英語では、「どんなに〜しても」「何を〜しても」という内容を、譲歩のまとまりとして表すことがある。
However hard you try, you cannot solve this problem.
どんなに一生懸命やっても、あなたはこの問題を解けません。
この文では、However hard you try が「どんなに一生懸命やっても」という条件に近い内容を表している。
ただし、普通の条件文とは違い、「その条件でも、主節の内容は変わらない」という逆向きの意味を持つ。これを譲歩と呼ぶ。
今回は、however / whatever / whoever などの形を、複合関係詞・譲歩表現として整理しよう。
however + 形容詞 / 副詞で「どんなに〜でも」
まず、however の基本を見よう。
However hard you try, you cannot solve this problem.
hard は「一生懸命に」という副詞である。however hard で、「どんなに一生懸命に」という意味を作る。
however hard
→ どんなに一生懸命に
however difficult
→ どんなに難しくても
たとえば、次のように使う。
However difficult the question is, we must answer it.
その質問がどんなに難しくても、私たちは答えなければなりません。
However carefully you read it, you may miss some mistakes.
どんなに注意深く読んでも、いくつかの間違いを見落とすかもしれません。
形としては、however + 形容詞 / 副詞 + 主語 + 動詞 と見ると分かりやすい。
however + 形容詞 / 副詞 + S + V
→ どんなに〜でも
whatever / whoever は「何を〜しても」「誰が〜しても」
however は程度を表す語と組み合わせることが多い。一方、whatever や whoever は、「何を」「誰が」という範囲を広げる。
Whatever you say, I will not change my mind.
あなたが何を言っても、私は考えを変えません。
Whoever comes, please tell them to wait.
誰が来ても、待つように伝えてください。
ここでは、whatever / whoever が「〜するものは何でも」「〜する人は誰でも」という広い範囲を表している。
複合関係詞は、名詞節として働くこともあれば、譲歩の副詞節のように働くこともある。
I will do whatever you ask.
あなたが頼むことは何でもします。
→ 名詞のまとまり
Whatever you ask, I will not do it.
あなたが何を頼んでも、私はそれをしません。
→ 譲歩のまとまり
同じ whatever でも、文の中での働きによって読み方が変わる。
no matter what と言い換えられることがある
譲歩を表す whatever / however は、no matter を使って言い換えられることがある。
Whatever you say, I will not change my mind.
= No matter what you say, I will not change my mind.
However hard you try, you cannot solve this problem.
= No matter how hard you try, you cannot solve this problem.
no matter は、「〜であっても問題ではない」「どんな場合でも変わらない」という感覚を作る。
ただし、すべての場合で機械的に置き換えられると考えるより、まずは譲歩の意味を読み取ることを優先したい。
no matter what S V
→ S が何を V しても
no matter how 形容詞 / 副詞 S V
→ どんなに〜でも
譲歩表現は、主節との逆向きを読む
譲歩表現を読むときは、前半と後半の関係を見る。
However hard you try, / you cannot solve this problem.
どんなに一生懸命やっても / 解けない
普通に考えれば、一生懸命やれば解けそうである。しかし、この文では「それでも解けない」と言っている。ここに逆向きの関係がある。
Whatever happens, I will support you.
何が起きても、私はあなたを支えます。
何が起きるかによって状況は変わるはずだが、それでも支えるという内容になっている。
このように、譲歩表現では、「前半の内容があっても、後半の内容は変わらない」と読む。
however / whatever / whoever ... , 主節
→ どんな条件でも、主節の内容は成り立つ
高校英文法では、譲歩表現は複合関係詞・副詞節・英文解釈にまたがって出てくる。用語だけを見ると難しそうだが、中心はシンプルである。
「どんなに〜しても」「何を〜しても」「誰が〜しても」という広い条件を出し、それでも主節の内容が成り立つ。この見方を持っておくと、長い英文のつながりも読みやすくなる。