塾長ノート

because of the rain と because it rained は何が違うのか

前置詞句と接続詞の節を、後ろに続く形で見分ける

英語には、 because のように文をつなぐ語もあれば、 because of のように名詞を続ける表現もある。

I stayed home because it rained.
雨が降ったので、私は家にいました。

I stayed home because of the rain.
雨のために、私は家にいました。

どちらも理由を表しているが、 後ろに続く形が違う。

because の後ろには、 it rained のように主語と動詞を含む節が続く。

because of の後ろには、 the rain のような名詞が続く。

because of のように、 複数の語で一つの前置詞のように働く表現を、 ここでは群前置詞として整理しよう。

because と because of は、後ろに続く形が違う

まず、 because と because of の違いを確認しよう。

because + 主語 + 動詞
because it rained

because of + 名詞
because of the rain

because は接続詞なので、 後ろに文の形を続ける。

I was late because the train was crowded.
電車が混んでいたので、私は遅れました。

the train was crowded は、 主語 the train と動詞 was を含む節である。

一方、 because of は前置詞のように働くので、 後ろには名詞のまとまりを置く。

I was late because of the crowded train.
混んでいた電車のために、私は遅れました。

理由を表すという意味だけを見ていると、 because と because of を混同しやすい。

しかし英文法では、 意味だけでなく、 後ろに続く形を見ることが大切である。

because he was sick
→ 節が続く

because of his sickness
→ 名詞のまとまりが続く

この見方ができると、 接続詞と前置詞を混ぜずに使いやすくなる。

群前置詞は、複数語で一つの前置詞のように働く

because of のように、 複数の語で一つの前置詞のように働く表現はほかにもある。

because of the rain
雨のために

in front of the station
駅の前に

according to the news
ニュースによると

instead of coffee
コーヒーの代わりに

これらは、 見た目には二語以上のまとまりだが、 働きとしては前置詞に近い。

つまり、 後ろに名詞を置いて、 文の中で理由・場所・基準・代わりなどの関係を表す。

たとえば、 in front of は三語で一つのまとまりとして「〜の前に」を表す。

There is a bus stop in front of the school.
学校の前にバス停があります。

in / front / of を一語ずつ無理に訳すのではなく、 in front of 全体で一つの前置詞のように見るとよい。

according to も同じである。

According to the weather report, it will rain tomorrow.
天気予報によると、明日は雨が降るでしょう。

according to the weather report が、 情報のよりどころを表している。

due to / thanks to / instead of は、意味の方向に注意する

群前置詞には、 理由や原因を表すものが多い。

because of the rain
雨のために

due to heavy snow
大雪のために

thanks to your help
あなたの助けのおかげで

because of は、 よい理由にも悪い理由にも使える。

due to は、 原因をややかために示す表現として使われることが多い。

thanks to は、 「〜のおかげで」という意味なので、 基本的にはよい結果につながる理由を表す。

We won the game thanks to your support.
あなたの応援のおかげで、私たちは試合に勝ちました。

一方、 instead of は「〜の代わりに」を表す。

I drank tea instead of coffee.
私はコーヒーの代わりに紅茶を飲みました。

instead of の後ろには名詞や動名詞が続く。

instead of coffee
コーヒーの代わりに

instead of going out
外出する代わりに

instead of go out とはしない。 前置詞の後ろなので、 動作を置きたいときは動名詞にする。

英作文では、意味より先に後ろの形を見る

群前置詞を使うときに大切なのは、 意味だけで選ばないことである。

日本語の「〜なので」「〜のために」を見ただけでは、 because を使うのか、 because of を使うのかは決まらない。

後ろに文を続けるなら because、 名詞を続けるなら because of と考える。

雨が降ったので
because it rained

雨のために
because of the rain

同じように、 「〜の代わりに」の後ろに動作を置くなら instead of + 動名詞にする。

instead of watching TV
テレビを見る代わりに

instead of to watch TV
→ 不自然

高校英文法では、 接続詞・前置詞・動名詞・名詞節が何度も関わってくる。

そのときに、 群前置詞を「熟語」として丸暗記するだけでなく、 後ろに名詞の働きをするものが来る表現として見ると、 かなり整理しやすい。

because of / in front of / according to / instead of は、 複数語でできていても、 文の中では一つの前置詞のように働く。 ここを押さえておくと、 英文法と英作文の両方で使いやすくなる。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、because と because of を日本語訳だけで区別せず、後ろに節が続くのか、名詞のまとまりが続くのかで整理します。形から見る習慣がつくと、接続詞・前置詞・動名詞の使い分けも安定します。

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