前回まで、 分詞 を使って名詞を説明する形を見た。
The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は、私の弟です。
This is a picture painted by my sister.
これは私の姉によって描かれた絵です。
どちらも、 名詞の後ろに説明を置いて、 「どんな人なのか」 「どんな物なのか」 をくわしくしている。
中3英語では、 さらに、 文の形を使って名詞を説明する 表現を学ぶ。
The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は医者です。
この文では、 who lives next door が、 the man を説明している。
ここで使われている who は、 「だれ」とたずねる疑問詞ではない。 the man という名詞に、 lives next door という説明をつなぐ語である。
このように、 名詞と、その名詞を説明する文をつなぐ who / which / that などの語を、 関係代名詞 という。
今回は、 まず人を説明するときに使う who を取り上げる。 疑問詞の who と混同せず、 名詞を後ろから説明するための who として見ていこう。
who は、人を説明する文を名詞につなぐ
関係代名詞の who は、 人を表す名詞を説明するときに使う。
The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は医者です。
この文は、 もとの文を二つに分けて考えると分かりやすい。
The man is a doctor.
その男性は医者です。
The man lives next door.
その男性は隣に住んでいます。
ここで、 二つ目の文は、 the man がどんな人なのかを説明している。
そこで英語では、 同じ the man をもう一度くり返さず、 who を使って後ろから説明をつなげる。
The man who lives next door is a doctor.
つまり、 who lives next door は、 「隣に住んでいる」 という説明のまとまりである。 そのまとまりが、 直前の the man を説明している。
同じ形で、 ほかの人も説明できる。
The girl who plays the piano is my friend.
ピアノを弾く少女は私の友だちです。
I know a boy who can speak French.
私はフランス語を話せる少年を知っています。
どちらも、 who の前にある名詞は人である。 そして、 who の後ろに、 その人がどんな人なのかを説明する文の形が続いている。
日本語では、 「隣に住んでいる男性」 「ピアノを弾く少女」 のように、 説明が名詞の前に来ることが多い。
しかし英語では、 まず the man や the girl と名詞を出し、 そのあとで who ... によって説明を足していく。
the man who lives next door
→ 隣に住んでいる男性
the girl who plays the piano
→ ピアノを弾く少女
関係代名詞の入口では、 まずこの語順の違いを押さえたい。 英語は、 名詞を先に出して、後ろから説明する ことが多いのである。
who lives next door は、the man を後ろから説明する
次に、 文全体の中で who lives next door がどこまでを説明しているのかを見てみよう。
The man who lives next door is a doctor.
この文では、 The man who lives next door までが、 文の主語のまとまりである。
The man who lives next door / is a doctor.
隣に住んでいる男性は / 医者です。
つまり、 文全体の中心は、 その男性は医者です という内容である。 そこに、 「どの男性なのか」 を示す説明として who lives next door が入っている。
ここで大切なのは、 who lives next door が、 文全体の主語ではなく、 主語の中に入った説明だということである。
たとえば、 次の文も同じように考えられる。
The woman who teaches English is Ms. Sato.
英語を教えている女性は佐藤先生です。
The students who joined the club looked happy.
そのクラブに参加した生徒たちはうれしそうでした。
who teaches English は the woman を説明している。 who joined the club は the students を説明している。
英語では、 名詞のすぐ後ろに説明を続けることで、 その名詞がどの人を指しているのかをくわしくできる。
the woman who teaches English
→ 英語を教えている女性
the students who joined the club
→ そのクラブに参加した生徒たち
このように、 who + 動詞 ... は、 人を表す名詞の後ろに置かれ、 その人についての説明を加える。
ここでは、 who を「だれ」と訳そうとしないことが大切である。 疑問文ではないので、 「だれが隣に住んでいますか」 とたずねているのではない。
Who lives next door?
→ だれが隣に住んでいますか。
the man who lives next door
→ 隣に住んでいる男性
同じ who でも、 文の中での働きが違う。 この記事で扱っている who は、 人を表す名詞に説明をつなげる語 である。
who が主語の働きをしているので、そのあとに動詞が続く
関係代名詞の who を使う文で、 つまずきやすいのが、 who の後ろの形である。
The man who lives next door is a doctor.
who の後ろには、 lives という動詞が続いている。
これは、 who が the man の代わりに、 説明の中で主語の働きをしているからである。
The man lives next door.
→ who lives next door
もとの文では、 the man が lives の主語だった。 関係代名詞の文では、 その位置に who が入っている。
そのため、 who lives next door のように、 who の後ろには動詞が続く。 この who は、 説明の中で主語の役割をしているので、 主格の関係代名詞 と呼ばれる。
ほかの例も見てみよう。
The boy who likes soccer is Ken.
サッカーが好きな少年は健です。
I have a friend who lives in Canada.
私にはカナダに住んでいる友だちがいます。
The teacher who helped me was kind.
私を助けてくれた先生は親切でした。
どの文でも、 who は人を表す名詞を受け、 その説明の中で主語の働きをしている。
the boy who likes soccer
→ その少年がサッカーを好き
a friend who lives in Canada
→ その友だちがカナダに住んでいる
the teacher who helped me
→ その先生が私を助けた
また、 関係代名詞を使った文では、 動詞が二つ出てくるように見えることがある。
The man who lives next door is a doctor.
ここには、 lives と is がある。 しかし、 文が壊れているわけではない。
lives は、 who lives next door という説明の中の動詞である。 一方、 is は、 文全体の主語 The man who lives next door に対する動詞である。
The man who lives next door / is a doctor.
隣に住んでいる男性は / 医者です。
関係代名詞の文では、 説明の中の動詞 と、 文全体の動詞 を分けて見ることが大切である。
分詞と関係代名詞を比べると、説明の広げ方が見える
最後に、 前回までの分詞と、 今回の関係代名詞を比べてみよう。
The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は、私の弟です。
The boy who plays soccer is my brother.
サッカーをする少年は、私の弟です。
どちらも、 the boy を後ろから説明している。
ただし、 分詞では、 playing soccer のように、 動詞の形を変えて説明を作る。 関係代名詞では、 who plays soccer のように、 文に近い形で説明を作る。
playing soccer
→ サッカーをしている
who plays soccer
→ サッカーをする、その少年についての説明
関係代名詞を使うと、 分詞よりも説明を広げやすい。
The boy who lives next door and plays soccer every day is my brother.
隣に住んでいて毎日サッカーをする少年は、私の弟です。
このように、 who の後ろには、 人についての説明を文の形で続けることができる。
もちろん、 最初から長い文を作る必要はない。 まずは、 次のような短い形を正確に作れるようにしたい。
a boy who likes music
音楽が好きな少年
a girl who plays tennis
テニスをする少女
a teacher who teaches English
英語を教えている先生
関係代名詞 who は、 人を表す名詞に、 その人についての説明をつなげる語である。
The man who lives next door is a doctor. では、 who lives next door が、 the man を説明している。
そして、 who は説明の中で主語の働きをしているので、 その後ろに lives のような動詞が続く。
疑問詞の who と同じ形だからこそ、 最初は混乱しやすい。 しかし、 「だれ」とたずねているのか、 それとも 人を表す名詞に説明をつなげているのか を見分ければ、 関係代名詞の入口はかなり整理しやすくなる。