塾長ノート

英文法の土台は何を支えるためのものなのか

読む・書く・解くために、中学高校の文法を一本につなぐ

ここまで、 中学英文法から高校英文法の土台まで、 さまざまな項目を見てきた。

be動詞と一般動詞
時制と助動詞
受け身と完了形
不定詞・動名詞・分詞
関係詞と接続詞
仮定法
句と節
文型
構文と英文解釈

こうして並べると、 英文法はとても広く見える。 実際、覚えるべき形や用語は少なくない。

しかし、英文法を学ぶ目的は、 用語をたくさん知っている人になることではない。 目的は、 英文を読めるようになること英文を作れるようになること、 そして 自分で学び直せるようになること である。

そのために必要なのが、 英文法の細かい知識を支える 土台 である。

今回は、 「英文法の土台」という考え方を、 最後にもう一度整理しておこう。

英文法の土台は、単元を横につなぐ

文法を単元ごとに学んでいると、 それぞれが別々の知識に見えることがある。

不定詞
動名詞
分詞
関係詞
接続詞
仮定法

しかし、実際には、 多くの文法項目はつながっている。

たとえば、 不定詞・動名詞・分詞は、 どれも動詞をもとにした形である。 ただし、文の中での働きが違う。

to study English
→ 不定詞。名詞・形容詞・副詞のように働く。

studying English
→ 動名詞。名詞のように働く。

a boy studying English
→ 分詞。名詞を説明する。

関係詞も、 分詞や前置詞句と同じように、 名詞を後ろから説明する形として見ることができる。

the book on the desk
the book written in English
the book that I bought yesterday

形は違っても、 どれも book を説明するまとまり である。

このように、 英文法の土台とは、 単元をばらばらに覚えるのではなく、 同じ働きをしているものを横につなぐ見方 である。

英文法の土台は、読解の骨組みになる

英文を読むとき、 すべての単語を同じ重さで追うと、 文の中心が見えにくくなる。

そこで必要になるのが、 主語・動詞・目的語・補語、 そして修飾語句を分ける見方である。

The book that I bought yesterday was interesting.

この英文の中心は、 次の骨組みである。

The book was interesting.

そして、 that I bought yesterdaythe book を説明している。

このように読めるようになると、 長い英文も、 ただ長いだけの文ではなくなる。 主節と従属節、句と節、名詞を説明するまとまりが見えてくる。

英文解釈とは、 特別な才能で英文を読むことではない。 文法の土台を使って、 どこが中心で、どこが説明なのか を見抜く作業である。

英文法の土台は、英作文にもつながる

英文法は、 読むためだけのものではない。 英文を自分で作るときにも必要になる。

たとえば、 「私が昨日買った本」と言いたいなら、 関係代名詞や分詞の考え方が必要になる。

the book that I bought yesterday
the book bought yesterday

「雨のせいで外出できなかった」と言いたいなら、 前置詞句や無生物主語の見方が使える。

Because of the rain, I could not go out.
The rain prevented me from going out.

「もっと勉強しておけばよかった」と言いたいなら、 仮定法や should have + 過去分詞 の考え方が必要になる。

I wish I had studied harder.
I should have studied harder.

英作文では、 日本語を単語ごとに英語へ置き換えるだけでは足りない。 何を主語にするのか、 どの文型を使うのか、 どのまとまりを後ろから説明するのかを考える必要がある。

その判断を支えるのが、 英文法の土台なのである。

読む・並べる・書く・混ぜることで土台は強くなる

英文法は、 説明を読んだだけで完成するものではない。 説明を読んで納得したあと、 実際に問題を解き、 文を組み立てることで定着していく。

確認問題
→ 形と意味を確認する。

並び替え
→ 英語の語順で文を組み立てる。

英作文
→ 自分で形を選んで文を作る。

総合演習
→ 複数の文法が混ざった中で使い分ける。

この流れを通ることで、 文法知識は、 ただの説明から、 実際に使える力へ変わっていく。

中学英文法は、 英語の基本の形を作る。 高校英文法は、 その形をより細かく、より長い英文に対応できるように広げていく。

その二つを切り離さず、 一本の線としてつなぐことができれば、 英文法は暗記の山ではなくなる。 英文を読み、考え、書くための道具になる。

英文法の土台とは、 そのための足場である。 ここから先は、 読んだ文法を、 実際に解き、並べ、書き、使っていく段階に進んでいこう。

学習塾Study+から

学習塾Study+では、英文法を中学と高校で分断せず、読む・書く・解くための土台として整理します。説明を読んだあとは、確認問題・並び替え・英作文・総合演習を通して、実際に使える形へつなげていきます。

Feedback

この記事は参考になりましたか?

よろしければ「参考になった」を押してください。今後の記事づくりの参考になります。

0件のリアクション