塾長ノート

This is the house in which he lived. はなぜ in which になるのか

前置詞と関係代名詞を組み合わせて、名詞との関係を示す

関係代名詞を学ぶと、 who / which / that だけでなく、 前置詞 + 関係代名詞 という形にも出会う。

This is the house in which he lived.
これは彼が住んでいた家です。

中学英語では、 This is the house which he lived in. のように、前置詞を文の最後に置く形を見た人も多い。 高校英文法では、前置詞を関係代名詞の前に出した形も整理する。

大切なのは、 in which を一つのかたまりとして、 「その中で」「そこで」 という関係を表すものとして読むことである。

前置詞が残るのは、もとの文に前置詞があるから

まず、もとの二つの文を考えよう。

This is the house.
He lived in the house.

二つ目の文では、 live のあとに場所をそのまま目的語として置くのではなく、 in the house という前置詞句で場所を表している。

この the house を前の名詞として説明につなぐと、 関係代名詞を使った文になる。

This is the house which he lived in.

この形では、 in が説明部分の最後に残っている。 「彼がその中に住んでいた家」という関係が、 最後の in によって示されている。

一方、前置詞を関係代名詞の前に出すと、次の形になる。

This is the house in which he lived.

どちらも大きな意味は同じである。 ただし、 in which の形は、やや硬く、書き言葉や説明文で見かけやすい。

前置詞 + which / whom の形を読む

前置詞を前に出す形では、 人なら whom、 物や場所なら which を使うのが基本である。

The man to whom I spoke was kind.
私が話しかけた男性は親切でした。

この文は、もとの形で考えると、 I spoke to the man. である。 speak to ...to が関係代名詞の前に出て、 to whom になっている。

The topic about which we talked was interesting.
私たちが話した話題はおもしろかった。

これも、もとの形は We talked about the topic. である。 about the topic の関係を保ったまま名詞を説明するため、 about which が使われる。

前置詞 + 関係代名詞を読むときは、 難しく考えすぎず、 もとの文でどの前置詞が必要だったか を確認すればよい。

where / when とのつながりも見る

場所を表す場合、 in which は関係副詞 where に近い働きをすることがある。

This is the house in which he lived.
This is the house where he lived.

どちらも「彼が住んでいた家」という意味を表す。 in which は、前置詞と関係代名詞をはっきり示した形、 where は場所の関係を一語で表した形だと考えると分かりやすい。

時を表す場合も似ている。

I remember the day on which we first met.
I remember the day when we first met.

このように、前置詞 + 関係代名詞は、 関係副詞を理解する土台にもなる。 ただし、すべてが機械的に置き換えられるわけではないので、 まずは文の中での関係を見ることが大切である。

英文解釈では、前置詞の関係を補って読む

前置詞 + 関係代名詞が出てきたら、 次のように考えると読みやすい。

the problem with which we are dealing
→ 私たちが取り組んでいる問題

the person for whom I was waiting
→ 私が待っていた人

このとき、 with / for / about / in / on などの前置詞は、単なる飾りではない。 後ろの動詞や形容詞と結びついて、 名詞との関係を作っている。

高校英文法では、関係詞を「which を使うか、 that を使うか」という選択だけで終わらせず、 前置詞まで含めて、もとの文の関係を復元する ことが大切になる。

前置詞 + 関係代名詞が読めるようになると、 説明文や論説文に出てくる硬めの英文も、 骨組みを見失いにくくなる。

なお、 前置詞を関係代名詞の前に出した場合、 その後ろに that は置けない。

This is the house in which he lived.
○ in which

This is the house in that he lived.
× in that

中学英語では that を便利な関係代名詞として使う場面が多い。 しかし、 前置詞 + 関係代名詞 の形では、 基本的に which / whom を使うと整理しておきたい。

また、 人を表す場合に whom が出てくると、 見慣れないため難しく感じるかもしれない。 しかし、 to whom は、 もとの to him / to her / to the man の関係を保った形だと考えればよい。

I spoke to him.
→ the man to whom I spoke

会話では、 前置詞を文末に残す形のほうが自然なことも多い。 一方、 説明文や論説文では、 前置詞を前に出す形もよく出てくる。

the problem which we talked about
→ くだけた形でも見かける

the problem about which we talked
→ やや硬く、書き言葉らしい形

どちらが絶対に正しいというより、 文体や場面によって選ばれやすさが変わる。 学習段階では、 まず両方の形を同じ内容として読めるようにしたい。

英作文では、 無理に硬い形を使う必要はない。 ただし、 読解では 前置詞 + 関係代名詞 が出てきたときに、 その前置詞がどの動詞や形容詞と結びついているかを確認する必要がある。

たとえば、 be interested in というまとまりがあるなら、 関係詞の中でも in が残ることがある。

the subject in which I am interested
→ 私が興味を持っている科目

前置詞は小さな語だが、 英文の中では関係を支える重要な部品である。 関係代名詞と一緒に出てきたときも、 前置詞を読み飛ばさず、 何と何を結んでいるのかを見よう。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、 関係代名詞を単なる選択問題としてではなく、 もとの文でどの前置詞が必要だったかまで見ます。 前置詞 + 関係代名詞が分かると、 硬めの英文でも名詞と説明部分の関係をつかみやすくなります。

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