塾長ノート

Was this picture painted by Picasso? はどう組み立てるのか

be動詞を動かして、過去・否定・疑問の受け身を作る

前回は、 English is spoken in many countries. という文から、 受け身の基本を見た。

English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。

受け身では、 動作を受けるものを主語にして、 be動詞 + 過去分詞 を使う。

では、 「この絵はピカソによって描かれましたか」 とたずねたいときは、 どうすればよいだろうか。

Was this picture painted by Picasso?
この絵はピカソによって描かれましたか。

この文も、 受け身の中心である be動詞 + 過去分詞 を使っている。 違うのは、 過去のことをたずねるために was を使い、 疑問文なので was を主語の前に置いている点である。

受け身になると、 まったく新しい否定文や疑問文の作り方を覚えるわけではない。 受け身の中には be動詞 が入っているため、 be動詞の文として、 過去・否定・疑問の形を作ればよい。

今回は、 Was this picture painted by Picasso? を入口にして、 受け身の過去形、 否定文、 疑問文の作り方を整理しよう。

現在の受け身と過去の受け身は、be動詞で区別する

受け身は、 be動詞 + 過去分詞 で作る。 そして、 いつの出来事を表すのかは、 主に be動詞の形 で示す。

This room is used every day.
この部屋は毎日使われています。
This room was used yesterday.
この部屋は昨日使われました。

どちらの文でも、 useduse の過去分詞である。 現在のことなら is used、 過去のことなら was used となる。

is used
→ 現在:使われています

was used
→ 過去:使われました

ここで注意したいのは、 過去の受け身だから、過去分詞を過去形に変える のではないということである。 受け身では、 動詞の部分はあくまで 過去分詞 を使い、 時を表す be動詞を is / are から was / were に変える。

規則動詞では、 過去形と過去分詞が同じ形になるため、 この違いが見えにくい。

paint - painted - painted
This picture was painted by my sister.
この絵は私の姉によって描かれました。

しかし、 不規則動詞を見ると、 受け身で使うのが過去分詞であることが分かりやすい。

write - wrote - written
This letter was written in English.
この手紙は英語で書かれました。

was wrote ではなく、 was written である。 wrote は過去形、 written は過去分詞だからである。

受け身でも、 主語が単数か複数か を見て be動詞を選ぶ。 これは、 これまで学んできた be動詞の基本と同じである。

受け身の否定文は、be動詞の後ろに not を置く

受け身の文を否定するときも、 be動詞の文のルールを使う。 be動詞の後ろに not を置けばよい。

This picture was painted by Picasso.
この絵はピカソによって描かれました。
This picture was not painted by Picasso.
この絵はピカソによって描かれたのではありません。

肯定文の was painted の間に not を入れて、 was not painted とする。

was painted
→ 描かれました

was not painted
→ 描かれませんでした

現在の受け身でも同じである。

English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
English is not spoken in every country.
英語はすべての国で話されているわけではありません。

会話や短い英文では、 be動詞と not を縮めた形もよく使う。

is not = isn't
are not = aren't
was not = wasn't
were not = weren't
This picture wasn't painted by Picasso.
この絵はピカソによって描かれたのではありません。

受け身だからといって、 do notdid not を加えるのではない。 すでに文の中に be動詞があるので、 その be動詞の後ろに not を置いて否定する。

This picture was not painted by Picasso.
○ 受け身の否定文

This picture did not painted by Picasso.
× be動詞がなく、受け身の形になっていない

受け身の疑問文は、be動詞を主語の前に出す

では、 この記事の題名である文を見てみよう。

Was this picture painted by Picasso?
この絵はピカソによって描かれましたか。

もとの肯定文は、 次の形である。

This picture was painted by Picasso.
この絵はピカソによって描かれました。

be動詞の文を疑問文にするときは、 be動詞を主語の前に置く。 受け身でも同じように、 wasthis picture の前に移す。

This picture was painted by Picasso.

Was this picture painted by Picasso?

現在の受け身なら、 isare を前に出す。

This room is used every day.
Is this room used every day?
この部屋は毎日使われていますか。

答えるときも、 疑問文で使われた be動詞を使って短く答える。

Was this picture painted by Picasso?
Yes, it was. / No, it wasn't.
はい、そうです。/いいえ、そうではありません。

このときも、 did で答えないように注意したい。 疑問文の中心が Was ... painted? なら、 答えも Yes, it was. または No, it wasn't. となる。

つまり、 受け身の疑問文で最初に確認するべきことは、 その文の be動詞が何であるか である。

受け身でも、時制・否定・疑問を担うのは be動詞である

受け身を覚え始めると、 過去分詞 の形に意識が向きやすい。 もちろん、 spokenwrittenmade のような形を覚えることは重要である。

しかし、 文を現在にするのか過去にするのか、 否定するのか疑問にするのかを決めるのは、 受け身の中にある be動詞 である。

This room is used every day.
→ 現在の受け身
This room was used yesterday.
→ 過去の受け身
This room is not used on Sundays.
→ 現在の受け身の否定文
Was this room used yesterday?
→ 過去の受け身の疑問文

文を作るときは、 次の順で考えると整理しやすい。

1. 「される側」を主語にする
2. 現在か過去か、主語が単数か複数かに合わせて be動詞を選ぶ
3. 動詞を過去分詞にする
4. 否定なら be動詞の後ろに not を置く
5. 疑問なら be動詞を主語の前に置く

たとえば、 「この手紙は英語で書かれました」 なら、 されるものは this letter、 過去の単数なので waswrite の過去分詞は written である。

This letter was written in English.

「この手紙は英語で書かれましたか」 とたずねるなら、 was を主語の前に出す。

Was this letter written in English?

「この手紙は英語で書かれませんでした」 と否定するなら、 was の後ろに not を置く。

This letter was not written in English.

受け身は、 be動詞 + 過去分詞 という新しいまとまりを使う。 しかし、 その中の be動詞を見れば、 過去形・否定文・疑問文は、 これまでの be動詞の文と同じ考え方で組み立てられる。

Was this picture painted by Picasso? も、 特別な疑問文なのではない。 「この絵」を主語にした過去の受け身を、 be動詞のルールで疑問文にした形なのである。

学習塾Study+から

受け身の否定文・疑問文は、過去分詞ばかりに目を向けると混乱しやすくなります。 まず文の中の be動詞を見つけ、現在か過去か、単数か複数かを確認しましょう。 その be動詞に not を加える、または主語の前に出すと考えれば、受け身もこれまでの文法とつながって理解できます。

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