現在完了では、過去の出来事が今に関わっていることを表した。
I have finished my homework.
私は宿題を終えました。
過去完了では、過去のある時点より前に起きたことを表した。
When I got home, my brother had already finished his homework.
私が家に着いたとき、弟はすでに宿題を終えていました。
では、次の文はどう考えればよいだろうか。
I will have finished the work by tomorrow.
私は明日までにはその仕事を終えているでしょう。
この will have finished を、未来完了という。
未来完了は、未来のある時点までに、ある動作や状態が完了していることを表す。
今回は、未来完了を、現在完了・過去完了と同じ「基準点」の考え方で整理しよう。
未来完了は、未来の基準点までに終わっていることを表す
まず、形を確認しよう。
will have + 過去分詞
I will have finished the work.
私はその仕事を終えているでしょう。
ここで大切なのは、ただ未来に何かをするということではない。
未来のある時点を基準にして、その時点までには完了していると述べている。
by tomorrow
by next Monday
by the time you come back
by ten o’clock
by は、「その時までに」という期限を表すことが多い。未来完了では、この by がよく使われる。
I will have finished the report by five.
5時までにはそのレポートを終えているでしょう。
5時に終えると言っているのではなく、5時を基準にすると、その時点ではもう終わっているという意味である。
will finish と will have finished は、見る時点が違う
普通の未来表現と比べてみよう。
I will finish the work tomorrow.
私は明日その仕事を終えるでしょう。
I will have finished the work by tomorrow.
私は明日までにはその仕事を終えているでしょう。
will finish は、未来にその仕事を終えるという行動を述べている。
will have finished は、未来のある時点に立って、その時点までには終わっている状態を見る。
will finish
→ 未来に終える
will have finished
→ 未来のある時点までには終わっている
同じ finish でも、時間の見方が違う。
未来完了では、未来の中に一つの基準点を作る。その基準点から見たとき、すでに完了していることを表すのである。
現在完了・過去完了・未来完了は、基準点で整理できる
完了形は、形だけ見ると複雑に見える。
have finished
had finished
will have finished
しかし、基準点で整理すると見通しがよくなる。
現在完了
→ 今を基準に、それまでのことを見る
過去完了
→ 過去のある時点を基準に、それ以前を見る
未来完了
→ 未来のある時点を基準に、それまでを見る
たとえば、finished という出来事自体は同じでも、どこから見るかで形が変わる。
I have finished the work.
今、終わっている。
I had finished the work before he came.
彼が来る前に、すでに終えていた。
I will have finished the work by tomorrow.
明日までには、終えているだろう。
このように考えると、未来完了は現在完了の難しい発展ではなく、基準点を未来に置いた完了形だと分かる。
未来完了は、完了・経験・継続にも使われる
未来完了は、完了の意味だけでなく、経験や継続を表すこともある。
I will have read this book three times if I read it again.
もう一度読めば、私はこの本を3回読んだことになります。
これは、未来の時点で「3回読んだ経験がある」という見方である。
I will have lived here for ten years next month.
来月で、私はここに10年間住んでいることになります。
これは、未来の時点まで続いている状態を表している。
ただし、高校英文法の入口では、まず「未来のある時点までに完了している」という基本を押さえるのが大切である。
by tomorrow
→ 明日までに
will have finished
→ その時点までには終えている
I will have finished the work by tomorrow. では、明日という未来の基準点に立ち、その時点では仕事が終わっていると述べている。
未来完了は、未来をただ「これから」と見るのではなく、未来の中に基準点を置いて、その時点までの完了を表す形なのである。