塾長ノート

I heard my name called. はなぜ called になるのか

知覚したものがされる側なら、過去分詞で状態を説明する

前回は、知覚動詞の後ろに動詞の原形や現在分詞が続く形を整理した。

I saw him cross the street.
私は彼が通りを渡るのを見ました。
I saw him crossing the street.
私は彼が通りを渡っているところを見ました。

では、次の文はどうだろうか。

I heard my name called.
私は自分の名前が呼ばれるのを聞きました。

my name の後ろに called が続いている。 ここで calling ではなく called になるのは、my name が「呼ぶ側」ではなく「呼ばれる側」だからである。

今回は、知覚動詞の後ろに過去分詞が続く形を、現在分詞や原形との違いから整理しよう。

知覚動詞の後ろでは、目的語の状態を補語で説明する

まず、知覚動詞の基本構造を確認しよう。

I heard my name.
私は自分の名前を聞きました。

この文では、heard の目的語が my name である。 しかし、これだけでは、自分の名前について何が起きたのかは十分に分からない。

そこで、my name の後ろに called を続ける。

I heard my name called.
私は自分の名前が呼ばれるのを聞きました。

called は、my name がどのような状態にあったのかを説明している。 名前は自分で誰かを呼ぶのではなく、誰かによって呼ばれるものである。

そのため、過去分詞 called を使って、「呼ばれた」「呼ばれる」という受け身の意味を表す。

my name called
→ 私の名前が呼ばれる
my name calling
→ 私の名前が呼んでいる、という不自然な意味になってしまう

このように、知覚動詞の後ろでは、目的語がする側なのか、される側なのかを見ることが大切である。

現在分詞はする側、過去分詞はされる側を表す

現在分詞と過去分詞の違いは、分詞の基本と同じである。

I saw a boy running in the park.
私は男の子が公園で走っているのを見ました。
I saw a bike repaired by my father.
私は父によって修理された自転車を見ました。

running は、a boy がしている動作を表している。 一方、repaired は、a bike が修理される側であることを表している。

知覚動詞の文でも、同じ見方を使う。

I heard her singing.
私は彼女が歌っているのを聞きました。
I heard the song sung by many people.
私はその歌が多くの人に歌われるのを聞きました。

her は歌う側なので singing を使う。 song は歌われる側なので sung を使う。

O + 現在分詞
→ O が〜している
O + 過去分詞
→ O が〜される、〜された

この区別ができると、知覚動詞だけでなく、第5文型全体の読み方がかなり安定する。

原形・現在分詞・過去分詞を比べて読む

知覚動詞の後ろには、原形・現在分詞・過去分詞が現れることがある。 それぞれの違いを並べてみよう。

I saw him open the door.
私は彼がドアを開けるのを見ました。
I saw him opening the door.
私は彼がドアを開けているところを見ました。
I saw the door opened by him.
私はそのドアが彼によって開けられるのを見ました。

open は、him がドアを開ける動作全体を表す。 opening は、him がドアを開けている途中の様子を表す。 opened は、the door が開けられる側であることを表す。

つまり、形を選ぶときには、次の二つを見るとよい。

1. 目的語は、その動作をする側か、される側か
2. 動作全体を見るのか、途中の様子を見るのか

する側で、動作全体なら原形。 する側で、途中の様子なら現在分詞。 される側なら過去分詞である。

もちろん、すべての文が機械的にこの三つに分かれるわけではない。 しかし、高校英文法の入口では、この整理を持っておくと、長い英文を読むときの見通しがよくなる。

第5文型として見ると、知覚動詞の文は整理しやすい

知覚動詞の文は、第5文型として整理できる。

I heard my name called.
S V O C

my name が目的語で、called が補語である。 補語は、目的語である my name の状態を説明している。

この O と C の関係を、日本語で補ってみると分かりやすい。

my name called
→ 私の名前が呼ばれる
her singing
→ 彼女が歌っている
him open the door
→ 彼がドアを開ける

つまり、O と C の間には、意味上の「主語と述語」のような関係がある。

ただし、C に置かれる形によって、意味の向きが変わる。

原形
→ O が〜する
現在分詞
→ O が〜している
過去分詞
→ O が〜される、〜された

知覚動詞は、単に「see / hear の後ろは原形」と覚えるだけでは足りない。 目的語がどういう状態にあるのかを、補語の形から読み取ることが大切である。

I heard my name called. では、my name は呼ばれる側である。 だから called という過去分詞が使われているのである。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、知覚動詞の文を「見た・聞いた」の訳だけで終わらせず、目的語がする側なのか、される側なのかまで確認します。原形・現在分詞・過去分詞の違いが見えると、第5文型の読み方も安定します。

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