英語では、 人や物を詳しく説明するとき、 名詞の前に形容詞を置くことができる。
a kind boy
親切な少年
a beautiful flower
美しい花
では、 「サッカーをしている少年」 と言いたいときは、 どうすればよいだろうか。
The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は、私の弟です。
この文では、 playing soccer が the boy を説明している。
つまり、 ただ「少年」と言うのではなく、 サッカーをしている少年 とすることで、 どの少年のことなのかを示しているのである。
playing は、 動詞 play に -ing が付いた形である。 この形を、 名詞を説明するために使うとき、 現在分詞 と呼ぶ。
今回は、 現在分詞を使って、 「〜している人・物」 をどのように表すのかを整理しよう。
playing soccer は、どの boy なのかを説明している
まず、 次の文を比べてみよう。
The boy is my brother.
その少年は私の弟です。
The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は私の弟です。
最初の文では、 the boy とだけ言っている。 話し手と聞き手の間で、 どの少年かがすでに分かっている場合なら、 これで十分である。
しかし、 目の前に何人かの少年がいる場合には、 the boy だけでは、 どの少年なのか分からないかもしれない。
そこで、 playing soccer を加える。
the boy playing soccer
サッカーをしている少年
これで、 「少年」の中でも、 サッカーをしている少年 のことだと分かる。
同じように、 ほかの行動をしている人も表せる。
The girl reading a book is Yuki.
本を読んでいる少女は由紀です。
The man talking with my father is our teacher.
私の父と話している男性は、私たちの先生です。
Do you know the student running in the park?
公園で走っている生徒を知っていますか。
reading a book は the girl を、 talking with my father は the man を、 running in the park は the student を説明している。
ここで大切なのは、 -ing 形が、直前の名詞の行動を説明している ということである。
the girl reading a book
→ 本を読んでいるのは the girl
the man talking with my father
→ 父と話しているのは the man
文を読むときは、 誰がその行動をしているのか を確かめながら、 現在分詞のまとまりを捉えるとよい。
The boy is playing soccer. とは文の組み立てが違う
playing という形を見ると、 すでに学んだ現在進行形を思い出す人もいるだろう。
The boy is playing soccer.
その少年はサッカーをしています。
この文では、 is playing が文の動詞となって、 少年が今していることを述べている。
一方、 今回の文はどうだろうか。
The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は、私の弟です。
この文の中心となる動詞は、 is である。
The boy playing soccer is my brother.
→ サッカーをしている少年 = 私の弟
playing soccer は、 文の中心として 「サッカーをしています」 と述べているのではない。 the boy がどの少年なのかを説明するために、 名詞に付け加えられている。
The boy is playing soccer.
→ 少年がしている行動を述べる文
The boy playing soccer is my brother.
→ 「サッカーをしている」が boy を説明する
見た目には、 どちらにも playing soccer が含まれている。 しかし、 文の中での役割は違う。
現在進行形では、 be動詞 + -ing が文の動詞になる。 現在分詞で名詞を説明するときは、 -ing のまとまり が名詞に付いて、 「〜している」という説明を加える。
たとえば、 次の二つも同じ関係である。
A girl is singing on the stage.
一人の少女がステージで歌っています。
The girl singing on the stage is my sister.
ステージで歌っている少女は、私の姉です。
一つ目では、 少女がしていることを述べている。 二つ目では、 singing on the stage によって、 どの少女のことかを示している。
英文を読むときには、 文全体の動詞はどれか を確認すると、 進行形なのか、 名詞を説明する現在分詞なのかを見分けやすい。
a sleeping baby と the boy playing soccer では位置が違う
現在分詞は、 名詞の後ろに置かれるだけではない。 一語で簡単に名詞を説明するときには、 名詞の前に置かれることもある。
a sleeping baby
眠っている赤ちゃん
a running dog
走っている犬
a crying child
泣いている子ども
ここでは、 sleeping / running / crying が一語で、 それぞれ後ろの名詞を説明している。
ところが、 分詞にさらに語が続き、 説明が長くなると、 名詞の後ろに置くのが基本である。
the boy playing soccer
サッカーをしている少年
the girl reading a book
本を読んでいる少女
the dog running in the park
公園で走っている犬
playing soccer には、 「何をしているのか」を表す soccer が続いている。 reading a book には、 読んでいる物である a book が続いている。
このように、 一語の説明では名詞の前、 二語以上のまとまりでは名詞の後ろ、 と考えると、 基本の語順を整理しやすい。
a sleeping baby
→ 現在分詞一語で baby を前から説明する
the baby sleeping in the bed
→ 現在分詞のまとまりで baby を後ろから説明する
たとえば、 「ベッドで眠っている赤ちゃんは私の弟です」 なら、 次のように言える。
The baby sleeping in the bed is my brother.
ベッドで眠っている赤ちゃんは、私の弟です。
sleeping 一語だけなら名詞の前に置けるが、 sleeping in the bed のように説明がまとまりになると、 先に the baby を出し、 後ろから詳しく説明する。
日本語では、 「サッカーをしている少年」 「本を読んでいる少女」 のように、 長い説明も名詞の前に置く。
一方、英語では、 まず the boy / the girl と名詞を出し、 その後ろから playing soccer / reading a book と説明を加えることがある。 この語順の違いにも慣れていきたい。
現在分詞を使うと、名詞に「今している動作」を加えられる
現在分詞で名詞を説明するときは、 まず 誰・何を説明したいのか を決めると、 文を組み立てやすい。
たとえば、 「公園で走っている少年は健です」 と言いたいとする。
1. 説明したい名詞を置く
→ the boy
2. その少年がしている行動を後ろに加える
→ running in the park
3. 文として述べたい内容を続ける
→ is Ken
The boy running in the park is Ken.
公園で走っている少年は健です。
「ピアノを弾いている少女を知っていますか」 なら、
Do you know the girl playing the piano?
ピアノを弾いている少女を知っていますか。
「ドアの前に立っている男性は私の父です」 なら、
The man standing in front of the door is my father.
ドアの前に立っている男性は私の父です。
どの文でも、 現在分詞のまとまりは、 すぐ前の名詞について その人がしている動作 を加えている。
ここで、 現在分詞 という名前から、 必ず「今この瞬間」に限る形だと考えすぎる必要はない。 中学英語の基本では、 名詞がその動作をしている側である という関係をまず押さえればよい。
the boy playing soccer
→ サッカーをしているのは boy
the girl reading a book
→ 本を読んでいるのは girl
the dog running in the park
→ 公園で走っているのは dog
次に学ぶ過去分詞では、 反対に、 名詞が何かを される側 として説明されることがある。
a book written in English
英語で書かれた本
playing soccer では、 少年がサッカーを している。 written in English では、 本が英語で 書かれている。
この する側か、される側か という違いが、 現在分詞と過去分詞を読み分ける大切な手がかりになる。
まずは、 The boy playing soccer is my brother. の playing soccer が、 「少年がしている動作」を使って the boy を説明していることを理解しておこう。