ポケモンの技「ほえる」は、英語では Roar。
ほえる → Roar
roar は、 ライオンのような動物が 大きく、低く、響く声を出すことを表す英語である。
日本語の「ほえる」とかなり素直につながるが、 英語の roar は動物だけの単語ではない。
roar は「大きく低い声でほえる」
roar の中心にあるのは、 大きく、低く、長く響く音である。
The lion roared.
→ ライオンがほえた。
roar は、長く、大きく、低い音を出すときに使う。
ライオンや大型の動物の鳴き声を表すときに、 とても典型的な単語である。
人が「大声で叫ぶ」ときにも roar
roar は、人の声にも使える。
“Stop!” he roared.
→ 「やめろ!」と彼は怒鳴った。
この場合は、 普通に shout するよりも、 かなり大きく、力強い声で叫ぶイメージがある。
動物の「咆哮」のような迫力を、 人間の声にも広げて使っていると考えると分かりやすい。
車や飛行機も roar する
roar は、人や動物だけではない。
車、バイク、飛行機などが 大きな音を立てて進むときにも使える。
A motorcycle roared past.
→ バイクが轟音を立てて走り過ぎた。
ここでも共通しているのは、 「大きく低く響く音」である。
roar
→ 動物がほえる
→ 人が大声で叫ぶ
→ 車や飛行機が轟音を立てる
名詞の roar は「ほえる声・轟音」
roar は名詞でも使える。
a lion's roar
→ ライオンのほえる声・咆哮
the roar of traffic
→ 交通の轟音
動詞と名詞が同じ形なので覚えやすい。
「大笑いする」にも roar が使える
おもしろい使い方として、 roar with laughter がある。
They roared with laughter.
→ 彼らは大笑いした。
笑い声が大きく響く様子を、 roar で表している。
「ほえる」という日本語だけで覚えていると、 この用法は少し意外かもしれない。
ゲームの Roar は相手を押し戻す
『Pokémon Quest』では、 Roar は近くの敵を後方へ吹き飛ばすような技として使われる。
大きな咆哮で相手をひるませ、 その場から押しのけるようなイメージだ。
攻撃そのものより、 相手の位置や行動を乱すところが特徴的である。
カードの「ほえる / Roar」は相手を交代させる
カードでは、 「ほえる」や Roar というワザで、 相手のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替えるものがある。
たとえば日本語版のロコンの「ほえる」では、 相手のバトルポケモンをベンチポケモンと入れ替える。 次にバトル場へ出すポケモンは相手が選ぶ。
英語版の Yamper の Roar でも、 相手のActive PokémonをBenched Pokémonと入れ替える効果になっている。
ゲームとカードでは具体的なルールは違うが、 ほえることで相手をその場からどかす というイメージは共通している。
roar と growl はどう違う?
動物の声を表す英語には growl もある。
growl は、 犬などが喉の奥から出す 低いうなり声を表すことが多い。
一方 roar は、 ライオンなどの より大きく、響き渡るような声に使われやすい。
growl → 低くうなる
roar → 大きく響く声でほえる
もちろん実際の動物や文脈によって使い分けには幅があるが、 この違いを押さえるとイメージしやすい。
roar は音をまねたような語
roar は古英語にさかのぼる語で、 音をまねて生まれた可能性が高いと考えられている。
日本語の「ガオー」に少し近い感覚で、 響きそのものが大きな鳴き声を連想させる単語だと考えると覚えやすい。
まとめ
ポケモンの「ほえる」は英語で Roar。
roar
→ 大きく低い声でほえる
→ 大声で叫ぶ
→ 轟音を立てる
名詞なら「咆哮・轟音」。 さらに roar with laughter なら 「大笑いする」という意味になる。
ゲームでもカードでも、 Roar は相手を押し戻したり交代させたりする技として使われる。
「大きな声で相手を動かす」というイメージまで含めると、 技名と一般英語がきれいにつながる。