塾長ノート

This is a book which changed my life. の which は何を表しているのか

物や動物を説明する文を、which / that で名詞につなぐ

前回は、 who を使って人を説明する関係代名詞の文を見た。

The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は、医者です。

この文では、 who lives next doorthe man を後ろから説明していた。

では、説明したい名詞が人ではなく、 本や映画、車、動物のようなものだったらどうなるだろうか。

This is a book which changed my life.
これは私の人生を変えた本です。

この文では、 which changed my lifea book を後ろから説明している。

who は人を説明するときによく使う。 一方、 which は、物や動物を説明するときに使う関係代名詞である。

さらに、 that も、物や動物を説明するときに使える。

This is a book that changed my life.
これは私の人生を変えた本です。

今回は、 which / that を使って、 物や動物を文で説明する関係代名詞の基本を整理しよう。

which は、物や動物を説明する文を名詞につなぐ

まず、次の文を見てみよう。

This is a book.
これは本です。

これだけでも文としては成り立つ。 しかし、 どんな本なのかまでは分からない。

そこで、 その本について、もう少しくわしく説明したい。

It changed my life.
それは私の人生を変えました。

この二つをつなげて、 「私の人生を変えた本」 と言いたいとき、関係代名詞を使う。

This is a book which changed my life.
これは私の人生を変えた本です。

which changed my life は、 a book を後ろから説明している。

a book
→ どんな本?

a book which changed my life
→ 私の人生を変えた本

関係代名詞の文では、 まず説明したい名詞を置き、 その後ろに説明の文を続ける。

日本語では、 「私の人生を変えた本」 のように、説明が名詞の前に来る。 しかし英語では、 a book which changed my life のように、説明が名詞の後ろに来る。

日本語:私の人生を変えた 本
英語:a book which changed my life

ここでの which は、 「どちら」 とたずねている疑問詞ではない。 a bookchanged my life という説明をつなぐ関係代名詞である。

who は人、which は物・動物を説明するときに使う

関係代名詞を学び始めたときは、 まず 説明する名詞が人なのか、物なのか を見るとよい。

The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は、医者です。

この文では、説明されている名詞は the man である。 人を説明しているので、 who を使う。

This is a book which changed my life.
これは私の人生を変えた本です。

この文では、説明されている名詞は a book である。 物を説明しているので、 which を使う。

ほかの例も見てみよう。

I saw a movie which made me cry.
私は、私を泣かせた映画を見ました。
This is the song which is popular in Japan.
これは日本で人気のある歌です。
The dog which is running in the park is mine.
公園を走っている犬は、私の犬です。

動物を説明するときにも、 中学英語では基本的に which を使えると考えてよい。 ただし、ペットを家族のようにとらえる場面などでは、 人に近い感覚で who が使われることもある。

中学英文法の整理としては、 まず次のように押さえておこう。

人を説明する → who
物・動物を説明する → which

大切なのは、 関係代名詞そのものを孤立して覚えることではない。 どの名詞を説明しているのか を見つけることである。

which changed my life だけを見てしまうと、 文の形が分かりにくい。 しかし、前にある a book を説明していると分かれば、 文全体の骨組みが見えやすくなる。

which は、説明の中で主語の働きをしている

ここで、もう一度、次の文を見てみよう。

This is a book which changed my life.

which changed my life の中では、 whichchanged の主語の働きをしている。

The book changed my life.
その本が私の人生を変えた。

a book which changed my life
私の人生を変えた本

もとの説明では、 the bookchanged の主語だった。 関係代名詞の文では、 その位置に which が入っている。

そのため、 which の直後には、 changed のような動詞が続く。

a book which changed my life
私の人生を変えた本

a movie which made me cry
私を泣かせた映画

a song which is popular in Japan
日本で人気のある歌

このように、 関係代名詞が説明の中で主語の働きをしているものを、 主格の関係代名詞 と呼ぶ。

前回の who lives next door も同じである。

The man lives next door.
その男性は隣に住んでいる。

the man who lives next door
隣に住んでいる男性

who は人を受けて、説明の中で主語の働きをする。 which は物や動物を受けて、説明の中で主語の働きをする。

つまり、 who / which の違いは、 説明される名詞の種類の違いである。 一方で、どちらも 名詞と説明文をつなぐ という大きな働きは同じである。

that も、物や人を説明する関係代名詞として使える

物や動物を説明するとき、 which の代わりに that を使うこともできる。

This is a book which changed my life.
This is a book that changed my life.

どちらも、基本的には 「これは私の人生を変えた本です」 という意味になる。

that は、物だけでなく、人を説明するときにも使える。

The man who lives next door is a doctor.
The man that lives next door is a doctor.

中学英語では、 who は人、 which は物・動物、 that は人にも物にも使える関係代名詞として整理しておくとよい。

人を説明する → who / that
物・動物を説明する → which / that

ただし、最初から細かい使い分けをすべて覚えようとすると、 関係代名詞の大事なところが見えにくくなる。

まずは、 関係代名詞の後ろに続く説明が、前の名詞をくわしくしている という形を確実につかむことが大切である。

This is a book which changed my life.
→ which changed my life が a book を説明している

The man who lives next door is a doctor.
→ who lives next door が the man を説明している

また、 whichthat を日本語に一語ずつ訳そうとしすぎる必要はない。 関係代名詞は、 日本語の「が」「を」「ところの」などに機械的に対応する語ではなく、 英語の中で名詞と説明をつなぐための語である。

which changed my lifewhich は、説明の中で主語の働きをしている。 だから、その後ろに changed が続く。

次に学ぶ目的格の関係代名詞では、 関係代名詞の後ろの形が少し変わる。 その前に、今回の which / that + 動詞 の形を、 名詞を後ろから文で説明する形 として押さえておこう。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、関係代名詞を「who は人、which は物」と暗記して終わりにせず、 その後ろの文が前の名詞をどう説明しているのかを確認しながら整理します。 This is a book which changed my life. では、which changed my life が a book を説明していると見えると、関係代名詞の文を組み立てやすくなります。

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