塾長ノート

中学英文法で英文を作るとき、まず何を見ればよいのか

主語・動詞・後ろに続く形から、英文の土台を整理する

中学英文法を一通り学ぶと、 英語にはたくさんの単元があるように見える。

be動詞
一般動詞
助動詞
不定詞
動名詞
比較
受け身
現在完了
分詞
関係代名詞
仮定法

もちろん、 それぞれの単元には覚える形がある。 しかし、 英文を読むとき、 あるいは英文を作るときに、 すべての単元名をばらばらに思い出そうとすると、 かえって混乱しやすい。

大切なのは、 英文を見たときに、 まず何を見るのか を決めておくことである。

英文法は、 単語をただ並べるための暗記表ではない。 文の中で、どの語がどの語と関係しているのかを見る道具 である。

今回は、 中学英文法を一通り学んだあとに、 英文を作るとき・読むときの見方を整理しておこう。

まず、主語と動詞を見る

英文を見るとき、 最初に確認したいのは、 主語動詞 である。

I play tennis.
私はテニスをします。

この文では、 I が主語、 play が動詞である。 「だれが」「どうする」の骨組みが、 文の中心になっている。

She is kind.
彼女は親切です。

この文では、 She が主語、 is が動詞である。 be動詞は、 主語がどのような状態か、 何であるかを結びつける働きをする。

英文を作るときも、 最初に考えるべきことは同じである。

私は英語を勉強します。
→ I study English.
彼は忙しいです。
→ He is busy.

日本語の語順だけを見て、 前から英単語に置き換えようとすると、 文の中心が見えなくなることがある。 まず、 主語は何か動詞は何か を決める。 それだけで、 英文の大きな骨組みはかなり見えやすくなる。

否定文や疑問文を作るときも、 主語と動詞を見ることが出発点になる。

He plays tennis.
→ He does not play tennis.
→ Does he play tennis?
She is busy.
→ She is not busy.
→ Is she busy?

一般動詞の文なのか、 be動詞の文なのかによって、 否定文・疑問文の作り方が変わる。 だからこそ、 文を見たらまず動詞を見る必要がある。

次に、動詞の後ろに何が続くかを見る

主語と動詞が見えたら、 次に見るのは、 動詞の後ろに何が続いているか である。

She dances.
彼女は踊ります。

この文では、 動詞 dances の後ろに、 目的語や補語が続いていない。 「彼女が踊る」という動作だけで文が成り立っている。

She likes music.
彼女は音楽が好きです。

この文では、 likes の後ろに music が続いている。 何が好きなのかを表す目的語である。

You look happy.
あなたは幸せそうに見えます。

この文では、 look の後ろに happy が続いている。 happy は、 主語の You がどのように見えるのかを説明している。

このように、 動詞の後ろに何が来るかを見ると、 文の意味の関係が分かりやすくなる。

動詞だけで終わる
→ She dances.

動詞 + 目的語
→ She likes music.

動詞 + 主語の説明
→ You look happy.

中2で扱った文型は、 ただ番号を覚えるための単元ではない。 動詞の後ろを見て、文の関係を整理するための考え方 である。

不定詞や動名詞も、 この見方とつながっている。

I want to play tennis.
私はテニスをしたいです。
I like playing tennis.
私はテニスをすることが好きです。

to play tennisplaying tennis は、 文の中でひとかたまりとして働いている。 動詞の後ろに、 行動を表すまとまりが置かれているのである。

英文を読むときは、 一語ずつ訳す前に、 どこからどこまでが一つのまとまりなのか を見ることが大切である。

時制・助動詞・受け身は、動詞の見え方を変える

主語と動詞が分かっても、 まだ確認することがある。 それが、 時制助動詞受け身 である。

I study English.
私は英語を勉強します。
I studied English yesterday.
私は昨日英語を勉強しました。

動詞の形が変わることで、 いつの話なのかが変わる。 過去形は、 過去のある時点の出来事を表す。

I have studied English for three years.
私は3年間英語を勉強しています。

現在完了では、 過去に始まったことや過去の経験が、 今とつながっている。 ここでは、 have + 過去分詞 という形が、 文全体の見方を変えている。

助動詞も、 動詞の前に置かれて、 動作に意味を加える。

I can swim.
私は泳ぐことができます。
You should study harder.
あなたはもっと一生懸命勉強したほうがよいです。

can は可能、 should は助言を表す。 助動詞の後ろでは、 動詞は原形になる。

受け身では、 主語の見方が変わる。

Many people speak English.
多くの人が英語を話します。
English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。

能動態では、 動作をする側が主語になる。 受け身では、 動作を受ける側が主語になる。

つまり、 時制・助動詞・受け身は、 ばらばらの単元ではなく、 動詞をどのように見せるか に関わる仕組みである。

いつの話か
→ 時制

できる・すべき・かもしれないなどを加える
→ 助動詞

する側ではなく、される側を主語にする
→ 受け身

英文を作るときは、 動詞だけを選ぶのではなく、 その動詞をどの形で使うのかまで考える必要がある。

長い文は、説明のまとまりを見つける

中3になると、 文が長く見える単元が増える。 分詞、関係代名詞、間接疑問文、仮定法などである。

しかし、 長い文でも、 見るべきことは大きく変わらない。 まず主語と動詞を見て、 次に説明のまとまりを見つける。

The boy playing soccer is my brother.
サッカーをしている少年は私の弟です。

playing soccer は、 the boy を後ろから説明している。 「どの少年なのか」を、 動作を使って説明しているのである。

This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。

that I bought yesterday は、 the book を後ろから説明している。 関係代名詞のまとまりも、 名詞を詳しく説明する働きをしている。

I don't know where he lives.
私は彼がどこに住んでいるか知りません。

where he lives は、 know の内容になっている。 疑問詞で始まっていても、 文の一部に入ると、 語順は普通の文に近くなる。

If I were you, I would study harder.
もし私があなたなら、もっと一生懸命勉強するでしょう。

仮定法では、 現実とは違う状況を仮に考えている。 ここでも、 If I were you という条件のまとまりと、 I would study harder という結果のまとまりを分けて見ると、 文全体が整理しやすい。

長い英文を読むとき、 すべての単語を同じ重さで見ようとすると、 文の形がぼやける。 まず主語と動詞を見つける。 次に、 名詞を説明しているまとまり、 動詞の内容になっているまとまり、 条件や理由を表しているまとまりを見つける。

主語と動詞を見る
動詞の後ろを見る
動詞の形を見る
説明のまとまりを見る

中学英文法を学ぶ意味は、 単元名を暗記することだけではない。 英文の中にある関係を見抜き、 自分でも文を組み立てられるようにすることにある。

be動詞から仮定法までを一通り学ぶと、 英文はかなり複雑に見える。 けれど、 その中心にはいつも、 誰が、どうするのか という骨組みがある。

その骨組みに、 時、気持ち、条件、説明を少しずつ加えていく。 これが、 中学英文法で身につけたい英文の見方なのである。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、英文法を単元ごとの暗記で終わらせるのではなく、 主語・動詞・後ろに続く形を見ながら、英文全体の関係を整理します。 中学英文法を一通り学んだあとにこの見方を持てると、長い英文を読むときも、英作文をするときも、文の組み立てがぐっと見えやすくなります。

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