soccer with my friends.
友達とサッカーをすることは楽しいです。

どの文でも、 easy / difficult / fun と説明されているのは、 後ろの to + 動詞の原形 が表す行動である。

for us は、不定詞の行動をする人を示す

では、 次の二つを比べてみよう。

It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。
It is important for us to study English.
私たちが英語を勉強することは大切です。

一つ目の文では、 英語を勉強する人が特に示されていない。 一般に、 「英語を勉強することは大切だ」と述べている。

二つ目の文では、 for us によって、 to study English の行動をする人が us であることが示される。

for us + to study English
私たちが + 英語を勉強すること

日本語では、 「私たちにとって英語を勉強することは大切です」 と訳すことも多い。

ただし、 文の組み立てを理解するときには、 for us は単に「私たちにとって」という付け足しではなく、 誰が study するのかを示している と捉えると分かりやすい。

It is easy for me to use this computer.
私がこのコンピューターを使うことは簡単です。
私にとって、このコンピューターを使うことは簡単です。
It is difficult for him to get up early.
彼が早起きすることは難しいです。
彼にとって、早起きすることは難しいです。
It is necessary for you to bring your notebook.
あなたがノートを持ってくることは必要です。
あなたにとって、ノートを持ってくることは必要です。

形をまとめると、 次のようになる。

It is + 形容詞 + for + 人 + to + 動詞の原形 ... .
人が〜することは…です。
人にとって、〜することは…です。

important のほかにも、 easydifficultnecessaryfun などを使って、 行動について説明できる。

for の後ろでは、I ではなく me を使う

この形で注意したいのは、 for の後ろに置く代名詞である。

たとえば、 「私が英語を話すことは難しいです」と言いたいとき、 次のようにする。

It is difficult for me to speak English.
私が英語を話すことは難しいです。

ここでは、 for I とはしない。

× It is difficult for I to speak English.
○ It is difficult for me to speak English.

for は前置詞なので、 その後ろの代名詞には、 me / him / her / us / them のような目的格を使う。

I → for me
he → for him
she → for her
we → for us
they → for them
It is important for me to practice every day.
私が毎日練習することは大切です。
It is easy for her to read this book.
彼女がこの本を読むことは簡単です。
It was fun for them to play in the park.
彼らが公園で遊ぶことは楽しかったです。

最後の文では、 is ではなく was が使われている。

「楽しかった」と過去のことを述べているため、 文全体の時制に合わせて be動詞 が変化する。 しかし、 不定詞の部分は to play のままである。

It is fun for them to play in the park.
It was fun for them to play in the park.

時制を表す中心は is / was であり、 to play は「遊ぶこと」という内容を示しているからである。

日本語から組み立てるときは、三つに分けて考える

この文を英語で作るときは、 日本語を一気に英語に置き換えるより、 次の三つに分けると組み立てやすい。

① 何を説明するのか:英語を勉強すること → to study English
② 誰がするのか:私たちが → for us
③ どう説明するのか:大切です → It is important

これらを一つの形に入れる。

It is important / for us / to study English.
大切です / 私たちが / 英語を勉強することは。

日本語としては、 「私たちが英語を勉強することは大切です」 のように、 行動を先に言うほうが自然に見える。

しかし英語では、 まず It is important で評価を述べ、 その後ろで for us to study English と内容を示す形が使える。

It is easy for me to make lunch.
私が昼食を作ることは簡単です。
It is difficult for my brother to get up early.
私の兄(弟)が早起きすることは難しいです。
It is important for students to read many books.
生徒が多くの本を読むことは大切です。
It is necessary for you to be careful.
あなたが注意することは必要です。

最後の例では、 to be careful となっている。

careful は形容詞なので、 「注意深い状態であること」を表すには、 be が必要になる。

be careful
注意する/注意深くある

It is necessary for you to be careful.
あなたが注意することは必要です。

不定詞の中でも、 一般動詞なら to study / to read / to get、 be動詞が必要なら to be を使う。

まとめ:for 人 は、to 以下の行動主を加える

今回の内容をまとめよう。

It is important to study English.
英語を勉強することは大切です。
→ 誰が勉強するのかは特に示していない。
It is important for us to study English.
私たちが英語を勉強することは大切です。
→ for us が、study する人を示している。
It is + 形容詞 + for + 人 + to + 動詞の原形 ... .
人が〜することは…です。
for の後ろの代名詞は目的格を使う。
for me / for him / for her / for us / for them

It is ... for 人 to 〜. を使えるようになると、 単に「〜することは簡単です」「大切です」と言うだけでなく、 「誰にとって簡単なのか」 「誰がすることが大切なのか」まで、 文の中に表せるようになる。

次は、 I don't know what to do. のように、 疑問詞 + 不定詞 で「何をすべきか」「どうすればよいか」を表す形を見ていこう。

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