with は、 まず「〜といっしょに」と覚えることが多い。
I went to the park with my friends.
私は友だちと公園へ行きました。
しかし、 高校英文法では with が「いっしょに」という意味を超えて、 状態を添える形でもよく出てくる。
He stood with his arms crossed.
彼は腕を組んで立っていました。
この with his arms crossed は、 「彼が立っていたとき、 腕は組まれた状態だった」という同時の状態を表している。
今回は、 with + 名詞 + 分詞 の形を、 付帯状況の with として整理しよう。
with は「一緒に」だけでなく、状態を添えることがある
まず、 普通の with を確認しよう。
I studied English with Ken.
私は健と英語を勉強しました。
She cut the paper with scissors.
彼女ははさみで紙を切りました。
with Ken では相手、 with scissors では道具を表している。
一方、 次の with は少し違う。
He sat on the chair with his eyes closed.
彼は目を閉じて椅子に座っていました。
with his eyes closed は、 だれかと一緒に座っていたという意味ではない。
彼が座っていたとき、 同時に「目が閉じられている」という状態だったことを添えている。
このように、 with は「名詞がある状態で」と、 状況を加えることがある。
with his eyes closed
目を閉じた状態で
with the window open
窓を開けたまま
with a smile on her face
顔に笑みを浮かべて
この形は、 英文解釈でも英作文でもよく使われる。
with + 名詞 + 分詞で、同時にある状態を表す
付帯状況の with で特に大切なのが、 with + 名詞 + 分詞の形である。
with his arms crossed
腕が組まれた状態で
with the door locked
ドアが鍵をかけられた状態で
with the dog barking
犬が吠えている状態で
過去分詞を使うか現在分詞を使うかは、 その名詞と動作の関係で考える。
his arms crossed では、 腕は「組む側」ではなく「組まれる側」として見られている。 だから過去分詞 crossed を使う。
the dog barking では、 犬が吠えている。 犬は動作をしている側なので、 現在分詞 barking を使う。
with the window broken
窓が壊れた状態で
with children playing in the park
子どもたちが公園で遊んでいる状態で
これは分詞の見方とつながっている。
する側なら現在分詞、 される側・そうなっている側なら過去分詞という基本を、 with の中でも使っているのである。
分詞以外の語句でも状態を添えられる
付帯状況の with では、 分詞だけでなく、 形容詞や前置詞句が後ろに来ることもある。
She was standing with the door open.
彼女はドアを開けたまま立っていました。
He came into the room with a book in his hand.
彼は本を手に持って部屋に入ってきました。
with the door open では、 open が the door の状態を説明している。
with a book in his hand では、 in his hand が a book の状態・位置を説明している。
つまり、 with + 名詞 + 補足説明という形で、 「その名詞がどういう状態だったのか」を添えている。
with + 名詞 + 形容詞
with the door open
with + 名詞 + 分詞
with his eyes closed
with + 名詞 + 前置詞句
with a bag on her shoulder
第5文型で、 目的語の後ろに補語を置いて説明したのと似ている。
I found the door open.
私はドアが開いているのに気づきました。
with the door open
ドアが開いている状態で
文型の見方と分詞の見方がここでつながってくる。
英文解釈では「〜した状態で」と補って読む
付帯状況の with は、 英文解釈では「〜した状態で」「〜しながら」「〜を伴って」と読むと自然なことが多い。
He listened to the music with his eyes closed.
彼は目を閉じて音楽を聞きました。
She walked into the room with tears in her eyes.
彼女は目に涙を浮かべて部屋に入ってきました。
日本語では副詞のように訳すことが多いが、 英語では with + 名詞 + 補足説明という形で状況を作っている。
普通の分詞構文と比べると、 with の形では状態の主語にあたる名詞がはっきり残る。
Smiling, she answered the question.
ほほえみながら、彼女はその質問に答えました。
She answered the question with a smile on her face.
彼女は顔に笑みを浮かべてその質問に答えました。
どちらも状況を添えているが、 with の形では、 a smile という名詞を中心に状態を表している。
付帯状況の with は、 前置詞・分詞・文型が交差する表現である。
with を「〜と」だけで止めず、 ある名詞がどんな状態で、 主節の出来事と同時に存在しているのかを示す表現として見る。 そうすると、 長い英文の中でも意味を取りやすくなる。