中学英文法では、 関係代名詞 who / which / that を使って、名詞を後ろから説明する形を学んだ。
The man who lives next door is a doctor.
隣に住んでいる男性は医者です。
This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。
では、次の文はどうだろうか。
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
この文では、 where I was born が the town を後ろから説明している。
ただし、ここで使われている where は、関係代名詞ではなく、 関係副詞 と呼ばれる。
関係代名詞と関係副詞は、どちらも名詞を後ろから説明する。 しかし、説明するまとまりの中で、 その語がどのような役割をしているかが違う。
今回は、 where を中心に、関係副詞の基本を整理しよう。 関係副詞が分かると、 高校英文法で出てくる where / when / why / how の見方がかなりすっきりする。
関係副詞は、場所・時・理由などを補って名詞を説明する
まず、関係副詞という名前を見てみよう。
関係 というのは、前にある名詞と後ろの説明をつなぐ働きである。 副詞 というのは、場所・時・理由・方法などを表して、 動詞や文全体に情報を加える働きである。
つまり、関係副詞は、 場所・時・理由・方法などの関係を表しながら、名詞を説明する語 だと考えるとよい。
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
この文では、 the town が先にあり、 where I was born がその町を説明している。
意味としては、 「私がその町で生まれた」 という関係が入っている。
the town where I was born
→ 私が生まれた町
where
→ その場所で
この where は、単に「どこ」とたずねているわけではない。 前にある the town と、後ろの I was born をつなぎ、 「その場所で」という関係を補っている。
ここが、疑問詞の where との大きな違いである。
Where were you born?
あなたはどこで生まれましたか。
the town where I was born
私が生まれた町
上の文の Where は、場所をたずねる疑問詞である。 下の where は、 the town を説明する関係副詞である。
同じ where でも、文の中での働きが違う。 高校英文法では、このように、 語の意味だけでなく、文の中での役割を見ること が大切になる。
where は「その場所で」という関係を表す
関係副詞 where は、場所を表す名詞を説明するときによく使う。
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
I visited the school where my father studied.
私は父が勉強した学校を訪れました。
This is the restaurant where we had lunch.
ここは私たちが昼食を食べたレストランです。
どの文でも、 where の前には場所を表す名詞がある。
the town
the school
the restaurant
そして、後ろには 主語 + 動詞 を含む説明が続いている。
where I was born
where my father studied
where we had lunch
ここで大切なのは、 where が、後ろの文の中で 場所を表す働き をしているということである。
たとえば、 I was born だけでは、 「私は生まれた」という内容は分かるが、 「どこで」という情報がない。
そこに where が入ることで、 その町で生まれた という場所の関係が補われる。
the town where I was born
→ I was born there.
→ 私はそこで生まれた。
このように考えると、 where は、説明のまとまりの中で there に近い役割をしていることが分かる。
さらに、高校英文法では、 関係副詞 where を 前置詞 + 関係代名詞 に近い形として見ることもある。
the town where I was born
= the town in which I was born
in which は、 「その町の中で」という関係を表している。 where は、このような場所の関係を一語で表していると考えられる。
ただし、初めから in which の形だけで覚えようとすると、かえって難しく感じることもある。 まずは、 where = その場所で と押さえれば十分である。
when / why / how も、関係副詞として名詞を説明する
関係副詞には、 where 以外にも、 when / why / how がある。
when は、時を表す名詞を説明する。
I remember the day when we first met.
私は私たちが初めて会った日を覚えています。
この文では、 when we first met が the day を説明している。 意味としては、 私たちが初めて会った日 である。
the day when we first met
→ 私たちが初めて会った日
when
→ その時に
why は、理由を表す名詞を説明する。
I don't know the reason why he was angry.
私は彼がなぜ怒っていたのか、その理由を知りません。
この文では、 why he was angry が the reason を説明している。
the reason why he was angry
→ 彼が怒っていた理由
why
→ その理由で
how は、方法を表す。 ただし、 the way how のように、 the way と how を重ねて使わないのがふつうである。
This is how I solved the problem.
これが私がその問題を解いた方法です。
This is the way I solved the problem.
これが私がその問題を解いた方法です。
どちらも「方法」を表すが、 how 自体に the way に近い意味が含まれていると考えると分かりやすい。
関係副詞をまとめると、次のようになる。
where
→ 場所を説明する
when
→ 時を説明する
why
→ 理由を説明する
how
→ 方法を説明する
いずれも、単に疑問を表しているのではない。 前にある名詞や、文全体の中のまとまりと結びつき、 場所・時・理由・方法 の関係を補っているのである。
関係代名詞との違いは、まとまりの中で何の役をしているか
最後に、関係代名詞と関係副詞の違いを整理しよう。
関係代名詞は、後ろの説明の中で、 主語・目的語・補語 のような名詞の役割をする。
This is the book that I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。
この文では、 that は I bought の目的語にあたる。 だから、 bought の後ろには、もう一度 it や the book を置かない。
the book that I bought
→ I bought the book.
一方、関係副詞は、後ろの説明の中で、 場所・時・理由・方法 を表す副詞の役割をする。
This is the town where I was born.
ここは私が生まれた町です。
この文では、 where は I was born の目的語ではない。 「その場所で」という場所の情報を補っている。
the town where I was born
→ I was born there.
the book that I bought
→ I bought it.
この違いが分かると、 関係代名詞か関係副詞か を、名前だけで暗記しなくてよくなる。
後ろの説明の中で、名詞の役割をしているなら関係代名詞。 場所・時・理由・方法のような副詞の役割をしているなら関係副詞。 こう見ると、文の構造がかなり整理しやすくなる。
ただし、実際の英文では、 関係副詞が省略されたり、 前置詞 + 関係代名詞 の形になったりすることもある。
the day when we met
the day on which we met
the place where we stayed
the place at which we stayed
ここまで来ると、関係詞は単なる暗記項目ではなく、 名詞をどのような関係で説明しているかを見る道具 になる。
中学英文法では、 who / which / that を中心に学んだ。 高校英文法では、そこに what や where / when / why / how が加わり、 名詞を説明する仕組みをさらに細かく見ることになる。
関係副詞は、その橋渡しになる重要な表現なのである。