塾長ノート

「このゆびとまれ」はなぜ英語で Follow Me なのか|follow は「ついて行く」だけじゃない

「こっちに来て!」を、日本語は指で、英語は動きで表している

ポケモンの技「このゆびとまれ」は、英語では Follow Me

このゆびとまれ → Follow Me

Follow me. は、英語ではとても普通の表現で、 「私について来て」という意味になる。

日本語の「このゆびとまれ」は、 人を自分のところへ集めるような掛け声。 一方、英語の Follow Me は、 「私のあとについて来て」と直接呼びかけている。

言い方は違うが、 相手の注意と動きを自分の方へ向ける という点ではよく似ている。

Follow me. は「私について来て」

follow の基本は、 人や物のあとについて同じ方向へ進むこと。

Follow me.
→ 私について来て。
The dog followed me home.
→ その犬は私について家まで来た。

follow は、 「前を行く人についていく」という動きを表す かなり基本的な動詞である。

ちなみに Follow Me は熟語というより、 follow + me というそのままの命令文。

follow = ついて行く
me = 私に
Follow me. = 私について来て。

ゲームでは、攻撃を自分へ引きつける

ダブルバトルでは、Follow Me は 味方に向かう攻撃を自分へ引きつける ためのサポート技として使われる。

たとえば、 強力な味方が安全に能力を上げたり攻撃したりできるように、 Follow Me を使うポケモンが前に出て攻撃を受け持つ。

「私について来て」というより、 バトルでは 「こっちを狙って!」 という働きになっているわけだ。

日本語の「このゆびとまれ」も、 相手の注意を自分の方へ引くイメージが強い。

日英で表現方法は違っても、 技の性質にはどちらもよく合っている。

カードでは、相手を前に呼び出す

カードでは、「このゆびとまれ / Follow Me」が、 相手のベンチポケモンを選び、 バトルポケモンと入れ替えるワザとして使われることがある。

たとえばピッピやピクシーの「このゆびとまれ」では、 相手のベンチポケモンを1匹選び、 バトル場へ出させる。

英語版のClefableの Follow Me でも、 相手のBenched PokémonをActive Pokémonと入れ替える。

ゲームでは「攻撃を自分へ引きつける」、 カードでは「相手を前へ呼び出す」。

細かなルールは違うが、 相手の動きを自分の側へ誘導する というイメージは共通している。

follow は「道に沿って進む」にも使う

follow は、人について行くだけではない。

Follow this road.
→ この道に沿って進んでください。

道やルートを「たどる」という意味でも使える。

つまり follow は、 何かを目印にして、その流れに沿って進む というところまで意味が広がっている。

follow instructions は「指示に従う」

さらに follow は、 物理的について行かなくても使える。

Follow the instructions.
→ 指示に従ってください。
I followed her advice.
→ 私は彼女の助言に従った。

ここでは、 人の後ろを歩いているわけではない。

指示・ルール・助言の示す方向へ進む という感覚で follow が使われている。

「話についていける」も follow

follow には、 話や説明を理解するという意味もある。

I don't quite follow you.
→ あなたの話がよく分かりません。

日本語でも 「話についていけない」 と言うことがある。

英語でも同じように、 話の流れを追えているかどうかを follow で表せる。

「人について行く」から 「話の流れについて行く」へ意味が広がったと考えると、 かなり覚えやすい。

SNSの「フォローする」も同じ follow

今では日本語でもおなじみの SNSの「フォロー」も英語の follow

Follow me on Instagram.
→ Instagramで私をフォローしてください。

これは、 その人の投稿を継続して見るように登録すること。

もともとの 「その人について行く」 というイメージが、 オンライン上のつながりにも広がったと考えると分かりやすい。

follow と come with me は少し違う

「一緒に来て」と言いたいときには、 Come with me. も使える。

Follow me.
→ 私のあとについて来て。
Come with me.
→ 私と一緒に来て。

実際の場面では近い意味になることも多いが、 follow me は 自分が先導して、相手がそのあとをついてくる イメージがよりはっきりしている。

道案内で 「こちらです、ついて来てください」 と言うなら Follow me. がとても自然である。

follow の意味は全部つながっている

follow は意味が多いように見える。

人について行く
道をたどる
指示に従う
話を理解する
SNSでフォローする

でも中心には、 何かのあとを追い、その流れに沿って進む という感覚がある。

この中心イメージを持っておけば、 バラバラに暗記する必要はない。

語源にも「ついて行く」がある

follow は古英語の folgian / fylgian などにさかのぼり、 古くから 「あとについて行く」「同じ方向へ進む」 「規則などに従う」 といった意味で使われてきた。

現代英語の 「人について行く」と「指示に従う」が 同じ follow なのは、 かなり古い時代から続く意味の広がりである。

まとめ

ポケモンの「このゆびとまれ」は英語で Follow Me

Follow me.
→ 私について来て。

follow はそこからさらに、

道をたどる
指示に従う
話を理解する
SNSでフォローする

という意味にも広がる。

ゲームでは攻撃を自分へ引きつけ、 カードでは相手のポケモンを前へ呼び出す。

「相手の注意や動きを自分の方へ向ける」 というところまで見ると、 「このゆびとまれ」と Follow Me の対応がとても分かりやすくなる。

Dodai英単語

この記事で覚えたい英単語・英語表現

Follow Me

このゆびとまれ / 私について来て

follow
人について行く。道をたどる。指示に従う。話を理解する。SNSでフォローする。
follow the instructions
指示に従う。
come with me
私と一緒に来る。

follow の中心イメージから、道・指示・会話・SNSへ広がる使い方をまとめて覚えましょう。

Dodai英単語について見る

この記事について

本記事は、ポケモンの技名を入口に、一般英語とローカライズを考える独自の解説です。 ゲームやカードでの技・ワザの性質と、一般英語の意味を分けて整理しています。

Feedback

この記事は参考になりましたか?

よろしければ「参考になった」を押してください。今後の記事づくりの参考になります。

0件のリアクション