第5文型では、目的語の後ろに補語が続き、目的語を説明する。
We call him Ken.
私たちは彼をケンと呼びます。
高校英文法では、この第5文型に近い形として、regard A as B のような表現もよく出てくる。
We regard him as a genius.
私たちは彼を天才だとみなしています。
ここでは、him と a genius が意味の上でつながっている。 つまり、「彼=天才」と見ているのである。
今回は、We regard him as a genius. を入口に、as を使って目的語を説明する形を整理しよう。
regard A as B は、AをBとみなす形である
まず、文の骨組みを見よう。
We regard him as a genius.
私たちは彼を天才だとみなしています。
regard は「みなす」「考える」という意味の動詞である。 その後ろに、Aにあたる him と、Bにあたる a genius が続く。
regard A as B
→ AをBとみなす
このとき、AとBの間には、意味の上で「A = B」の関係がある。
We regard him as a genius.
→ him = a genius とみなしている
第5文型の We call him Ken. では、him と Ken がつながっていた。 それと同じように、regard A as B でも、AとBの意味関係を見ることが大切である。
as は、Aをどのような立場・性質として見るかを示す
ここでの as は、「〜として」と考えると分かりやすい。
We regard him as a genius.
私たちは彼を天才として見ています。
I see this problem as a chance.
私はこの問題をチャンスとして見ています。
as の後ろには、Aをどのようなものとして見るのかが置かれる。
同じような形を作る動詞には、regard のほかに see / think of / look on などがある。
I see failure as a chance to learn.
私は失敗を学ぶ機会として見ています。
They looked on him as a leader.
彼らは彼を指導者と見なしていました。
これらはすべて、AをBとして見る、という関係を作っている。
consider A B / consider A as B との関係も押さえる
「AをBと考える」という意味では、consider もよく使われる。
We consider him honest.
私たちは彼を正直だと思っています。
We consider him a good teacher.
私たちは彼をよい先生だと思っています。
この形では、as を使わずに、Aの後ろに補語を直接置くことがある。 文型としては第5文型として見ると分かりやすい。
consider A C
→ AをCだと考える
一方で、consider A as B の形も見かけることがある。 ただし、学習の基本としては、consider A C と regard A as B をまず区別しておくとよい。
consider him honest
→ 彼を正直だと考える
regard him as honest
→ 彼を正直だとみなす
細かい用法の差より先に、目的語とその後ろの語句が意味の上でつながっていることを押さえよう。
英文解釈では、AとBの関係を見抜く
regard A as B のような形を読むときは、単語を順番に訳すだけでは読みにくい。
We / regard / him / as a genius.
私たちは / みなす / 彼を / 天才として
このように区切ったうえで、him と a genius の関係を見る。
him = a genius とみなしている
同じ見方は、次のような文にも使える。
I see this difficulty as a chance.
私はこの困難をチャンスとして見ています。
They regarded the plan as impossible.
彼らはその計画を不可能だと考えました。
大切なのは、as の後ろを単に「〜として」と訳すだけで終わらせないことである。 AをBという立場・性質・状態で見る、という関係を読み取る必要がある。
高校英文法では、第5文型の知識が、こうした構文の理解につながっていく。 目的語の後ろに何が続き、その語句が目的語をどう説明しているのかを見よう。