塾長ノート

句と節は何が違うのか

語のまとまりを、文の部品として見分ける

高校英文法に入ると、 という言葉がよく出てくる。

to study English
in the park
when I was a child
because it was raining

これらは、どれも一語ではない。 いくつかの語がまとまって、 文の中で一つの働きをしている。

たとえば、 to study English は、 「英語を勉強すること」 というまとまりとして使える。

I want to study English.
私は英語を勉強したい。

また、 because it was raining は、 「雨が降っていたので」 という理由のまとまりとして使える。

I stayed home because it was raining.
雨が降っていたので、私は家にいました。

英文を読むとき、 一語ずつ日本語に置きかえるだけでは、 長い文をうまく整理できないことがある。 そのときに必要になるのが、 どこからどこまでが一つのまとまりなのか を見る力である。

今回は、 高校英文法への橋渡しとして、 句と節の違い を整理しよう。 難しい用語を増やすためではなく、 長い英文を部品ごとに見られるようにするための道具として考えていく。

句は、主語と動詞を含まない語のまとまり

まず、 から見ていこう。

句とは、 いくつかの語がまとまって、 文の中で一つの働きをするもののうち、 主語と動詞の組み合わせを含まないもの である。

to study English
playing tennis
in the park
under the desk
a very interesting book

これらは、 どれも語のまとまりである。 しかし、 その中に 「だれがどうする」 という主語と動詞の組み合わせはない。

たとえば、 to study English には study という動詞のような形がある。 しかし、 これは文の動詞ではなく、 不定詞のまとまりである。

I want to study English.

この文全体の動詞は want である。 to study English は、 want の後ろで 「何をしたいのか」 を表すまとまりになっている。

同じように、 in the park は、 前置詞 in から始まるまとまりである。

The children are playing soccer in the park.

in the park は、 「公園で」 という場所を表す。 これも一つのまとまりだが、 主語と動詞は含まれていない。

つまり、 句を見るときは、 次のように考えるとよい。


→ いくつかの語のまとまり
→ 文の中で一つの部品として働く
→ ただし、主語と動詞の組み合わせは含まない

中学英文法で学んだ不定詞、動名詞、分詞、前置詞句は、 高校英文法では という大きな考え方の中で整理できる。

節は、主語と動詞を含む語のまとまり

次に、 を見ていこう。

節とは、 いくつかの語がまとまって、 文の中で一つの働きをするもののうち、 主語と動詞の組み合わせを含むもの である。

that he is busy
when I was a child
because it was raining
who lives next door
where he lives

これらの中には、 それぞれ主語と動詞がある。

he is busy
I was a child
it was raining
who lives next door
he lives

ただし、 これらは文全体として独立しているとは限らない。 文の中に組み込まれて、 一つの部品として働くことが多い。

I think that he is busy.
私は彼が忙しいと思います。

that he is busy には、 he という主語と、 is という動詞がある。 そのため、これは句ではなく節である。

しかし、 この節は文全体の中では、 think の目的語として働いている。 つまり、 「何を思うのか」 という内容を表す大きな名詞のような役割をしている。

I stayed home because it was raining.
雨が降っていたので、私は家にいました。

because it was raining にも、 it という主語と、 was raining という動詞がある。 だから、これも節である。

ただし、 この節は文全体の中で、 「なぜ家にいたのか」 という理由を説明している。

句と節の違いは、 まず次の一点で押さえればよい。


→ 主語と動詞を含まないまとまり


→ 主語と動詞を含むまとまり

高校英文法では、 この違いが、 不定詞、動名詞、分詞、関係詞、接続詞、英文解釈をつなぐ土台になる。

句も節も、名詞・形容詞・副詞のように働く

ここで大切なのは、 句と節を名前だけで覚えないことである。

句や節は、 文の中で一つの部品として働く。 その働きは、 大きく見ると、 名詞・形容詞・副詞 のように整理できる。

まず、 名詞のように働くまとまりを見てみよう。

I want to study abroad.
私は留学したい。

to study abroad は、 want の目的語として、 「何をしたいのか」 を表している。 名詞のような働きをする句である。

I know that she is honest.
私は彼女が正直だと知っています。

that she is honest は、 know の目的語として、 「何を知っているのか」 を表している。 主語と動詞を含むので節だが、 働きとしては名詞に近い。

次に、 名詞を説明するまとまりを見てみよう。

I have many books to read.
私には読むべき本がたくさんあります。

to read は、 books を後ろから説明している。 これは形容詞のような働きをする句である。

This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。

that I bought yesterday は、 the book を後ろから説明している。 主語と動詞を含むので節だが、 働きとしては形容詞に近い。

最後に、 動作や文全体を説明するまとまりを見てみよう。

I went to the library to study English.
私は英語を勉強するために図書館へ行きました。

この to study English は、 「何のために図書館へ行ったのか」 を説明している。 副詞のような働きをする句である。

I went to bed early because I was tired.
疲れていたので、私は早く寝ました。

because I was tired は、 「なぜ早く寝たのか」 を説明している。 主語と動詞を含むので節だが、 働きとしては副詞に近い。

名詞のように働く
→ to study abroad / that she is honest

形容詞のように働く
→ to read / that I bought yesterday

副詞のように働く
→ to study English / because I was tired

つまり、 句と節は、 単に長い語のまとまりではない。 文の中でどんな役割を持っているか まで見ることが大切である。

長い英文は、句と節で区切ると読みやすくなる

句と節が分かると、 長い英文を読むときの見方が変わる。

たとえば、 次の文を見てみよう。

The boy who is playing soccer in the park is my brother.

一語ずつ追うと、 途中で文の中心が分からなくなりやすい。 しかし、 まとまりで見ると整理しやすい。

The boy
who is playing soccer in the park
is my brother.

文の中心は、 The boy is my brother. である。 その間に、 who is playing soccer in the park という節が入り、 the boy を説明している。

さらに、 その節の中には、 in the park という前置詞句がある。 これは playing soccer の場所を説明している。

who is playing soccer in the park
→ 公園でサッカーをしている

このように、 一つの文の中に、 句と節が重なって入ることがある。 高校英文法や英文解釈では、 この重なりを見抜くことがとても大切になる。

もう一つ見てみよう。

I think that studying English every day is important.

この文では、 that studying English every day is important が、 think の内容を表している。 つまり、that から後ろが大きな節になっている。

その節の中では、 studying English every day が主語になっている。 これは動名詞を中心にした句である。

I think
[that studying English every day is important].

節の中に句が入っている。 こうした構造は、 高校英文法では珍しくない。

だから、 英文を読むときは、 次の順序で見るとよい。

1. 文全体の主語と動詞を探す
2. 長いまとまりがどこからどこまでかを見る
3. そのまとまりが句なのか節なのかを見る
4. 名詞・形容詞・副詞のどの働きかを考える

句と節は、 高校英文法の用語として覚えるだけではもったいない。 長い英文を、 意味のある部品に分けて読むための道具である。

中学英文法で学んだ不定詞、動名詞、分詞、関係代名詞、接続詞は、 高校英文法では、 句と節 という見方でつながっていく。

一語ずつ訳すのではなく、 まとまりで見る。 そのまとまりが、 文の中でどんな働きをしているかを見る。 これが、高校英文法と英文解釈へ進むための大切な土台なのである。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、句や節を単なる文法用語として暗記するのではなく、 英文をまとまりごとに読み、文の中でどんな働きをしているかを考えるための道具として扱います。 中学英文法で学んだ不定詞・動名詞・分詞・関係代名詞・接続詞を、句と節の視点でつなぎ直すと、 高校英文法や英文解釈へ進みやすくなります。

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