現在完了には、 「〜したことがある」 と訳す文だけでなく、 「ちょうど〜したところだ」 と訳す文もある。
I have just finished my homework.
私はちょうど宿題を終えたところです。
この文の have finished は、 have + 過去分詞 の現在完了の形である。
前回見た I have visited Kyoto three times. では、 過去に京都を訪れたことを、 今までに持っている 経験 として表していた。
今回の I have just finished my homework. も、 過去の出来事だけを述べる文ではない。
宿題を終えたのは、 ほんの少し前の出来事である。 しかし、 話し手が伝えたいのは、 今、宿題が終わっている という状態である。
I have just finished my homework.
→ 宿題を終えた。その結果、今は終わった状態にある。
このように、 過去に起きたことが、 今の状態や状況に直接つながっていることを表す現在完了を、 中学英語では 完了・結果 の用法として学ぶ。
今回は、 have finished のような現在完了が、 なぜ単なる過去形ではなく、 「今」に関わる文になるのかを整理しよう。
have finished は、終えたことが今につながっていると表す
まず、 文の形を確認しよう。
I have finished my homework.
私は宿題を終えました。
have finished は、 助動詞のように働く have と、 動詞 finish の過去分詞 finished からできている。
have + finished
→ 現在完了の形
finish - finished - finished
→ finished は finish の過去分詞
finish は、 「〜を終える」 という動詞である。 したがって、 finished my homework だけを見れば、 「宿題を終えた」 という出来事を表している。
そこに have が加わることで、 その出来事を、 今の時点から振り返って述べる 文になる。
I finished my homework.
→ 宿題を終えたという過去の出来事を述べる
I have finished my homework.
→ 宿題を終え、今は終わっていることを伝える
ここで重要なのは、 何時に終えたのかではない。 今はもう宿題をする必要がないこと、 今は終わった状態であることが重要である。
このような文では、 過去に起きた動作の 結果が今に残っている ため、 現在完了が自然に使われる。
現在完了では、 経験を表すときも、 完了・結果を表すときも、 形は同じ have / has + 過去分詞 である。 何を表しているのかは、 文の内容や一緒に使われる語から考える。
just / already / yet は、完了の現在完了とよく使う
完了を表す現在完了では、 just、 already、 yet がよく使われる。
まず、 just は、 「ちょうど」「たった今」 という意味を表す。
I have just finished my homework.
私はちょうど宿題を終えたところです。
宿題を終えた出来事が、 今から見てとても近いところにあるため、 「たった今終わった」 という状況を表せる。
just は、 基本的に have / has と過去分詞の間に置く。
I have just finished my homework.
She has just arrived at the station.
彼女はちょうど駅に着いたところです。
次に、 already は、 「すでに」「もう」 という意味を表す。
I have already finished my homework.
私はすでに宿題を終えました。
already を使うと、 予想していたより早い、 または今確認するともう終わっている、 という感じを含むことがある。
一方、 yet は、 疑問文や否定文でよく使い、 「もう」「まだ」 を表す。
Have you finished your homework yet?
あなたはもう宿題を終えましたか。
I haven't finished my homework yet.
私はまだ宿題を終えていません。
疑問文の yet は、 「今の時点でもう終わっているか」 をたずねる。
否定文の not ... yet は、 「今の時点では、まだ終わっていない」 ことを表す。
just
→ ちょうど、たった今
already
→ すでに、もう
yet
→ 疑問文で「もう」、否定文で「まだ」
これらの語は、 いずれも過去の出来事だけでなく、 今の時点でどうなっているのか に目を向ける語である。 そのため、 完了を表す現在完了と結びつきやすい。
過去形は過去の時点、現在完了は今の状況を伝える
日本語では、 I finished my homework. も、 I have finished my homework. も、 文脈によっては 「私は宿題を終えました」 と訳せる。
しかし、 英語では、 二つの文が向いている方向が異なる。
I finished my homework at seven.
私は7時に宿題を終えました。
この文は、 at seven という過去の時点を示し、 その時に宿題を終えたという出来事を述べている。 そのため、 過去形の finished を使う。
yesterday や at seven のように、 いつ起きた出来事かをはっきり示す場合は、 過去形で表すのが基本である。
一方、 現在完了の文では、 過去のいつ終えたのかよりも、 今の状況が中心になる。
I have just finished my homework.
私はちょうど宿題を終えたところです。
I have already finished my homework.
私はもう宿題を終えました。
この場合、 伝えたいのは、 「7時に終えた」 「昨日終えた」 という時点ではなく、 今は終わっている という状況である。
そのため、 現在完了の文に、 過去の特定の時点を表す語をそのまま結びつけることは、 中学英語の基本ではしない。
I finished my homework yesterday.
→ 過去のいつかを示しているので、過去形
I have just finished my homework.
→ 今は終わった状態だと伝えるので、現在完了
ここで、 「現在完了は過去の話をしているのに、 なぜ現在という名前なのか」 という疑問も解けてくる。
宿題を終えた動作そのものは過去に起きている。 しかし、 文が見ている中心は、 今、宿題が終わっていること だからである。
I have lost my key. も、今に残る結果を表している
現在完了の完了・結果は、 宿題を終えるような文だけでなく、 ある出来事の結果が今も困りごとや状況として残っている文にも使われる。
I have lost my key.
私は鍵をなくしてしまいました。
鍵をなくした出来事は、 過去に起きたことである。 しかし、 この文が伝える大切な部分は、 今、鍵が手元になくて困っている という結果である。
I lost my key yesterday.
→ 昨日、鍵をなくしたという出来事を述べる
I have lost my key.
→ 鍵をなくし、今も持っていないという結果を伝える
同じように、 次の文も考えられる。
She has gone to the library.
彼女は図書館へ行ってしまいました。
この文では、 彼女が図書館へ行った結果、 今ここにはいない という状況が意識される。
教科書では、 「ちょうど終えた」のような文を 完了、 「なくして今もない」のような文を 結果 と分けて整理することがある。
しかし、 どちらにも共通しているのは、 過去に起きたことを、今の状況につながるものとして表している という点である。
最後に、 今回の内容を整理しよう。
I have just finished my homework.
→ 宿題をちょうど終え、今は終わっている
Have you finished your homework yet?
→ 今の時点でもう終わっているかをたずねる
I haven't finished my homework yet.
→ 今の時点では、まだ終わっていない
I have lost my key.
→ 鍵をなくし、今も手元にない
経験を表す現在完了も、 完了・結果を表す現在完了も、 形は同じ have / has + 過去分詞 である。
経験では、 過去の出来事を今までの経験として見る。 完了・結果では、 過去の出来事を今の状態につながるものとして見る。
I have just finished my homework. の have finished は、 宿題を終えたことを、 「今、終わった状態にある」 という現在の状況と結びつけて表しているのである。