塾長ノート

I found it difficult to understand this sentence. はなぜ it が目的語になるのか

長い目的語を後ろに回し、形式目的語 it で文の形を整える

英語では、長い内容をいきなり目的語の位置に置かず、it でいったん文の形を作ることがある。

I found it difficult to understand this sentence.
私はこの文を理解するのは難しいと分かりました。

この文の it は、「それ」と具体的な物を指しているわけではない。後ろにある to understand this sentence の内容を受けるための形式的な目的語である。

高校英文法では、このような 形式目的語 it がよく出てくる。今回は、第5文型とのつながりから、なぜ it が置かれるのかを整理しよう。

本当の内容は to understand this sentence にある

まず、文の意味を確認しよう。

I found it difficult to understand this sentence.

言いたい内容は、「この文を理解することが難しいと分かった」である。つまり、本当の中身は to understand this sentence にある。

しかし、英語では次のように長い不定詞をそのまま目的語の位置に置くと、文の流れが重くなりやすい。

I found to understand this sentence difficult.

意味は考えられるが、英語としてはかなり不自然に感じられる。そこで、目的語の位置に it を置き、本当の内容を後ろへ回す。

I found it difficult to understand this sentence.

この it は、文の形を支えるための語である。日本語に無理に「それ」と訳す必要はない。

found it difficult は第5文型として見る

この文は、第5文型として見ると整理しやすい。

I / found / it / difficult / to understand this sentence.
S / V / O / C / 本当の内容

found は「O が C だと分かった」という形を作ることができる。

I found the problem difficult.
私はその問題が難しいと分かりました。

この文では、the problem が目的語、difficult が目的語の説明である。

形式目的語 it の文でも、構造は似ている。

I found it difficult to solve the problem.
私はその問題を解くことが難しいと分かりました。

it が目的語の位置に入り、difficult がその it を説明している。そして、it の具体的な内容が to solve the problem で示される。

つまり、形式目的語 it は、第5文型の形を保ったまま、長い内容を後ろへ送るためのしくみだと考えるとよい。

make / think / find などでよく使われる

形式目的語 it は、find だけでなく、make や think などでもよく使われる。

I think it important to study English every day.
私は毎日英語を勉強することが大切だと思います。
The Internet makes it easy to get information.
インターネットは情報を得ることを簡単にします。

どちらも、it が目的語の位置に置かれ、後ろの不定詞が本当の内容を表している。

think it important to study English
→ 英語を勉強することが大切だと思う

make it easy to get information
→ 情報を得ることを簡単にする

この形を知らないと、it を「それ」と訳そうとして文全体が分かりにくくなる。

形式主語 it と同じように、形式目的語 it も「長い内容を後ろに置くための仮の語」として見るとよい。

it の内容を後ろから回収して読む

形式目的語 it を読むときは、it で止まらず、後ろに本当の内容がないかを探す。

I found it difficult to understand this sentence.

この to understand this sentence が、it の中身である。だから、読むときは次のように整理できる。

I found it difficult / to understand this sentence.
私は難しいと分かった / この文を理解することが

自然な日本語にするなら、「この文を理解するのは難しいと分かった」となる。

高校英文法では、it が出てきたときに、ただ「それ」と訳すだけでは足りないことが増える。天候・時間・形式主語・形式目的語など、it が文の形を支えるために使われることがある。

特に形式目的語 it は、第5文型と結びつきやすい。O と C の関係を見ながら、it の本当の内容を後ろから回収する。この読み方ができると、英文解釈でも英作文でもかなり使いやすくなる。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、it を「それ」と訳すだけでなく、文の形を支える語として整理します。形式目的語 it を第5文型とつなげて理解すると、長い不定詞を含む英文も読みやすくなります。

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